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2004.09.21
ぼくたちのドラマツルギー。
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で、まず不勉強なことにPOPULAR SCIENCE(ポピュラーサイエンス日本版)というのを知りませんでした。注文じゃ~い。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開された当時、アメリカの子供たちは“タイム・パラドクス”が理解できなかったという話を聞いたことがある。主人公のマーティーが30年前の世界に行き、自分の両親をくっつけないと自分の存在が消えてしまうという部分が、よくわからなかったらしい。
日本人の子供なら、誰だってタイム・パラドクスを難なく理解できたはず。だって日本の子供はみな藤子不二雄を通過しているんだから。
いやあ、まったくその通りだとは思うのですが、私的にはタイムボカン・シリーズがあったから、タイムパラドックスをドラマツルギーとして理解できたと思いたい。
銀河鉄道999が銀河を舞台にした四畳半でしかないように、ドラえもんもタイムパラドックスを利用した21エモンでしかありません(もちろんすごい誉め言葉)。W3の大オチが66年であったことを考えると、少し進歩がないw)。
なお、ボカンとドラえもんの関係はこうなります。ボカンのスタートと「のび太の恐竜」(短編版)が同じ年なんですね。
(シンエイ動画とタツノコプロという関係として見てもおもしろい)
F先生で、タイムパラドックスとフルに活用するものとしては、TPぼんの登場まで待つしかありません。作家の資質としても、『みきおとミキオ』・『おれとお前とお前とおれと』・『ノスタル爺』などを見てわかるように、時代を遡る様な垂直的な舞台の変化よりも、同じ時代の中に異世界があると言った平行的な舞台の方が得意であった様に思います(そういう部分がまさにSF的であり、SFへの貢献度はその部分で語られるべきではないかと)。
逆にボカンシリーズは、垂直的な舞台の変化はあるものの、SF的な部分があったというとそうでもなく、後期になるに従って、ただのメカものと化していきます。この辺はシリーズものに期待される要素にしばられたためかと思います。
そうそう、ボカンシリーズと言えばたいていのことはダジャレで解決していいということも教えてくれましたね。
ダイナモンド!
ケンダマチック!!
ああ、異世界にいかにして導入させていくということについては、
タツノコプロはプロ中のプロなので、また考えたいですね。
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投稿:by いしたにまさき 2004 09 21 03:01 PM [アニメ・コミック] | 固定リンク
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