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2004.10.26

牛腸茂雄におけるモノクロとカラーの格差。



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牛腸さんの名前は約10年前に知った。未だに名ムックと思っているWAVEの「写真の60-70年代」でである。

遊・週刊本・夜想・ur[ウル]・銀星倶楽部・WAVE:古本屋あなもん

gazwv-30.jpg

映画のときにはタイミングが合わず、今回はじめてプリントに対面することができた。

「牛腸茂雄展 ─自己と他者─」

今回の楽しみはカラーだった。
モノクロはすでに印刷でも見ているし、なんとなくカラーに期待していたのだ。
その期待感とは、つまり「新たなる凝視」的な、ただあるという感覚に対するものだ。

でだ。やっぱり、カラーがもう圧倒的にいいわけです。これ、たまんねーよ。

で、キャプションを読むとこうあった。

この時期、牛腸は体調の問題で自らプリントすることはできず、ラボに依頼していた。

あー、やっぱりそうなんだ。だって、モノクロとぜんぜん違うもん。

モノクロには絡みつくほどの空気感が蒸着されている。これは撮影だけでなく、プリント時にもギリギリまで絞り込んでいることと無関係ではないと思う。比較すると、カラーは実にあっけらかんとしている。放り投げられる様な気持ち良ささえある。たぶん、自分でプリントできないから、カラーを選んだのではないかと思う。そのぐらいにモノクロとカラーは本質的に写すものが違う。

カラーだから空気感を写さないのではない、カラーだから絞り込む必要がないのでもない、ただカラーには当たり前だが人の目を奪う色がある。だから、まずはそのまま五体投地のごとく、そのまま見ることが撮影の第一歩としてはふさわしいのではないだろうか。つまり、牛腸さんはまだまだ撮影するつもりだったのだと思う。そういうスタートの明るさがこのカラー写真にはあると思った。

のちに、さっきのWAVEにも顔出している横須賀功光とお会いすることができたのだが、これはまた別の話、別の機会に話すことにしよう。


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投稿:by いしたにまさき 2004 10 26 02:24 PM [文化・芸術] | 固定リンク

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