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2004.11.07
あややとミキティはこれからも見ていきます。
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2000年7月、14歳のときに第4回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディションに合格。
2000年4月、モーニング娘。第3次追加メンバーオーディションに参加。最終選考まで残るが、スタッフが「ソロで売り出したい」と、モー娘入りが見送られた逸材。
彼女たちには、きっかけとなったオーディションが存在しているが、それでデビューが決まったわけではない。このオーディション以前から、とっくに芸能界には入っている、正確に言うとその予備軍だ。その意味では、HelloProjectに関係するオーディションが「出来レース」と言われがちなのは、あながち間違いではない。
ただ、戦後芸能界はずーっとそうだった。正確に言うとプロダクションというものが機能してからは、ずーっとそうだ。プロダクションの歴史は在日米軍に対してジャズバンドを支給するマネージメント組織、後にナベプロという名前のプロダクションになる、の誕生にまで遡る。淡谷先生が、歌謡曲を歌うために芸大を除籍になった頃との決定的な違いは、このプロダクションの存在である。
でだ、こんなことを書きたかったのではない。
あややとミキティのデビュー曲のPVの衣装における差異がなんとなくひっかかって、書き出したらこんなことを書いていただけなので、先に進む。
前述のオーディションの日付から実質のデビューまでに要した期間を導き出してみる。
2001年1月4日シングル「ドッキドキ!LOVEメール」でCDデビュー
→実質のデビューまでに要した期間は半年。
02年1月2日の、ハロープロジェクトのイベントで初ステージを踏む。そして同年3月、デビューシングル「会えない長い日曜日」をリリース。
→実質のデビューまでに要した期間は2年。
デビュー当時のことを記憶していなくても、現在の状態を見るだけでもわかることだが、期間が短いにもかかわらず、デビューと同時にあややは完成されていた。今は、その変化球と精度の調整をやっているだけである。
これは単純にオーディション前のキャリアの差である。あややは小学1年生(詳細はあやふや)には、既に予備軍に入っている。北海道出身のミキティには、その環境がなかった。それだけの話だ。
問題はスタッフにそれぞれのPVを演出された個性の部分だ。そこが複数の衣装に与えられた属性に反映している様な気がしてならない。
いずれのPVも衣装の数は4種類。実は、あややはPVを見るまでもなくその数がわかった。ミキティは正の字を書きながらPVを見ないと数はわからなかった。
これは、あややの場合4種類それぞれの衣装にキャラクターが割り当てられているからである。比較するとよくわかるが、ミキティは4種類の衣装はあるが、いずれもその歌に存在する1つのキャラクターのシチュエーションの違いによる着せ替えでしかない。
これを演じる能力の違いと考えることもできるが、なにせデビュー曲だ。スタッフが今後どういう味付けをしたいかの萌芽はそこにあるはずだ。その味付けにはそれぞれの個性というものがいちばん大きく作用していると思う。
あややは自意識過剰である。自分に与えられている役割を理解し、その役割をきっちりこなす。アイドル・サイボーグと一部で言われるのも理解できる。
ミキティは無意識過剰である。アイドルだから、役割は当然理解していると思う(それができないものが生き残るほど芸能界は甘くない)。ただ、無意識の個性が時として暴走する。バラエティでアドリブ要素の強い場面に出くわすと俄然面白いのはミキティの方だ(結婚式の祝辞のマナーの場面で、蛍の墓の節子のモノマネしたりする)。ミキティがモー娘。に入ったのもここだ。無意識過剰は集団の中でこそ、その効力を発揮する。さらに、バックボーンとかそれなりの芸歴といった時間の厚みというものがないとその効力はスタッフに浸透しない。
自意識過剰と無意識過剰、いずれの過剰も自分自身を苦しめる、これは個々人に乗り切ってもらうとして、世間に受け、勝利するのはどっちなのか?システムが荷担するのはどっちなのか?私が、今いちばん気にしているのは、そのことである。
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投稿:by いしたにまさき 2004 11 07 06:00 AM [音楽] | 固定リンク
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