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2005.06.19

【一部反論】人生に必要なことは長岡鉄男に全部教わった。




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全くうっかりしていたものだ。たぶんこのブログで一度も長岡鉄男の名前を出していない。全くどうかしてる。

リンク: 犬にかぶらせろ! - 長岡鉄男

長岡鉄男先生の名言にこんなのがある「オーディオは音楽鑑賞の道具ではない。独立した趣味だ」。

今の時代は、まさにこの言葉通りになっている。今、単独オーディオと言えばそれはそのまま高級オーディオしかない。それはまさに趣味の世界だ。長岡鉄男は予言者だったということだ。

そういえば、長岡鉄男の名言にはこんなものもある。

「子供がテレビばっかり見て困る?そんなの子供の時から、テレビ漬けにすればいいんですよ。うちなんか、ぼくがテレビ大好きだから、子供が小さい頃から家中のテレビつけっぱなしだから、今となっては子供たちなんか全くテレビ見ませんよ。ぼくがつけたテレビをかたっぱしから消して回ってる。」

さてさて!肝心なのはここから!

中学生でシールドを自作して、PAをすることの楽しさに目覚めてしまった私は高校生の頃にはいっぱしのオーディオマニア気取りだった。ただ、高校生には当然のことながらオーディオにかける様なお金なんかない。

他の評論家と違い、しっかりコスト・パフォーマンスのことを書く長岡鉄男は、最初はそういう意味で尊敬していた。

そういう先生なので、以下の五反田先生の以下の部分は正しくもあり、正しくない部分もある。

読者が部屋の間取り図と予算とよく聴く音楽のジャンルを投稿すると、それにあわせたオーディオシステムを考えてくれる。長岡先生にお願いするんだから、予算は最低でも20万とかそんな感じ。

長岡鉄男はアンプは絶対ケチってはダメという人で、サンスイかマランツだからそれだけで10万、それにまずスピーカーを設置する場所作りにウン万という話もざら。で、6畳の部屋だとスピーカーの配置はこうしろとか、スピーカーの下に敷くブロック塀の中穴は埋めておけとかのアドバイスがくだされる。

長岡鉄男はアンプにすごく重点を置いた人であることは間違いないが(これにはアンプは長持ちするからいいものを買えという意味もある)、この場合はまずオーダーが20万であることが重要である。20万の予算があるなら、10万はアンプに使い、10万の予算なら5万はCDプレイヤーに使えというのが長岡イズムである。

当時の状況を知らない人にはわかりにくいと思うので解説すると。あの頃、オーディオ界では、奇跡的にコスト・パフォーマンスの高い商品があった。それがつまり、10万のアンプであり、5万のアンプであった。予算から購入できるものの中で、システム構成上絶対に必要なものを並べ、コストは最も効率よく使えというのが長岡イズムであるということである。

なに?まだわかんないって?

【20万の予算:長岡イズム】

  • 10万のアンプ
  • 5万のCDプレイヤー
  • 1本2.5万のスピーカー

【20万の予算:アンチ長岡イズム】

  • 7万のアンプ
  • 7万のCDプレイヤー
  • 1本3万のスピーカー

でだ。高校生には10万すらない。幸い当時、古いものではあったがアンプとスピーカーを近所の大学生からもらうことができた。5万はなんとか貯金があったので、CDプレイヤーを買った。ただ、古いからどうにももの足りない。アンプに自分で手を加えることは実質不可能だったので、スピーカーに手を入れることにした。当然、長岡鉄男はその分野の神である。

そして、徹底的に読み込んだのが今は絶版となっているこの本である。

「長岡鉄男の最新オリジナルスピーカー工作20」

050619_023702.jpg

この本を読む前の私の頭の中には、自作=安くあげる、ということしかなかった。もちろん長岡イズムであるから、サブロク板1枚でできるスピーカーという様なコストのことは書かれている。ただ、おそらく10回目ぐらいを読んだ辺りで私ははたと気づいた。

自作=安いというのは大間違いだ。自作とはまさに自作であって、自分の目的に合ったものを作るということなのだ(だから長岡鉄男の作ったスピーカーがホントにいい音なのかどうかを考えることは本質的に意味がない)。

その視点でもう何度か読んだ。この本は基本的にはただの設計書だ。ただ、なぜこの設計をすることになったかのことが書かれている(もちろん長岡節)。そこに書かれていたのは、こういうことだ。

 趣旨が変われば、要求されるものの順位は変化する。

そのことにものすごく納得した。と同時に愕然とした。当時の私には趣旨がなかった。ただ、音とはどういうことなのだ?そればっかりを考えていた。

そして、本をさらに読み込んでいくと、スピーカーには二つの思想があることがわかった。

点音源と面音源だ。

点音源とは、限りなく点に近いものを音源とすることであり、面音源とは、面を音源として考えるということである。意味わかりませんね。つまり、点音源とはフルレンジ1発であり、面音源=複数ユニットを使う(3Wayなど)ということである。もちろん、世の中で売っているほとんどのスピーカーが複数ユニットを使っていることからわかる様にいい音を作りやすいのは圧倒的に面音源である。

しかし、その面音源の世界とはおれの耳以外の何かがひとつの音を分断してしまった世界である。少なくとも私は、長岡鉄男がそう考えていると思った。点音源の限界に挑戦したのが長岡伝説のスーパースワンであることがその証明の一部となっているとは言えるだろう。

結局、私のスピーカーへの挑戦は、もっていたスピーカーの口径が16センチであったこともあって、P610(フルレンジ1発)を木村無線で買ってきてはめ込むだけで終わった。

ただ、私はそのオーディオについて真剣に考えた結果にひどく満足した。このスピーカーは今でも大事に使っている。

あ、そうそう!
これは実践してますけどホントにそう。

iTunes中心なら、AirMac Expressに飛ばしてそこからオプチカルでオーディオに接続というのが最強かと思うんだけど、これもあまり浸透してるように思えない(アップルが宣伝しないせい?)。≫詳細

ステレオで44.1kHzで録音できるICレコーダーで海辺の南佳孝のライブを録音して、iTunesで変換して、それを上のやり方でAVアンプにとばして、サラウンドをLives用のセッティングとかにするとホントに気持ちいいですよ。やーい、いいだろ。

30th STREET SOUTH~YOSHITAKA MINAMI BEST

長岡鉄男が生きていたら、こういうだろう。

「PC対応オーディオが市場に出回っているが決定版と言えるものがなかった。一度、このシンプルなシステムを体験すると、メーカーの複雑怪奇なシステムなどアホらしくて使えなくなる。」

長岡鉄男の日本オーディオ史 1950~82

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投稿:by 2005 06 19 01:58 AM [ガジェット, 音楽, 魂(ハート)] | 固定リンク

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