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2005.12.30

葬式にまつわる諸般のこと




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全くもって、これが歳を取ったということなのだろう。ここ数年、葬式に出席しない年というものがない。若くして亡くなる人、大往生、様々だ。

ただ、葬式というのは新しく生まれ変わることだ。だから、名前は新しくなるし、亡くなってからの儀式というのは、生まれてからの儀式とほぼ一致する。少なくとも日本人はそういうものとして儀式を設定している。

亡くなってから → 三回忌、七回忌、二十周忌
生まれてから  → 七五三、成人式、還暦、米寿
※細かいところはパスします

だから、葬式はそういうものだと理解して、無駄に悲しむことは個人的には避けたい。ということで、そういう葬式の心得を主に自分が忘れないために書いておこうと思います。

・自分と送り出される人との間の立ち位置を理解すること

喪主と葬儀委員長以外のことはほとんど全部やったが、全くもって、立場変わればやることが全く変わってくるというのが葬式だ。立ち位置を理解すれば、自然とやるべきことは見えてくる。余計なことなんかしている暇がないというのが葬式でもある。

・立ち位置を理解していない人を認識すること

これは教育しろとかそういうことではない。こういう人たちは放置しておいていい。前述の様に暇はないし、葬式というものの意味がそもそもわからない人さえいるからだ。私の今年亡くなった祖母が十年前に祖父が亡くなった際に、孫たちに言ったことがある。

「年寄りは若いものに死ぬところを見せないといけない」

くどくど言うことよりも見せてあげることが最善の道であるということと同時に見ないとわからないということというのが世の中にはある(だからこのブログはこんな名前)。

そして若干オカルトっぽくなるが、何度も葬式に出た経験から知ったことが別にある。

・死ぬ人はまちがいのない葬式のスケジュールを決めてくれるということ

うそみたいな話だが、死ぬ人は葬式が滞りなく行われる日を見図ったのように関係者にとってこれ以上ない理想的な日取りできっちり死ぬ。だから極端な話、無理せずに参加できるもの(儀式)に参加すればいいのだ。それが死者の望む形なのだと理解していい。細かいことは考えるだけ無駄、ただそうであるのだと受け止めるのが弔うということなのだと思う。

最後にさすがに年寄りの葬式の席での立ち振る舞いは恐ろしくこなれている。あれはホントに学びたいものですわ。

『資本論』も読む

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投稿:by 2005 12 30 11:34 PM [魂(ハート)] | 固定リンク

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