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2006.09.01
涼宮ハルヒとエヴァンゲリオン、あとオフィシャルファンブック
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もう終息したみたいですが、作品としてのエヴァとハルヒを比較することが一時もりあがっれましたね。
まあ、それには興味なかったので特に気にしなかったのですが、ある特定の層に向けてつくったのに広くうけたハルヒとある特定の層にだけは向けたくないとしてつくって広くうけたエヴァっていうのはおもしろいなと思ってました。
時代が違うからって言ってしまえば、それまでなんですが、けっこうこの二つの作品って双子みたいなところがありますね、なるほど比較したくなる欲求は出て当たり前なのかも。
リンク: ウパニシャド哲学と新宗教.
二つ目は宇宙の真理についてです。ウパニシャド哲学では、宇宙の根本真理・根本原理が存在すると考えます。これを「ブラフマン」といいます。これを中国で漢訳したのが「梵(ぼん)」という言葉です。
で、当然修行者たちはこの真理「ブラフマン」を自分のものにしたい、つかみたいと思う。
この宇宙の真理ですが、ユダヤ教やキリスト教でこれを神と考え、プラトンならイデアというんだろうと思う。でキリスト教やプラトンは神やイデアが遠いと ころにあって、人間はそれに向かっていく、それに少しでも近づく、そんなふうに考えていた。真理は自分の外のどこかにあるんだね。ところが、ウパニシャド哲学はこう考えます。宇宙の根本真理「ブラフマン」をつかもうとわれわれはどこかを探すのですが、考えてみれば「私」も宇宙の中 の一部です。宇宙に根本原理があるならば、「私」も宇宙の一部なんだから、「私」の中にも宇宙の根本原理が宿っているはずなんです。どこか遠いところに真 理があるのではなく、自分の中に真理はある。この辺がキリスト教やプラトンと違う発想ですね。
この「私」の中の真理を「アートマン」といいます。教科書では「個人の根本原理」と書いています。漢訳では「我(が)」。私の中に「アートマン」= 「我」があって、それが「ブラフマン」=「梵」と究極的には同じモノであるとウパニシャド哲学は教えます。これを「梵我一如(ぼんがいちにょ)」とう。仏 教用語で聞いたことある人もいるんじゃないかな。仏教にもこの哲学が引き継がれているからね。
誰もが自分の中にアートマンを持っているわけですがそれが簡単には自覚することができない。なぜかというといろいろな物質や欲望によって心が曇っている からです。だから、何らかの修行によって心の曇りを取り払い、自分の中に「アートマン」を見つけだしたらどうなるかというと、それは「ブラフマン」と同じ なわけですから、二つは一体化する。一体であることを「私」が理解する。その瞬間に「私」は「宇宙」と一体となるわけね。一体となるということは、言い方 を変えると自分が消えるということです。
すべてハルヒに振り回されている世界と世界が存亡の危機にあるのに個人的な都合で戦わないシンジくんってのは同じスパイラル上に位置しているわけです。つまり、どっちも無自覚なんだけど、梵我一如であると。
まあ、ぶつぶつと書いたわけですが、要するにオフィシャルファンブックが思いのほかよかったって言いたいだけです。
なにもハルヒだからといって、すごく特別なことをしたことではないと言うことも含めて、梵我一如、南無ーーーー。
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投稿:by いしたにまさき 2006 09 01 02:51 PM [アニメ・コミック] | 固定リンク
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» ゴルファーの名前言えるようになったら負け。 from 「不愉快を君に」が出来るまで。
Q.「今まで何してました?」
A.「だらだらしてました。」
はい、こんばんわ。
「ポカポカ地球家族」の主題歌が大好きなanpoliことhisakiです。
さて、昨日の仕事のサボタージュ中にちょっと気になったエントリーを発見しました。
http://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_8be4.html#more
僕はサボりのときはよく有名なブログを観てるのですが、その中の一つ、みたいもんさんのエントリーの中で、
... 続きを読む
受信: Sep 2, 2006, 7:09:28 PM