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2006.12.11
ソニーコンピュータサイエンス研究所に行ってきた、アイデアが実るまで10年かかるのは当たり前編
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PS3のソフトの中でも注目を集めているものにTHE EYE OF JUDGMENTというゲームがあります。
リンク: ITmedia D Games:PS3でなくてはならない「THE EYE OF JUDGMENT」の真価 (1/2).
渡辺 印象的だったのはカードプロフィールモードで、カードのクリーチャーが飛び出る様を見た来場者が、大人でもみんなキラキラと子供の顔をしていたことですね。お子さんたちも龍が炎を吐くと、それに反応してのけぞったりと、今までになかったリアクションを見ることができたのは興味深かったですね。あとリピーターも多かったですね。
これだけだとちょっと意味がわからないかもしれませんので、写真をどうぞ。

コンとラーラーとかで操作するんじゃないんですね。PS3につながったカメラにカードを見せる(画面でいうと左下)とこういう画面のようになるんです。もちろん、カードにはモンスターの情報が入っているわけです。
じゃあ、このゲームとして結実したアイデア、実はもう気づいている人もいるかもしれませんが、初期VAIOの傑作PCであるVAIO PCG-C1に搭載されていたCyberCodeの延長線上にあるのです。
リンク: 【INTERVIEW】ソニー『VAIO PCG-C1』ってどんなモノ? 開発担当者に直撃.
「CyberCodeは2次元のバーコードシステムで、VAIO-C1ではバーコードをカメラで認識させるとバーコードごとに関連付けてあるアプリケーションが起動する『CyberCode Finder』をプリインストールしています。例えば、名刺にCyberCodeを貼っておき、これを読み取らせると地図ソフト『Navin'You Ver.2.0 Lite』が起動して、名刺の相手の会社周辺地図を表示する、といったことができます。また、写真にCyberCodeを貼っておき、VAIO-C1内の動画データと連動させることで、“動かない写真”を動かすというようなこともできます。この場合、カメラが写真の部分だけをトレースして動画再生しますので、写真の写っている部分にだけ動画が表示されます。たとえば机に置いてある子供の写真にMOTION EYEを向けると、連動して「パパ、がんばって!」といったメッセージを再生するとか、CyberCodeに関連付けたデータだけ先に送っておき、後からはがきにCyberCodeだけを印刷して送り、バースデーメッセージを再生するといったこともできます」
リンク: バイオ活用ガイド:VAIO / "続・CyberCode活用法".
ムシキングなどのおかげでビデオゲームにカードを使うのは抵抗なく受け入れられるようになりました。
サイバーコードでは生かしきれなかった技術の良さがPS3というハードを得て、こういう形になったわけです。つまり、ほぼ10年かかっているわけですね。
リンク: ITmedia D Games:カードを置くとモンスターが浮かび上がる――PS3のプレイアブルソフトを触ってきました(その2) (1/2).
「THE EYE OF JUDGEMENT」はソフトに同梱されたリアルカードを使った対戦形式のカードバトルゲーム。カメラを通すことで、まっさらな盤面がさまざまなフィールドへと変化していく
SCLのみなさんはアイデアがゲームクリエイターの手にかかるとこういうリッチコンテンツになるんですよーと説明してくれました。
これは印刷物とカメラというセットであれば、なんでもいいので、例えばこの写真の真ん中に移っている写真みたいなものを!

カメラを通して認識できるようにしてやるとこうなるわけです。

この辺の話を伺っているときに、ソニーCSLの末吉さんが何度か使っていた言葉がとても印象的でした。
その言葉は「深堀」という言葉です。ふかぼり、私にとっては耳慣れない言葉でしたが、とてもいい表現だと思いました。
例えば、このCyberCodeの場合、10年前に一度発表して、その後製品に結実しなくても、随時実験的なことは行っておき、そのアイデアや技術についていちばん大事なところを深く掘り下げていく。そういうことを末吉さんは「深堀」という言葉を使って表現していたのでした。うーん、その姿勢、その言葉あやかりたいものです。
さて、ソニーCSLではまだまだこの他にも「深堀」されたアイデア・技術がありました。このレポートもう少し続きます。ソニーCSLまだまだおもしろい。
【訂正と追記】
このエントリーを読んだ末吉さんから訂正と追記の依頼をいただいたので、訂正と追記などします。
まず訂正SCLではなく、CSLかソニーCSLが正しいとのこと。ということで上記文中訂正しました。
次に追記。ここがいちばん大事!
末吉さんのお仕事は、当時暦本さんが研究していた CyberCodeを VAIO C1の商品化に応用したことで、その後、CyberCodeをまさしくこつこつと深堀りしたのは、同じくソニーCSLインタラクションラボの綾塚さんとのこと。勘違いされそうな内容だったので、フォローとのことです。綾塚さんには、今度その深堀のお話を伺いたいものです。
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投稿:by いしたにまさき 2006 12 11 05:22 PM [CSL] | 固定リンク
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