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2007.04.29
ほぼ日・カレー部イベントはなぜ開催され、いかに成功したのか?
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「たぶん、ほぼ日と一部のブロガーの間にはほとんど違いはない」というのが、タモリさんのカレーを食べて、知恵熱出して3日悩んだ上での私の結論です。
リンク: ほぼ日刊イトイ新聞 - カレー部 例会@電力館.
既に書いている様に、ほぼ日と個人であるブロガーでは立ち位置も規模も影響範囲もなにからなにまで違います。ただし、ほぼ日が開設以来突き進んできた荒野というのは、たぶん今ブロガーが進もうとしている荒野と同じであるように思えるのです。
なぜそんなことを考えたのかというと、それは知恵熱もだいぶ収まってきた頃にようやく今回のイベントに参加したブロガーを含む記者の書いたウェブ上に散乱したテキストを確認した後のことです。
詳しく触れられていませんが、当日参加して記者には2つの意味で2つの種類の参加者がいました。
【立場の違い】
- ブロガー
- ウェブメディアの記者
【イベント参加場所の違い】
- 8Fホールでお客さんやゲストといっしょにイベントに参加した
- 4Fキッチンでタモリさんやスタッフといっしょにイベントに参加した
この2つの2つの違いがあります。なお、8Fと4Fの記者席の違いは8Fは記事を後日更新するグループ。4Fはリアルタイムで更新をするグループという違いです。なお、このほぼ日の判断が全くもって正解であり、自覚的に判断されたことはすぐに判明することになったと言えます。
ほぼ日にとって、今回のカレー部イベントがネットというメディアに対する実験であったことは、イベント後のいろいろな発言から確認できます。
例えば、4Fで参加されていた放送作家の方のブログ。
リンク: タモリさんのカレー(カレー部例会)|すずきBのブログ「B's Blog」 Powered by アメブロ.
いわば生中継したらネットはどう動くのか? そんな実験も兼ねた、今回のイベント、ほぼ日主催「カレー部例会」 。
ネタフルがいち早く取り上げていたイトイさんの発言。
リンク: [N] カレー部例会にブロガーを呼ぶ発案者はタモさんだった?.
そこで今回はテレビや新聞の取材はなしにして、ブロガーなどの小さいメディアが参加するとどうなるか、という実験をしてみたのだそうです。
このブロガー参加呼びかけの発案者がタモリさんであったことがウソではないことを4Fにいた人たちはみんな知っています。
では、そんなメディアの実験であったイベントに記者は答えることができたのか?ということに関してはできたとも言えるし、できなかったとも言えます。
8Fから発信された記事は総じてメディアの実験には答えられていないと言えます。これは完全に場所として不利であったことが、もちろんその理由のひとつだと言えますが、わざわざリアルタイム更新席が設けられているのに、それを選択しなかったというところに、このイベントに向かう姿勢が試されていたとも言えます。しかも、8Fと4Fという参加場所の選択は当日会場についてからも変更することが可能でした。
※毎日がエイプリルフールのデイリーポータルZの記事をまだ見ていない段階でこのエントリーを書いていることが実に悔しい。
現在のネットの技術があれば、リアルタイム更新にPCは必須ではありません。システム側の準備さえあれば、携帯ひとつで充分に表現(勝負)できることは、今回のイベントでも証明されてしまっています。
リンク: 中洲産業大学&ほぼ日刊イトイ新聞 meets Switch! カレー部例会 のモグログ.
私が参加した4Fは一種異様なことになっていました。鬼神のごとくブログを更新する者、今ここでなにが起きているのかをもらさず見ようとする者。
ほぼ日が確認したかったことが、ブログそのものとその担い手であるブロガーであったとすると、その目的は充分に達成されたのではないかと思います。
そして、予想通りこの現場で起きたことは外に波及していっているのです。
リンク: テクノラティ:キーワード 「ほぼ日 カレー部」を含むブログのグラフ.
上のグラフはブログで「ほぼ日 カレー部」というワードでどれだけの数のエントリーがアップされたのかということを示しています。
ここで数のことを考えるのはあまり意味がありません。それはキーワードを変更してしまえば、数は異なってしまうからです。
リンク: テクノラティ:キーワード 「カレー部」を含むブログのグラフ.
問題は、上のふたつのデータがいずれも同じような形を示しているということです。
4月前半にある最初のピークはカレー部イベント発表の際に発生したものでしょう。そして、4月後半のピークはもちろんイベント当日のものです。
そして、いちばん重要なことはイベントが終わった後もイベント発表と同じ程度かそれ以上の山が今も続いているということです。これがブログのもっているメディアの資質であり、最大の魅力なのです。
さて、数のことを考えるのはあまり意味と言っておきながら、やはり数の話も重要です。
イベント当日、ネタフルのコグレさんがひとりで20ものエントリーを書いたという事実があり、同時に4Fの参加者の中でもいわゆるブロガーが数名もいなかったことを考えると、今回のイベントで残念だったことがはっきりわかってきます。
それは以下のふたつです。
- ブロガーの参加数が少なかった
- ほぼ日がトラックバックを受けられない
上のグラフを見て、ほぼ日・カレー部のイベントを失敗だったという人はいないと思います。しかし、もっと参加ブロガーがいれば、ほぼ日がトラックバックを受けられれば、グラフの数字はかけ算で何倍にもなったはずです。
さてさて、すっかり長くなってしまいましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。
リンク: [N] 糸井さん語る「ブログはいい道具なんだ」.
そして何より、もしかたら糸井さんとブログ越しに会話しているんじゃないか、と思えるのも良さですね。
このほぼ日とブロガーとの間でなんらかのやり取りがあったと思われるちょうどその頃、4月26日に放送されたブログTVでのJoiさんのインタビューでJoiさんがこんなことを言っています(※ビデオがアップされたので更新)。
リンク: ビデオブログ.
【ブロガー文化の違い(Blogger Culture Japan & USA)】
ブロガーというのは、自分の意見を発言してエッセイを書く人と定義すると日本にはまだ少ないんじゃないのか。
自分が言ったり、書いたりしたことによって世の中が変わる、これが日本のブロガーと言われている人たちの間には、まだ少ないんじゃないか。
もちろん、この発言はアメリカのブロガーと比較してのことになります。確かにJoiさんが定義するブロガーというのは、数としては少ないと思います。ただ、少ないだけでいないわけではありません。今、通称アルファブロガーと呼ばれている人たちにはJoiさんの言う定義は当てはまっていると個人的には思います(ブログで人生変わったと発言する人のなんと多いことか)。
ネットで何かをしていくことで、これまでとは違う世の中の変わり方があるということは、ほぼ日がこれまで実際にやってきたことです。そして、ブログもほぼ日もほぼ毎日更新されています。
ほぼ日がネットの技術に疎い集団でないことは、記者への写真提供にflickrが使われたことからはっきりわかっています。
では、なぜほぼ日はこれまでブログと直接向かい合うことはなかったのでしょうか?
それはもう既にほぼ日がブログで体現することになった(なっていく)文化を既にもっていたからだと、私は考えます。既にもっているものだから、システムとして新しく導入する必要がなかったのだとカレー部のイベントが終わった今、はっきりそう思います。そう考えると、あの万全だった受け入れ態勢にすごく合点がいくのです。
リンク: 著名ブロガーが明かすクチコミの秘訣 第3回 意外な“ネタ”がアクセスを集める - nikkei BPnet.
提供された机ではWi-Fi(無線LAN)が使えて、調理場の様子も主催者側がデジカメで撮影した写真を画像共有サイトのFlickrにアップロードし、その写真が提供されました。スタッフの方も、こちらの質問にきびきび答えてくれました。そして、タモリさんが作るカレーは、料理の味はもちろん、“ネタ”(ブログで扱う素材)としても極上でした。
ほぼ日は普通では到底実現するはずもないイベントをブログに用意してくれました。では、ブログはこれから何ができるのでしょうか?
とても私が抱える様な問題ではありませんし、結論の出せる目標とも思えませんが、どうも設定されてしまったかの様なこのお題のことをしばらく考えたいときょうは思っています。
【ほぼ日・カレー部 他のエントリー】
ほぼ日、タモリさんのカレー部例会@電力館テキスト中継をしました。.
ブロガーはほぼ日カレー部のイベントから何を学べるのか?.
« S50cのインターバル撮影機能を使い倒してみた! | トップページ | ほぼ日のカレー部ってどうだった? »
投稿:by いしたにまさき 2007 04 29 05:41 AM [ウェブログ・ココログ関連] | 固定リンク
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タモリさん「究極」のカレーが完成 5/1リンク差し替え これは行ってみたいな 続きを読む
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