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2007.05.06
S50cはなぜああいう形状をしているのか?
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S50cを基本的に毎日持ち歩いています。しばらく、その持ち方に悩んでいましたが、ああ!これなんだ!という持ち方(撮影の仕方)がわかりました。
まずはそれを見てください。
この持ち方をすると、液晶をほとんど触ることなく、カメラをしっかりとホールドして持つことができます。しっかりホールドできるということは、いちばん手振れになりにくい持ち方なわけです。
で、実はこの持ち方というのは、コンパクトデジタルカメラで手振れを起こさないようにするための持ち方の基本形だったりするわけです。
でで!
S50cの面白いところは、この持ち方をするといちばんしっくりする形にカメラ本体の形がなっているんですね。
もう1回、さっきの写真を見てください。まずは右手です。
右手の親指がほぼ垂直になっていることがわかります。当たり前ですが、垂直とは言っても、親指をホントに垂直に立てられる人はそうそういません。軽く外側に反った感じにどうしてもなります。その親指の形状とS50cの親指が当たっている部分は、ぴったりの形をしています。
ね!このメタルシルバーの光っている部分が親指にしっくりくるんです。
さて、しつこいですが、さっきの写真をもう1回見てください。次は左手です。
左手の親指の位置がわかるでしょうか?
もちろん、この写真からは見えませんが、S50cの裏側というのは、ほとんど巨大な液晶にその面積を占拠されています。数少ないデジカメ本体を支えるのに必要なスペースがまたちょうどこの持ち方をするとズームボタンとメニューボタンの間にあるわずかなすきまにぴったりくるのです。
これが計算でなくて、なにが計算ですか?
そう思って、過去のNikonのコンパクトデジカメを確認してみると、あることに気づきます。
リンク: Nikon Imaging | COOLPIX7900.
これまでのNikonのコンパクトデジカメというのは、ある時期まで概ねこういう形状をしていました。この形は右手だけでグリップすることを想定して作られています。これはこれで取り回しがよく、使い勝手がいいのですが、カメラ背面にグリップするためのある程度のスペースを取ってしまいます。
今のコンパクトデジタルカメラというのは、巨大な液晶とカードサイズという基本的には無茶な注文に答えなくてはいけません。
右手グリップというスタイルで、この相反する2つの用件をクリアするのは、ちょっと無理難題です(そもそも無理難題なのに)。
ということで、そもそも撮影スタイルの変更が、今のこのS50cの形につながっていることが容易に想像できます。
では、この撮影スタイルがもたらす写真とはどうなるのでしょうか?と含みを持たせつつ、次回に続きます。
▼Nikon デジタルカメラ COOLPIX(クールピクス) S50c 720万画素 シルバー
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投稿:by いしたにまさき 2007 05 06 07:16 PM [Nikon S50c*ワイヤレス会議] | 固定リンク
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