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2007.11.28

『レッド(Red)』に描かれるあの時代の空気




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70年代に生まれた私にとって、学生紛争とかセクトとかアカなんていうのは、所詮バーチャルな記号でしかない。浅間山荘にしても、繰り返しテレビで流れる映像の記憶でしかない。

でも、「四人組」裁判のことは覚えている。もちろん、子供なので中身のことなんかわからなかった。ただ、偉かった人の何かがひっくり返って、まわりから寄ってたかって責められているという状況だけは理解していた。

「四人組」裁判のあの異常な映像は、子供にもそれを理解させるだけの力を持っていたということだ。

あの時代(何をもってあの時代なのかは不明瞭なまま続ける)の空気というのは、子供にもわかるほど、ただ事ではなかったし、それを受けて近年でも「あの時代」を再認識する著作というのは数多く出ています。

そういった著作の中で、個人的に読んだものに『滝山コミューン一九七四』があります。

滝山コミューン一九七四
滝山コミューン一九七四

読み物としても、ひとつのドキュメンタリーをしても面白かった。原武史の個人史の一部としても充分に読み応えがあった。

でも、「あの時代」の空気をどう捉えるのか?というものとしては、少しもの足りなかった。

ただ、その空気感を理解することを『滝山コミューン一九七四』に求めたのは、全く持ってお門違いだったことを知ることになりました。

それは、山本直樹の最新作である『レッド(Red)』を読んだからです。

レッド 1 (1) (KCデラックス)
レッド 1 (1) (KCデラックス)

空気を知るためには、人が出ているだけではダメで、そこに物語がないとダメなんですね(って、当たり前だ)。

『レッド(Red)』の登場人物の中には、頭に数字のついた人物が数多く登場します。

この番号は、物語の終わりに向かっての年表の様なものです。この数字はつまり物語から脱落していく順番を示しています。

こういった、ある意味レトリックな技法というのは、ピンチョンとの符号を時々見せてくれる山本直樹さんらしいやり方です。

そもそもの物語が面白いからこそ、こういう技法がより生きてくることは言うまでもありません。

ということで、唐突ですが!

今回『レッド(Red)』をONEDARIさせてもらったことはすごくうれしいのです(当然買ってたはずだし)。続きが今からものすごく楽しみです。

あ、エロシーンが1巻にはなかった!今、気づいたぞ!

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投稿:by 2007 11 28 06:02 AM [ONEDARI BOYS, アニメ・コミック] | 固定リンク

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