トップ > 書評 > 『エアバスA380まるごと解説』はとっても危険なドキュメンタリー
いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まった|Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすること|Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日
2008.04.21
『エアバスA380まるごと解説』はとっても危険なドキュメンタリー
ツイート
|
![]() |
みなさんは、いつかはエアバスA380に乗りたいと思っているのであれば、この『エアバスA380まるごと解説』はまったくおすすめできません。

この本を読むよりも、以下のWikipediaのA380のリンクでも読んでおくにとどめておくべきです。スペックや開発の経緯のことを知りたければ、Wikipediaの内容で充分すぎるほどです。
リンク: エアバスA380 - Wikipedia.
なぜなら、この『エアバスA380まるごと解説』には、あまりにもすべてのことが書かれすぎているからです。
そう、この本を読んで、私はもうどうしてもこうしてもエアバスA380に乗りたくなってしまったということなんです!
イマスグノセロコノヤロ
もちろん、A380は日本には乗り入れしてません!就航の予定も未定!しかも!JALもANAもA380を買うつもりはないようです!ムキィ!
イマスグノセロコノヤロ
そろそろ冷静になります。さきほども書いたように、スペック確認であれば、この本を読む必要はやっぱりありません。
この本は、なんだかんだと紆余曲折があって、時代のトレンドの変化もあって、構想から初フライトまで16年かかり、そして初営業フライトも遅れたりした、まさに産みの苦しみを味わったある製品のドキュメンタリーとして読まれるべき本なのです。
だから!
- A380って2階建てですごいんだよねえ
- エンジン供給は2社あってさあ
- で、日本企業はどのパーツを担当したのかねえ
なんていう話も知ることはできるんですが、そんなことはわりとどうでもいいです。
それよりも、著者が初フライトに参加することによって、いかにこれのまでの旅客機と違うのかということをせつせつと伝えようとするところこそ、この本のおもしろいところなわけです。
ええ、それがこちらに届いたが故に、イマスグノセロコノヤロとなるわけです。
ということで、誰におすすめしているのか、全くよくわからなくなってきましたけど、とりあえず、私はA380に早く乗りたいです。
そのために、シンガポールかドバイにいかなくてはいけないというのであれば、それもいいかもしれないとまで思い始めています。
ということで、本筋とは全く関係ないですが、これも「産みの苦しみを味わったある製品のドキュメンタリー」として、20分でわかるperfume講座を貼り付けておきます。
▼エアバスA380まるごと解説 ジャンボジェットを超えるオール2階建て巨人機の開発から就航まで (サイエンス・アイ新書 60)
« MakeのTokyo Meeting01はすんげえ楽しかったよ! | トップページ | Flickrにおける高画質をもうひとつっこみしてみました »
投稿:by いしたにまさき 2008 04 21 02:48 PM [書評] | 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
この記事へのトラックバック一覧です: 『エアバスA380まるごと解説』はとっても危険なドキュメンタリー: