トップ > 書評 > 『No Smoking』という美しい墓標
いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まった|Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすること|Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日
2008.05.25
『No Smoking』という美しい墓標
ツイート
|
![]() |
いやあ、このご時世にこんな写真集が出るとは思いませんでしたよ。その名も『No Smoking 』。もちろん、タバコを愛する人のための写真集です。

こんなものはJDが紹介してくれなかったら、全く気づかなかったなあ。
リンク: タバコ文化における最後の資料か? No Smoking - webdog.
タバコ文化の資料としても秀逸で、世界的に「嫌煙」という考えが市民権を得るなか、ビジュアル面からタバコに迫ったものとしては最高にして最後となるんじゃないでしょうか。
▼JDによる写真集『No Smoking』の紹介
JDナイスレポート。思わず買った、迷わず買った。
で、届いてみてびっくり。いきなり封を開けちゃったので!

あとから気づいたんですが、ちゃんとタバコの封の部分も再現されています。

このビニールいいなあ。これも保存しました。
で、この『No Smoking』を眺めながら思い出したことがありまして、そういえば、こういうサイトやってたんですね。
リンク: smoke / 嫌煙カルチャー.
かの『禁煙ファシズムと戦う』にも引用された嫌煙を牽引するサイトのはずだったのですが、おれを含めたメンバーがなんだか忙しくなってしまって、半ば放置気味です。
さて、『No Smoking』を見ていると、とてもよくわかることがあります。それは「人がタバコを吸っている姿というのは、どうにもこうにも絵になる」ということです。
さて、ここから一気に行きますよ!
タバコをくわえていないジャン=ポール・ベルモントとか、ジーン・セバーグとか考えられますか?
タバコをくわえていないショーン・コネリーとか考えられますか?
タバコをくわえていないユマ・サーマンとか考えられますか?
▼ブレードランナー ファイナル・カット (2枚組) (Blu-ray Disc)
▼ブレードランナー ファイナル・カット スペシャル・エディション (2枚組)
タバコをくわえていないレイチェルとか考えられますか?
タバコをくわえていない次元大介とか考えられますか?
葉巻をくわえていないグルーチョとか考えられますか?
え?それは映画の世界だから?、世の中そんなに単純じゃあないと思いますよ。
とは、いうものの!
この『No Smoking』が、もはや墓標であることは否めないというところでもあります。
ジム・ジャームッシュだって、そんなことはわかっているはず。だから『コーヒー&シガレッツ』は、あんな映画になったわけです。
▼コーヒー&シガレッツ
とは、いうものの!
あの『コーヒー&シガレッツ』という映画を作らざるを得なかったのは、やはり「人がタバコを吸っている姿というのは、どうにもこうにも絵になる」ということを、なんとか最後っぺでもいいので、残したかったのではないかと思うのです。
« Cyber-shotケータイ(W61S)のブログ機能が気が利いている | トップページ | Intelの新しいCMのプレビューサイトと総帥の勘違い »
投稿:by いしたにまさき 2008 05 25 12:40 AM [書評] | 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
この記事へのトラックバック一覧です: 『No Smoking』という美しい墓標: