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2008.09.22
『日本を変えた10大ゲーム機』というプラットフォームクロニクル
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ソフトバンククリエイティブさんから『日本を変えた10大ゲーム機』を献本いただきました。
こ、こ、これは、まさに私が読みたかったものです。届いたその場から一気に読んでしまいました。

好むと好まざるにかかわらず、以下の分野において日本は神の国であります。
- マンガ
- アニメ
- ゲーム
- 工作機械
- Ruby
- ニュートリノ
その中でも、特にゲームには他業界に敵が多く、しかも強い。
- 映画
- CATV
- テレビ
しかも、こと実利においては、マンガ以上に実利がないのがゲームです。つまり、別になくてもいいんです。
そんな中で、ゲーム業界は実利がないが故に恐ろしいほどに純化された形でのプラットフォーム競争を繰り広げてきました。
そのプラットフォーム競争をたった10のハードウェアにしぼって、その誕生から現在までを一気に見せてくれるのが、この『日本を変えた10大ゲーム機』です。
私は世代的には、ギリギリインベーダーブームを少し知っている世代で、この『日本を変えた10大ゲーム機』で書かれていることをほぼリアルタイムに見てきた世代です。
なので、ファミコン以前のところで、ナムコとゲームフリークの田尻聡(もちろん後のポケモンの田尻さん)さんを出すのであれば、ぜひ細野さんのゲームミュージックにも触れて欲しかったですが、まあ関係ないか。
さて、ゲームボーイの章で、ゲームボーイが「史上最も頑丈なデジタルガジェット」であることを証明する逸話として、湾岸戦争時に空爆された家から発見された表面が焼けただれているにもかかわらず動作するゲームボーイのことが紹介されています。
この焼けただれたゲームボーイ、実はニューヨークのロックフェラーセンターのそばにあるNinendo Shopで私は実物を見ています。あんまりうまく撮れていませんが、写真も載せておきます。

ね、GULF WAR=湾岸戦争、でしょ。

この状態で動作するっていうんだから、ゲームボーイおそるべし。
さて、この10のプラットフォームの歴史は、本を読み終えればわかりますが、成功とそれをはるかに上回る失敗の歴史です。
でも、その失敗がただの失敗に終わらなかったり、終わっていたりと、なんとも行きつ戻りつの状況を見ることができます。
で、ホント言われてみれば当たり前なんですが、ゲーム業界の人々(特に任天堂)はかなり昔からテレビのことをターゲットとして考えています。
それは1コンテンツということだけではなく、これもプラットフォームの対決としてです。つまり、リビングという土俵の取り合いです。
iPhone、Chrome、その他もろもろ、ここにきてネットの世界でも次の段階のプラットフォーム競争がはじまっています。
その意味でも、今ネットでメディアを考える、または設計する立場にあるような人にも、ぜひおすすめです。
ゲーム業界ホントすげえよ、ネット業界なんて、子供だよ、まじ子供。
なお、PS3こと久夛良木チップについては、やはりこの本がおすすめです。ぜひ合わせてどうぞ。
▼美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史

リンク: 「美学vs.実利」は久夛良木クロニクルである:[mi]みたいもん!.
そうそう、帯のゲームセンターあらしが最高です。

あらしの中では、ノーブラボイン打ちが個人的には最強の必殺技です。
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投稿:by いしたにまさき 2008 09 22 02:59 AM [献本書評] | 固定リンク
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