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2008.12.07
イヴのツンデレが炸裂する余りに映画的な映画『WALL・E/ウォーリー』
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『WALL・E/ウォーリー』をベン・バート映画だと思い込んで見にいったわけですが、こんなちゃんと映画だとは思ってなかったです。ホントごめんなさい。見事に映画でした。すばらしい。
既にレビューをあげている人がいるので、いくつか引用。
リンク: 「上質な映画」ウォーリー@映画生活レビュー.
鑑賞中、なんども涙が出そうになりました。それは、なんというか、WALL-Eがかわいそうだとか、けなげだとか、といった理由ではないのです。そうではなく、「ああ、私は、なんといいものを観ることができたのだろう」という、感謝の心からです。製作スタッフの志の高さ、いいものを作ろうという熱意、練り上げられたシナリオの見事さ、すべてが「上質」であると思います。
リンク: salvageship: アメリカ版ツンデレ映画(WALL-E)観てきました。.
なにか日本のクリエーターとの大きな差を感じるそんな作品でしたよ。 だって、台詞なんてほとんどないんだから、これ。 おすすめします。多分もう一回くらい見にいくとおもいます。
イヴのツンデレぶりはもうすさまじいのひと言。ウォーリーにちょっと問題あると、すぐにレーザー銃ぶっぱなすんですよ(ラムちゃんにおける電撃よりもひどい)。
リンク: 米CGアニメ「ウォーリー」 29世紀の地球と宇宙舞台.
男のウォーリーより、女のイブの方が何倍も強い。「それが僕の人生経験だから」
その意味では、Youtubeなどでも見ることができる予告編でひとつだけ納得いかないことがあって、イヴがさらわれるときにウォーリーとイブがすでに気持ちが通じているような感じを受け取ってしまうのですが、そもそもさらわれるという表現もウォーリーの一方的な解釈、実際にはその段階ではレーザー銃ぶっぱなされるような単なる片思いなわけです。
まあ、そのツンデレぶりが徹底しているから、イヴがウォーリーの実務的有能さというか実直ぶりにあとから自分に記録された映像ログを見直す瞬間に涙こぼれるわけですけどね。
じゃあ、ウォーリーはベン・バート映画ではないのかというと、それはもう見事にベン・バート映画です。
リンク: 映画『ウォーリー』 ベン・バート 単独インタビュー!.
ET 、R2-D2、ライトセーバー、インディージョーンズ、などなどの音を作り出した人
今回は、ウォーリーの声も担当されているので、実は主演でもあるのです
リンク: アカデミー賞作品賞の呼び声高し!傑作『ウォーリー』監督に直撃インタビュー! - シネマトゥデイ.
スタントン監督は「これは僕なりのSF映画へのラブレターなんだ。素晴らしい感動を与えてくれた偉大な名作たち。今度は僕が新しい手法で次の世代にあの感動を伝えたかったん だ」と語る。ちなみにウォーリーの声を手掛けたのは、かつて『スター・ウォーズ』の人気キャラクター、R2-D2の声を生み出した天才サウンドデザイナー のベン・バート。これもまた、スタントン監督のこだわりだ。
リンク: asahi.com(朝日新聞社):米CGアニメ「ウォーリー」 29世紀の地球と宇宙舞台 - 映画 - 映画・音楽・芸能.
人間が現れるまでの前半はサイレント映画のようでもある。「静寂で孤独な感じを出したかった。ただ、完全な沈黙ではない。いろんな環境音が聞こえてくるはず。それがすごく重要な役割を果たしているんです」
リンク: 『ウォーリー』サウンド・デザイナー ベン・バート 単独インタビュー! :: ヤプログ!『WALL・E/ウォーリー』スペシャルブログ | ブログ・ヤプログ!.
そうだね。実際にサウンドデザー ナーとしてこれだけの機会をいただけるということはないと思う。このウォーリーという作品は一から音を作らなければならなかった。あと今回声を作ったとい うことだけではなくて、数千本のほかの特殊な音などを作らないといけなかったんだ。宇宙船の音とか、電子的な音であったり、コンピューター上の音であった り、ほんとに3年間とても忙しく過ごしたよ。 そしてこの映画一つで自分が作った音の量というのは今まで関わった映画の中で一番多いんだ。スターウォーズよりもインディージョーンズよりも何よりも多かった。
また、音楽のセレクトがいいんですね。70年代SF黄金期へのオマージュが音楽にも溢れています。
▼ウォーリー
(サウンドトラック)
そして、ロボット精神病棟とも言うべき修理室のシーケンス、そしてそのロボットたちがキーになるという感覚、このいかにもSF的な流れというのもオマージュの現れ。
ラスト寸前のウォーリーのシーケンスとか、ホントある意味予定調和ではあるんだけど、これをそのまま映画的なものとして受け入れることが映画を見るってことなんだと思います。
ということで、私はもう1回行くと思います。ただしやっぱDLPのスクリーン限定で。
というのは、ピクサーのサイトでHD版のWALL·E予告編を見て再認識したことです。
リンク: Pixar Theater - WALL-E.
DLPじゃないと解像度が足りない!
ただ、DLPで日本語吹き替え版ではなく日本語字幕版というと、都内だと日比谷のスカラ座ぐらいしかない模様。
リンク: 米CGアニメ「ウォーリー」 29世紀の地球と宇宙舞台.
今回の作品には少し実写部分がある。
この実写部分、私は言われるまで気づきませんでした。なんというか盲点というか、あまりにも自然で・・・。
そして、USのウォーリーの公式サイトと比べると日本のウォーリーの公式サイトはどうにも情報が貧弱。
USのウォーリー公式サイトには、ウォーリーとイヴの音声ファイルまでおいてあるというサービスぶりですから。日本版の制作のみなさんにもがんばって欲しいものです。
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投稿:by いしたにまさき 2008 12 07 11:46 PM [映画・テレビ] | 固定リンク
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