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2009.01.13
メディアとタモリ先生とタモリさんに関する噂のある答え
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毎年楽しみにしている、ほぼ日の正月好例のタモリ先生の午後がめでたく最終回になったので、まとめ読みしました。
リンク: ほぼ日刊イトイ新聞 - タモリ先生の午後 2009.
全部、読んでいてなんとなく去年までと違う印象を受けました。中でも気になったのが、この一節。
リンク: ほぼ日刊イトイ新聞 - タモリ先生の午後 2009.
タモリ どこのホームページもグダグダでしょう。
なんか、2008年までのタモリさんだったら、こんなこと言わなかった気がするんですよね。
ということで、その根拠をどっかに探せないかと、過去のほぼ日のタモリさんアーカイブを探ってみました。
そうすると、2008年のアーカイブ、つまり2007年のことを振り返ったページにこんなことが書いてありました。
リンク: ほぼ日刊イトイ新聞 - タモリ先生の午後2008。.
糸井 でもね、いま、ちょっと思ってるのは、
「長い時間かけてやるイベント」とか、
けっこう、おもしろいんじゃないかって。カレーにしても、ジャズにしても、
お名残り惜しい感じってあるじゃないですか。タモリ うん、うん。
糸井 それって、会場の都合だったりもするんで、
そういう時間的な制約のないところで
ひたすら、みんなで「だらだらする」とかね。タモリ ほったらかし。
糸井 そう、その「ほったらかし」の感じを
意識的にやってしまおうと。
タモリ スローフェスだ。
2007年のタモリさんと言えば、もうタモリさんのカレーしかないわけですね。
このカレーのイベントとその一連のネットの反応を見たことで、それまでのタモリさんがかかわってきたメディアと比較すると、ネットいうメディアはどこもグダグダでダラダラってことをタモリさんは知ったんじゃないかと思うんですね。
つまり、既にみんなグダグダなんだから、こっちもグダグダでいいじゃないってことですね。
で、そう理解するとタモリさんの周辺に発生しているネット関連の動きというか噂みたいなものも納得できるんですね。
- タモリ倶楽部にはかなりの頻度でブログ発の変な人、じゃなくてあるジャンルの有能な人が登場する
- タモリ倶楽部の動画はどうもあんまり消えない
- タモリさんが使っているデジカメはGR DIGITAL
で、もちろんグダグダというのも、ただグダグダしているわけではなく、タモリさんという人を軸にして、コンテンツを愛でようとすると、1回1回にフルパワーを使うのではなく、毎日ローパワーで長く続ける様にした方がリーズナブルということなんだと思うわけです。
- 笑っていいとも
- タモリ倶楽部
- ミュージックステーションの司会
- 徹子の部屋、年末最後のゲスト
こういうことを20年近く続けてきたタモリさんという人にとっては、ネットのいい意味でのグダグダを理解するには、カレーのようなイベントが1回あれば充分だったんじゃないかと思うわけです。
実際、イベント後にタモリカレーを再現しようとして失敗している人もいました。
リンク: @nifty:デイリーポータルZ:タモリのカレーを食べた、作った.
なんだかもう、無性に悲しかった。せっかくのGW、天気のいい一日、わざわざこうして集まってもらったのに、タモさんのカレーに似ても似つかないような物を皆さんに食べさせてしまった。
実は、私も一度タモリカレーには挑戦していて、

若干外部からの介入があったせいもあるのですが、タモリカレーの再現にはさほど成功してはいません。

でも、このタモリカレーだって、私は1回しかトライしていません。タモリ的に考えれば、1回でやめるなんててんで話がおかしいんですよね。これは真摯に反省せせねば。
何度もタモリカレーに挑戦して、そこをベースにして、自分なりのタモリカレーというのを作り出すまで続けることこそ、あのタモリカレーイベントに参加したものとしてのあるべき姿なんじゃないかと改めて思いました。
うーん、芸の道は長く、険しく、そして楽しいものですね。
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投稿:by いしたにまさき 2009 01 13 10:14 AM [ネット全般] | 固定リンク
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