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2009.05.23

ハルヒ新作『笹の葉ラプソディ』まで、待っててよかった3年間




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やっぱ長門はだよねぇ!なんてことを言って、長門の活躍を心待ちにしていたのは3年前のことでした。

 リンク: 長門について深夜に延々と語る長門ファンのおっさん二人、要するにヒロインは長門。:[mi]みたいもん! .

ジェット☆ダイスケ: もう来週以外は活躍しないですよね?

ええ、来週かなあと思ってたわれわれは甘かった、実に甘かった。なぜから、ここからわれわれは3年待たされることになるのである。

ということで、やっと新作である第8話『笹の葉ラプソディ』を見たので、まずはその感想をざざっと。

  • 相変わらず、話の流れによどみがない
  • シーン設計のうまさ、特に長門が3年後の自分と情報を共有するために同期するメガネシーンには脱帽(2001年宇宙の旅の例のこん棒と宇宙船的なシーン)
  • 若干、作画にブレはあるが許容範囲
  • 新ED良し
  • 旧作と新作の空気感が同じなのはお見事というしかない

新作の出来映えの良さを知ったから言えることでもあるのかもしれないですが、ここまでハルヒ2期とはいいつつも、事実上再放送であったことにたかをくくって、ハルヒ見ないなんてことしないでよかったと思いました。あー、よかったよかった。

 リンク: Eternal Voice From Tokyo. >> 運命のXデー(実況モード第8回).

いずれにせよ、これでやっとあの熱狂を再度体験するときがやってきました。
皆さん、安心してください。
伝説は高らかに始まったのです。
長門が待ち続けたときと同じ、3年後に。

でもって、今夜のうちに考えておかなきゃいけないことがあります。

そう!それは!こんな実写まで見せられた上に!「なぜ、われわれは3年も待たされたのか?」ということです。

そもそも『笹の葉ラプソディ』という話は、涼宮ハルヒという物語のすべての起点となる話でありながら、あとから書かれた話です。

ハルヒ1期スタートの時点で、すでに1期放送予定の全14話ではとてもおさまりきれないだけの話が原作にはありましたから、1期ですべての話をやることは不可能で、つまり何かしらの話を落とす必要があったわけです。

となると、自然とこのあとから書かれた『笹の葉ラプソディ』は内容的に落としやすくなります。また、ある意味新しい起点でもあるので、2期のスタートとしても最適。

ただ、そこそこ複雑な話なので、1期の記憶が薄れている状態で、いきなり流すのは無謀。だから、1期の再放送後になった。

さらに3年という期間については、ホントはもっと早くなる予定だったと思うんだけど、気づいてみたら、けっこう時間が経ってしまって、なんかネットとかだとまだハルヒ人気あるみたいだし、どうせ3年がキーになる話なんだから、ホントに3年後にしてしまえ!ということなんじゃないかと。

そして、ヤマカンの不在にも関わらず、長い準備期間を充分に利用して、ちゃんとクオリティを出した京アニはやっぱり偉すぎます。というか、まともな神経してたら、ファン裏切れないよなあ。

予定通りであれば、来週はミスティックサイン。そう、あの美しい話の回なわけです。

 リンク: 「なに読んでるの? 長門さん」-第7話『ミステリックサイン』.

キョンのあのモノローグを背景に、ここで長門さんに『膚の下』を読ませる。 う~ん、わかってるなぁ。

いや、単純に感嘆しよう。 なんつう美しいシーンだ。

膚(はだえ)の下
膚(はだえ)の下

ああ、もう泣いた。泣ける。

さて、ここからこのエントリーは唐突にパクりではなく、オマージュモードに突入します。

「なに読んでるの? 長門さん」-第8話『笹の葉ラプソディ』

アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場する本読み少女、長門有希さんが劇中なにを読んでいるのかを調査・検証する。
では第8話『笹の葉ラプソディ』から。

話の前半、ハルヒが笹の葉をもって登場するシーンで読んでいたのはハインライン『愛に時間を』これは時間SFの暗示。

愛に時間を (1) (ハヤカワ文庫 SF (581))
愛に時間を (2) (ハヤカワ文庫 SF (582))
愛に時間を (3) (ハヤカワ文庫 SF (583))

話のラスト近く、ことの顛末を話し終わった後に読んでいるのは、北村薫『スキップ』。これも時間SF。

スキップ (新潮文庫)
スキップ (新潮文庫)

いずれも文庫ではなくハードカバーであるのが彼女の出来ているところ。

ということで、本家が更新されていないようなので、こちらで偽物「なに読んでるの? 長門さん」を書いてみました。中身がうすすぎてすいません。できれば、本家の更新を望みたいです。

本家の1期のアーカイブは以下のページでどうぞ。いずれも名エントリーです。

さて、長門が今後何を読んでいくかについては、以下のムックに「長門有希の100冊」という特集が組まれているということなので、それが参考になりそうです。

涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊長門 (NEWTYPE HARUHI COLLECTION)
涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊長門 (NEWTYPE HARUHI COLLECTION)

最後に!

ハルヒ新作までの3年という凍結期間は、繰り返しになりますけど、決して予定ではなかったと思う。単に未定だったんだと思う。紆余曲折あって、3年も経ってしまった。

でも、3年の凍結を可能にさせたのは、ひとえにコンテンツの力です。3年振りに新作を見た今夜、さらにそれを強く思いました。

で!待たされても、ちゃんといいものを出してくれれば、ファンは離れないし、それどころか新しいファンを獲得するということを、私の世代はSTAR WARSという先例を通して知っているわけです。

いやあ、ハルヒ新作すばらしいです。2期、まだまだこれから面白くなりそうです。

あ!ここまでなにも起きなかったSOS Dan web site。来週はそのホームページの話ですからね。何か起きるかもしれませんね。

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投稿:by 2009 05 23 05:25 AM [涼宮ハルヒの憂鬱] | 固定リンク

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3年は決して短い時間とは言えません。 時間を止められた部屋にいた我々と違い、長門は待機モードのまま、ひたすら時が満ちるのを待ってました。 当時創造されたばかりの長門にとって容易い作業だった筈のそれは、異時間同位体と情報連結し、3年後の人格と知識を持ってしま... 続きを読む

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――3年前の七夕、ハルヒに「誘いの手」が差し出された夜―― とにかく――。 ハルヒが矛盾の塊であるのは 間違いなさそうだ。 そしてこの世界もな。(谷川流『涼宮ハルヒの退屈』131ページ) ■キョンにも「秘密」のハルヒの思い出 3年前の七夕の夜、 ハルヒは「ジョン・スミス」と名乗る少年を使い、 東中学の校庭に まるで「出来そこないのナスカの地上絵」のような(谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』18ページ) 模様群を描かせた(谷川流『涼宮ハルヒの退屈』106~108ページ)。 これは... 続きを読む

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