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2009.06.04

モッチーインタビュー、この寂寥感の正体はWebの変化の証




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梅田望夫さんのインタビューの件で、なんか電波受信したので、受信しなくても書くつもりだったんですが、感想書いておきます。

 リンク: あー、ごめん、酒飲んでるわー: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog.

otsune師ほか、本件を俯瞰する位置で包括的に見られる人は、本音で言えばもう少し直接、感じたことを書いておいて欲しいです。あとで読み返して立ち位置を確認したりしたいじゃないですか。

私がインタビュー(特にモッチー後編)を読んだいちばんの感想は、もう寂寥感としかいいようがないもの。

その寂寥感というのは、言い換えるのであれば、あのキムタクの結婚が決まったときの寂寥感にかなり近い。

要するに「お里が知れた」ということにつきる。

梅田さんが「指さない」ということについては、特になんでもないです。梅田さんって基本ウォッチャーだと思うし、いわゆる目利きに入る人だと思うからです。

 リンク: Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編) (1/3) - ITmedia News.

——インターネットの可能性は上から下まで開かれているところにあると思います。梅田さんの著書を読んでいると、例えば、最新刊「シリコンバレーから将棋を観る」の前書きにも、将棋を愛する人物の例として、医者や会社社長など肩書きのある“ハイソ”な人ばかり出てきて、「頭のいい人はすばらしい、頭のいい人は分かっているよね」とおっしゃっている印象を持ちます。

 そういう言われ方をすれば、もうみんなそう思っていると思うけど、僕はそういう人間だよ。ハイブロウなものが好きですよ。それはしょうがないじゃない。

しかも、ハイソでハイブロウである。これも別にいい(ハイソと呼び水にハイブロウというワードを引きだしたインタビュアー岡田さんはすごい)。

となると、当然こうなるわけです。

梅田さんは一流のウォッチャーとして道楽を始めた、ということね。で、これもいい。

というか、そりゃすばらしい。もっとそういう人どんどん出てきて欲しいというぐらいの心境です。

ところがここからがせつない。

プレイヤーとしての一流とウォッチャーとしての一流が同じ軸で並んでいるように見えてしまうインタビューになっているところです。

ああ、せつない。

一流のウォッチャーの道楽をなめないで欲しい。

一流のウォッチャーが一流であるゆえんは、将棋でいうのであれば奨励会のような、まさにピラミッドの下からきらりと光る原石を見つけ出し、その支援をすることであると思う。

もちろん、おれが見つけたなんてことは死んでも言わない。まさに聖なるかなotsuneである。

一度、そう捉えてしまうと梅田さんの言う一流というのは、私の知っている一流ではない気がします。

そう、一流ではなく「エスタブリッシュ」。

リンク: Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編) (1/3) - ITmedia News.

ウェブ進化論が予想外に売れてしまったためにマスと対峙(たいじ)せざるを得なくなり、僕自身の最先端・最高峰を愛するという本質的な志向性から、しばらく離れてしまっていたんだな、と最近つくづく思います。それは、「シリコンバレーから将棋を観る」を書いてみて、改めて痛感したこと。やはり僕は、こういう超一流の世界が好きだから。

とりあえず、私はこれで納得しました。

個人的には、ウォッチャーには2つの軸があると常々思っています。

  • クオリティの問題
  • 好みの問題

分解するとこう。

  • いいもので好み
  • いいものだけど好みじゃない
  • さしていいものじゃないし、好みじゃない
  • さしていいものじゃないけい、好み  

で、経験値的にはハイブローの醍醐味というのはロークオリティで超好みってものなんじゃないかと思ってます。

だから、道楽と呼ばれる。

サンプルを挙げると終わらないからやりませんけど、文化ってのは、そういうもんじゃないんだろうか。

ということで、私にとってはやはり「Webコンテンツがテクノロジードリブンからコンテンツドリブンに変化しつつある」ということの証拠の品としての記念碑的なインタビューとなったと思っています。

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投稿:by 2009 06 04 05:21 PM [ウェブログ・ココログ関連ロギングされる僕ら] | 固定リンク

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