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2009.06.02

コンテンツドリブンに不可欠な『ひと月15万字書く私の方法』の佐々木フレームワーク




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佐々木俊尚さんの『ひと月15万字書く私の方法』、実は届いたその日に読んでしまっていました。

その理由と言えば、3つあります。

  • 読みやすい文体
  • 要点がまとめられている
  • 重要なポイントは何度も繰り返されている

そもそも文字数がそれほど多くない本ですが、ここまで本そのものが速く読むことに対応あしていると、自然と読むのも速くなるものです。

そのため、この本をいわゆる文章を速く書くためのライフハック的な本として捉えると、ささっと読んでしまう人も多いかもしれません。

で、そこが落とし穴。

佐々木俊尚フレームワークは、新しい提案ですが、そこに文章を書くための大きな発見とか、新提案があるわけじゃありません。

この本で書かれていることは、文章を書く人であれば、当然やっているであろうことの運用面でのノウハウだからです。当然、その磨き上げぶりがすごいんです。

R0020814.JPG by you.

その意味では、決して本の内容と齟齬があるわけではないんですが、書籍のキャッチには少し違和感があります。

ひと月15万字書く私の方法』の帯にはこう書かれています。

「誰でも簡単に多くの原稿を、質を落とさず書けるようになる」

これを私が自己流に書き換えるとこうなるかな?と思いました。

「多くの原稿を、質を落とさず書くための誰でもできる簡単な方法」

ちょっとした違いなんですが、こっちの方が本の内容やニュアンスとしっくりくる気がします。

さて!

で、ここまでは前振り。

ひと月15万字書く私の方法』で私がひどく感激した点が2つあります。

ひとつは、こんなフレームワークを、しかもWebアプリなどを使うのでオペレーションミスは起きにくい、知ることができる学生は幸せだなあということ。

もうひとつはなぜ佐々木さんはここまでフレームワークを磨かなければならなかったのか?という点です。

多くの原稿を書くということは、要するに毎日書くということでもありますね。その点では、ブログを書くということと共通点があります。

私のブログの書き方については、幸い他の方に記録していただいているので、そちらを参照します。

 リンク: シゴタノ! - 「AMNブロガー勉強会」を終えて(スライド公開).

いしたにさんの「書きかけストック」を蓄積していくというやり方は、一見すると地味で“つまらない”ものに思えるかもしれません。即効性と対極にあるからです。でも、実はそこにこそ“匠の技”が隠されていると思うのです。

なぜなら「書きかけ」というエントリー未満の“仕掛品”を大量にストックしておくことにより、“注文”に応じて素早く“完成品”を作り上げる体制ができあがるからです。

 リンク: シゴタノ! - 「AMNブロガー勉強会」を終えて(スライド公開).

 「30分で書けないということは、インプットが足りないということ」

なにかしら情報をインプットして、下書きに書きかけをストックして、エントリーになるための材料がさらに追加された時点で仕上げる。

これ、実はけっこう佐々木フレームワークの以下のものと近いんです。

  • 情報集約フレームワーク
  • 構造化フレームワーク
  • 物語フレームワーク

ただ、精度が天と地ほど違う、違いすぎる。

そして、佐々木さんはなぜここまで精度を上げたのだろうか?という疑問が残るんです。

そりゃプロだからってことにしちゃうのは簡単。でも、それだけじゃ納得できないものが残っているんですよ、ざわざわっと。

てな、ことを考えていたら、なんと佐々木さんご本人が既に書かれている。

リンク: 週刊誌記者の取材に心が汚れた:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan.

予定調和なシナリオを描いて、それを読者に強制しようとしても、そんな誤った予定調和はインターネットというフラットな空間であっという間に否定されてしまう。否定されないためには自分の書くことがどれだけリアリティがあるかということを、徹底的に構造化し、分析し、ロジックを高めて書いていくしかない。

現在、もろもろの問題で「オンラインで生きる」ということは、ほぼ「毎日書く」ということと同義なんです。

佐々木さんのブログは毎日更新されているわけじゃないけど、佐々木さん自身はオンラインの矜持で毎日書いているわけです。

この感激はカトゆーさんがtumblrで日々情報を取得している様子を見たときの感激に近いものです。

そう!みんな毎日やってるんです。で、それが「呼吸する」ってことなんだと思います。

ここで大事なのは、中身でも言説でもなく、コンテンツに対する姿勢や態度の問題です。だから、感心するんじゃなくて、感激するんです。

ひと月15万字書く私の方法
ひと月15万字書く私の方法

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投稿:by 2009 06 02 10:08 AM [書評] | 固定リンク

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