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2009.06.01

Webコンテンツがテクノロジードリブンからコンテンツドリブンに変化しつつある




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ネットに多くの時間接していると、ある日潮目が変わったなと思えるタイミングに遭遇することがあります。

ひと昔前では、当時多く入っていたMLの流量が激減し、ブログが次々に立ち上がっていった頃、そして最近当時と同じような潮目の変化を感じています。

それはネットでの情報の流れがテクノロジードリブンからコンテンツドリブンに変化しつつあるということです。

で、それはやはりブログとその書き手であるブロガーや読者の変化にその理由があると思っています。

潮目が変わる時には量と質、これが伴って変化しなくてはいけません。

まずは量の問題。

 リンク: [N] 「呼吸するようにブログを書く」とは暮らしの中にブログを書くことが組み込まれている人.

ブログのキモです。多分、読者とのシンクロはあとからついてくる話だと思うので、ブロガーができることはやはり、ブログを書き続けることなんじゃないかと思います。

私も常々、ブログはまず黙って半年書くべし!と言い続けています。ネットでコンテンツが人に認知されるには、まずある程度の固まりとしての量が必要だということですね。まずは土俵にのぼらないと何も始まらないということです。

で、ここで半年続けるこつなんですが、それはとにかく無理をしないことです。テーマ設定にミスがあれば修正すればいいし、デザインも変えていけばいい。それよりも大事なのは「書く」ということを自分の生活の中に入れ込むということです。

 リンク: Web=ストリーム論からブログ・ブロガー論 2009年夏版 :Heartlogic.

ブロガーというのは、こういうネットユーザー(であるところの自分自身)のリズムに「書く」という行為を組み込んだ人、暮らしのリズムにメディア(自分のブログ)運営が組み込まれている人なんだな、というのが、最近の感覚です。

このリズムを自分に体得することができれば、量は勝手についてきます。考えているひまなんてありませんよ。

そうそう、相撲の世界では「3年後の稽古」って言葉があります。今の稽古というのが実りになるには3年かかってことです。同時に今さぼると3年後には何もなくなるということでもあります。ああ、こわい。

で、今となってはブログを通じて、ある量のコンテンツを持っている人がかなり増えてきたということです。言葉を変えると準備完了です。

次に質の問題。

私はブログを書くときに常に「仮」というつもりで書いています。だって、毎日結論を出すなんて無理ですよ。

それに「仮」でも何かを表に出すことで反応する人もいるし、ちっとも反応がないという反応を得ることもできます。

そして、それよりも大事なのはブログを読んでいると、そのブロガーの考え方とか思想の癖というようなものを共有できるということです。つまり、コンテンツだけを共有しているわけじゃないんですよ。

 リンク: [N] 「呼吸するようにブログを書く」とは暮らしの中にブログを書くことが組み込まれている人.

そして思考しながら、そのままの思った内容を書いていくと、場合によっては、書きながら(考えながら)なんらかの結論めいたものが出てくることもあるので、書くことで頭を整理している側面もあります。

 リンク: Web=ストリーム論からブログ・ブロガー論 2009年夏版 :Heartlogic.

自分では大暴投と思ったボールが、たまたまそこにいた人に拾われて転がり続けることもある。そこらへんの絶妙な投げ具合にもリズム感がある気がします。

また相撲の話をしますけど、稽古を続けているとその人にとっての勝てる型というのができてきます。それはもちろん稽古と土俵の往復の繰り返しででき上がるわけです。

型ができた力士というのは強くなりますし、調子が悪くても勝ち越せるようになったり、番付が落ちても、稽古と土俵の往復で型を練り直したり、新しい型を編み出したりして、復活できるわけです。

その意味で言うと、相撲を見るときの醍醐味は勝負の勝ち負けだけではなく、型そのものを見るというところにもあるわけです。

えー、相撲の話が長くなったので、話を戻します。

さて、小林さんはさらに続けます。

 リンク: Web=ストリーム論からブログ・ブロガー論 2009年夏版 :Heartlogic.

CGMサービスの設計として、リズムに組み込みやすいシステムであることが重要、ということも言えるかもしれません。

ええ、同感です。

そして、それは現状ではtwitterとtumblrなんだということですね。この2つの優れたサービスは、ブログとは別の形でコンテンツと共有がそれそれに進化しています。

コグレさんがブログで言うところの呼吸をするのは、別にブログでなくてもいいわけし、もちろんブログとは異質な呼吸が記録されています。

つまり、こういうことです。

 リンク: なぜtumblrはtwitterに食われなかったのか?:[mi]みたいもん!.

  • twitterは人を通じてコンテンツの今を共有する
  • tumblrはコンテンツを通じて人の感性を共有する

ある一定のコンテンツの量を持つと、新しい意味が発生してくるというのは、ブログの大きな特徴でした。それがさらにマイクロに進化しているのが、twitterとtumblrだと言う言い方もできるわけですね。

さらにすばらしいのは、ブログでは量を感じるまでログを蓄積できなかった人が、twitterやtumblrだとログが蓄積されるまで毎日続けることができてしまっているという人が増えてきていることです。

さて、コンテンツドリブンというのはコンテンツをきっかけにしているので、外野にとってはわかりにくいという側面を持っています。

 リンク: Twitterっぽくブログを書く:小鳥ピヨピヨ.

p.s.さっそくコグレさんにTumblrされました。Twitterっぽくブログに書いた文章がTumblrされてTwitterに流れるのか。世の中はどんどん複雑になっていきますね。

この「世の中はどんどん複雑になっていきます」というところ、ここです。

これがテクノロジードリブンからコンテンツドリブンになっているというところの複雑さであり、同時にわかりにくさの正体です。

  • コンテンツ
  • タイムライン
  • 人の感性

この3つがそれぞれのピークと流れで絡み合っているのがコンテンツドリブンです。これを一度理解するためには、一度どっぷりとこの流れにつからないとなかなか理解できません。

なぜなら、頭で理解しようとしてもダメで、体感して感じるものであるからです。

「考えるんじゃない!感じるんだ!」ですね。

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そして、話をさらにやっかいにしているのは、テクノロジードリブンからコンテンツドリブンになっているといいつつも、やっぱりある程度はテクノロジーを理解していないと、結局のところ上澄みだけみてわかったつもりになってしまうということです。

ということで、個人的には複雑になった分だけ、余計に面白いという状況をとても楽しんでいます。

ええ、お楽しみはこれからです。つまりはこういうことです。

 リンク: Twitterを楽しむ10の方法(初心者ver) - 隠フェミニスト記(仮).

わたしは1000年後もネットの情報などか保存され続けることを願います。 そうすることで、歴史は勝者が記述するものから、集団が記述した何かへと変容する。

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投稿:by 2009 06 01 10:46 AM [ウェブログ・ココログ関連ロギングされる僕ら] | 固定リンク

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