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2009.07.31
「天地人展、直江兼続とその時代」古文書を楽しむもうひとつの方法
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もう終わってしまった展覧会のレポートを書くのはなかなかにしまった!と思うのですが、それはそれとして面白い展覧会だったので、記録としてレポートしておこうと思います。
先日、会期終了間際の展覧会「天地人展、直江兼続とその時代」に行ってきました。

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事前に予想していたよりも、見るべきものが多くてびっくりしました。
- 甲冑
- 米沢でも鉄砲を作っていたこと(しかも、かなり高い精度のものと思われる)
- 織部焼(黒織部)
- そして直江状
さらにびっくりしたのは、直江兼続のその教養の高さを裏付ける蔵書の数々でした。
- 漢書
- 史記
- 後漢書
それ以外にも数々の漢書を読んでいるのは驚きでした。そこから想像できるのは、直江兼続という人の以下のこと。人柄と言ってもいいのかもしれません。
- かなりの教養の高さ
- 漢籍好き
- つまり源流に当たる人
ということは、人たらし道具としての茶道具も名物よりも、そりゃ今焼を好むというわけですね。
この茶道具の類いってのは、フィクションであるとはいえ、へうげものを読んでいると想像力が湧きますね。
また、数々の書状を久しぶりにいっぱいみたおかげで、思い出したことがあります。古文書というのは、専門家でもない限りそもそも読むのはかなり難しいです。
ということで、中身なんかは、わりとどうでもよく、どうせわかんないし、中身よりもその筆跡から人柄などを想像するのも面白いということです。
- まっすぐ書く人
- まっすぐ書かない人
- 右下がりに書く人
- 花押がぶれる人
- 花押がぶれない人
で、直江兼続はやっぱりきちっとした乱れのない筆跡の人なのでした。
ということで、もし展覧会などで、古文書なんかを見る機会があったら、その内容を知るのも実りがありますが、その筆跡に注目してみるのもいいと思います。
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投稿:by いしたにまさき 2009 07 31 10:38 AM [サントリー美術館] | 固定リンク
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