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2009.10.29
書籍が既に情報設計されている『IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』
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コンセントの長谷川さんから、最新刊の『IA100』を献本いただきました。これはうれしい。いや、ありがたい。

リンク: 『IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』 | ラボ | 株式会社コンセント.
情報アーキテクチャは、ウェブに関わる人であれば身につけておきたいスキルの1つです。本書は、ユーザー調査、コンテンツ分析、コンセプト定義、そして実際の設計手法までをカバー。IAについてこれだけは知っておきたいポイントを100項目にまとめ、見開きページで1つずつ丁寧に解説しています。
私は最近ではWebサイトをゼロから作るということも、あまりなくなっていますが、ディレクションをすることなんていうのは、ままあったりします。

そのチェックすべきこと、事前に考慮しておくことがとりあえずはこの『IA100』に網羅されているわけです。これがありがたくなくて、何がありがたいんですか!

リンク: underconcept >> IA100.
実際、ここで書いている理論や手法、パターンなどは、決して新しいものではありません。
が、いざ、ウェブサイトの情報アーキテクチャを設計しよう、と思ったとき、あるいは、そこまで思わなくても、サイトを構築していてうまくストラクチャやナビゲーションをまとめられないとき、考えなければならない「だいたいぜんぶ」はこんなものだろう、と思っています。
「だいたいぜんぶ」がわかっていることで、基盤はそこにまかせて、頭はより新しいこと、不定形のことに使う、というのが好きなので、というか頭の キャパシティ的に、全部追おうとするとすぐにテンパってしまうので、その「基盤」部分を外部化する、ということは僕自身にとって結構重要なことでした。
このIA100では、その「だいたいぜんぶ」を記したつもりでおります。
「だいたいぜんぶ」と言い切る人もすごいですが、それはもう章立てに既に現れています。

そして、長谷川さんがお見事と思うしかないのは、IA100の100があるべき順番として並べられていることです。
- そもそも情報アーキテクチャとは?
- 情報アーキテクチャは何をどうする?
まず、この話をしてから分析に入るわけです。
- ユーザー分析
- コンテンツ分析
- コンテキスト分析
そして、デザインは最後。
- ユーザーエクスペリエンスデザイン
- サイトストラクチャ設計
- ナビゲーション設計
- ラベル設計
- 画面設計
ね、画面設計なんて、ホントに最後の最後なんですよ。

こういう組立の感じが、鬼コーチに似ているなあと思ったら、鬼コーチのブログに長谷川さん出てました。
リンク: 使える「デザインセミナー」 : underconcept-長谷川敦士さんのブログ.
広告・マーケティング視点でのデザイン概念が「シカマケ」だとしたら、より設計・プロダクトデザイン的な視点。かつ、情報・コミュニケーションの未来設計を常に見据えていると言った印象です。(もし、間違っていたらすみません。ぜひ、ご本人のブログをどうぞ)
さて、ここまで意味もなく並べているような感じの写真ですが、この大判の『IA100』を開くと、こんな感じで読者は視覚体験することになります。
そう、タイトルの「書籍が既に情報設計されている」とは、こういうことなのです。しかも、大判だから、迫力満点です。当然、これも計算の内なんだと思います。
私も読み込んでいくのは、まだまだこれからですが、ほぼ他に類書もないこの本、Webにかかわるみなさんにおすすめです。
▼IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計
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投稿:by いしたにまさき 2009 10 29 11:18 AM [献本] | 固定リンク
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以前に紹介した『IA100』。 リンク: 書籍が既に情報設計されている『IA1 続きを読む
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