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2010.01.19
男はなぜ街中でスカートがめくれるとかくも心を奪われるのか?
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たまに、どうでもことをねちねちと議論するのは、人生の楽しみだったりします。過去にやった、そんなどうでもいい議論のうちのひとつが表題です。
「男はなぜ街中でスカートがめくれるとかくも心を奪われるのか?」
いろいろな意見が飛び出したのですが、最終的にその場では私の意見が選ばれました。
「男はなぜ街中でスカートがめくれるとかくも心を奪われるのか?」の答えは、「ラッキー感」である。
これに、一応その場にいた人たちは納得してくれました。
- え!街中で!
- え!スカートが!
- え!なんてラッキー!
というわけです。
その証拠に、細かい説明は省きますが、他の場所や他のシチュエーションでスカートがめくれても、街中ほどは心を奪われないでしょう。
で、問題はこんな具合に、人は時として、そこで起きた現象そのものではない部分に、大きな影響を受けてしまうということです。
例えば、何かプレゼントをもらうという現象を考えてみましょう。
- 誰から
- どういう理由で
- どういう場所で
- どういう所作で
- どういう仕草で
- どういう会話で
ざっくり考えただけでも、これぐらいのことがプレゼントがどういうものであるか?ということとは関係なく、プレゼントをもらうという現象に大きな影響を与えてしまうわけです。
ブログなどでコメントもらうことで考えると、例えば以下の様なパターンが考えられます。
- ブログのコメント欄で
- ブックマークのコメントで
- twitterで
- tumblrで
ここでも、どういうサービズを使って誰がどういうタイミングでコメントしたかといったことが、コメント内容そのものと同じぐらいに、人に影響を与えるわけです。
で、そんな影響力のある意味怖さについて、びっくりするぐらいに詳細に過去までさかのぼって記述しているのが『影響力の武器』という名著です。
かなり分厚い本ですが、特に2つの意味でおすすめしたいです。
- マーケティングにかかわる人には、マーケティングに効果をもたらす手法の研究の意味で
- マーケティングでターゲットにされる人には、その予防接種の意味で
私も、読んでいて、「ああ!あれはそういう意味だったのか!」、「そういう心理が働いていたのか!」と膝を打つことは、一度や二度ではありませんでした。
読むには時間もかかりますが、類書のなさも含めて、鉄板でおすすめします。
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投稿:by いしたにまさき 2010 01 19 10:30 AM [書評] | 固定リンク
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