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2010.02.17

『邪悪なものの鎮め方』というこれからのコンテンツに対する態度の指南書




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個人的には、普段からブログで勝手に親しみを持っている内田樹先生の新刊を版元のバジリコさんから献本いただきました。とても気になっていた本であることもあり、とてもうれしいです。ありがとうございます。

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献本していただくとなんとなく癖で、まえがきを確認するのですが、その内容にあっという間に引き込まれてしまいました。

理由はひどく簡単で、そこにはまさに最近私が悩んでいることが明示されていたからです。

「どうしていいかわからないけれど、何かしないとたいへんなことになるような状況」

そして、これが内田先生が、「邪悪なもの」との遭遇、を構造化したものだというわけです。そりゃ、どういうことだ?!

さらに内田先生はこうきます。

この邪悪なものから逃れて、生き延びるために必要な人間的資質は以下の3つだと言い切るのです。

  • 礼儀正しさ
  • 身体感度
  • オープンマインド

私もまだいかんせん読んでいる最中なので、うかつなことは言えないわけですが、ああ!きっとそうなんだろうな!ということはなんとなくわかります。

それはネットを中心としたメディアの渦の中で、自分を保つためにはこの3つの資質が大事であることは理解しているからです。

新世紀メディア論がメディアのこれからを占う本であるとするのであれば!

新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に
新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に

この『邪悪なものの鎮め方』はコンテンツのこれからを占う本なはずです。

邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)
邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)

で、まだまだ読み進めている最中なので、断定的なことを言うのは若干フライング気味なのですが、今読んでいる感じ、そして読み止まらない感じというのが、なぜかバーセルミの『雪白姫』にすごく似ています。

雪白姫 (白水Uブックス)

それは、もしドラ同様に改めて物語というものの持つ力を再認識しようという暗示なのかもしれません。

それにしても、この読み止められないながらも、読み進めるのがもったい感じ。こりゃあ、いい本に決まってます。

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投稿:by 2010 02 17 10:36 AM [献本] | 固定リンク

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