みたいもん

トップ > ブロガーイベント > バッテリー交換式電気自動車のベースステーションは最前線基地だった!

いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まったHonda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすることHonda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日

HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まった (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすること<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック)

2010.06.04

バッテリー交換式電気自動車のベースステーションは最前線基地だった!




Clip to Evernote

このエントリーをはてなブックマークに追加

電気自動車、まさに自動車メーカーがバッテリーとセットで作ってますが(そりゃ当り前だし!当然の企業努力!)、ちょっと現状に対して冷静になってみると、おや?という部分もあります。

だって!

今、自動車メーカーはガソリン作ってないじゃん!

って、ことで!

自動車メーカー以外のところが、エネルギーをどう使うか?という意味で電気自動車作ってもいいはずなんですよね。

ということで、そんな自動車メーカーではない「ベタープレイス・ジャパン」というところが電気自動車のそれもタクシーで実際に運用を開始したというイベントが開催されたので、行ってきたというわけです。

DSC02170.JPG

 リンク: 世界初!バッテリー交換式電気自動車を用いたEVタクシー試乗会ブロガーミーティングのお知らせ|AMN関連イベント情報|ブログ|Agile Media Network

DSC02233.JPG

この車って、ベース車輌はデュアリスだよなあ。ベタープレイスさん、なかなかやりますね!

さて、自動車メーカーではないところがなんで?電気自動車作っているのかというと、要するにベタープレイスはインフラ屋さんなんですね。

バッテリー交換式というインフラです。

今の車にガソリンスタンドが必要な様に、電気自動車にも電気スタンドの様な役割をするものが必要なのですが、いかんせん電気なので、乱暴にいうとどうとでもなるし、技術次第では家でもいい。

ただ、いずれにしろ現段階では充電というのはそれなりに時間もかかるし、200Vとか家庭で用意するのも難しいよね!ということで、それならいっそバッテリーごと交換してしまえばいいじゃない!というのがベタープレイスの提案なわけです。

ただ、バッテリー交換式と言っても、話は簡単じゃありません。あの車を動かすバッテリーですから200キロとかあるわけです。

それをがちゃこーんと交換するわけですから、まさに基地が必要。バッテリー交換ステーションです。

DSC02173.JPG

この様子はなんというか、ガソリンスタンドとはまた違う設備感があります。このバッテリー交換をすばやく、それも正確に思うために「ラッチ」という技術を使っているそうなんですが、なんとこれが飛行機にミサイルを装備する技術。その技術の応用なんですね。

だからでしょうか?今回のイベントのデモで次々に車が入ってきて、バッテリー交換されている様子を見ると、まるで最前線基地(おれの頭の中ではエリア88)の様でした。

▼ベタープレイスEVタクシーバッテリー交換、正面から!

▼ベタープレイスEVタクシーバッテリー交換、横から後ろから!

▼ベタープレイスEVタクシーバッテリー交換、真下から!

その後、少しの時間ですが、試乗もさせてもらいました。頭ではわかってたはずのことなんですが、走り出してみると、とにかくエンジンがないので音が全くしない!

▼ベタープレイスEVタクシー発車!外から

▼ベタープレイスEVタクシー発車!中から

ただ、音の静かさ以外はEVタクシーの運転手さんも言ってましたけど、普通の乗用車そのものでした。その意味では自動車メーカーがゼロから作った電気自動車と違いはあるのだろうか?と思ったりもしました。

さて、今回のEV(電気自動車)の実証実験がタクシーであるには理由があります。

  • 電気自動車の強みを生かせるセグメント
  • 三菱(iMiv)も日産(リーフ)も近距離のセカンドカーどまり=コストをかけてもCO2の削減メリットが低い
  • タクシーの台数は東京の自動車の2%、でもすべてのタクシーをEVにできればタクシーは走行距離が長いのでCO2を20%削減できる計算
  • 商用車=コスト命、LPGだともろもろで年間150万、それ以下にできるのがEV
    交換式じゃないとノンストップ運用は無理
  • タクシーなら車種を限定できる、バッテリーの種類も少なくできる
  • 老朽化しつつあるLPGステーションをバッテリーの交換ステーションに交換できるのではないか?
  • そもそも電気自動車に乗ったことがない人が多いが、タクシーならお試しで乗車できる
  • 広告塔としてタクシーは機能する
  • 他の都市にパッケージで持っていける

言われてみると納得できることばかり。

他にも、iPhoneとかiPad対応とかツイッター運用とかまだまだネタはあるんですが!


 リンク: EVタクシーロボ@ベタープレイス (tokyo_evtaxi) on Twitter.

その辺りの細かい部分は同じく参加していたのまさんのエントリーの方をどうぞ。

 リンク: 電気自動車界のトラトラトラ! EVタクシー電池交換ステーションはサンダーバード秘密基地 #evtaxi ([の] のまのしわざ).

それにしても、こういうインフラとか、仕組みをおさえてしまえ!というの方向ってのは、イスラエル(というかユダヤ)が考えるんですね。さすがです。お見事。

なお、EVタクシーの乗車やバッテリー交換ステーションの見学は一般の人でも普段から実施しているとのことなので、興味のある方はぜひ!

実は、こんな施設はまだ日本だけじゃなくて、世界にもここにしかないそうです!

グローバル・イノベーション 日本を変える3つの革命
グローバル・イノベーション 日本を変える3つの革命

« iPadは「CD-ROM」の再定義に留まるべきではない | トップページ | スタンド問題も解決した私的ベストiPadカバー&ケース、もちろん紫!パープル! »

投稿:by 2010 06 04 02:38 PM [ブロガーイベント] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:

この記事へのトラックバック一覧です: バッテリー交換式電気自動車のベースステーションは最前線基地だった!:

 
We are bloggers.