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2010.07.20
ロケタッチのWeb版先行リリースのホントのすごさ
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ライブドアからロケタッチという位置情報系サービスがリリースされたのは、もうみなさんもご存知のことと思います。
リンク: ロケタッチ.
先行するfoursquare(いや元ネタと言ってもいいけど)との違いは以下の通り。
リンク: [jp]「ロケタッチ」でライブドアが位置情報サービスに参入.
foursquareなどは、ユーザーが友達の登録を申請して、それを許可した友達同士が自分の居場所を教えあうという仕組みになっている。独自のソーシャルグラフを構成しているわけだ。一方でロケタッチは、Twitterのフォローのように、ユーザーがほかのユーザーを勝手にフォローして、許可なくそフォローしたユーザーの情報を定期的に見られるようにしている(フォローしなくてもユーザーを探し出せば情報だけは見られる)。もちろん自分の居場所を隠してタッチすることや許可した人だけに見える設定(ゆうれいモードという)もできるので、ユーザーが望めば情報がすべてダダ漏れになるというわけではない。
ただ、今回のロケタッチのリリースでホントに感心したことが1つあるんですよ。
それは、スマートフォンを明らかにターゲットにしたサービスなのに、ひょっとしてもろもろの都合に寄る副産物かもしれないけど、ロケタッチのアプリをリリースしなかかったことです。
普通にアプリと同時リリースにしちゃうと、みんなアプリで使ってしまいますから、ブラウザー版のロケタッチもちゃんと使えるってことをアピールしようとするのであれば、先にWeb版をリリースした方がいい。
実際、Web版だけでもちゃんと使えますからね、ロケタッチ。
で、Web版を先行リリースすることには他のメリットもあるわけです。というかえらい。 というか、ホントWebサービスってものをよくわかってる。
それはどういうことかというと、「Web版でも使ってくれる人たちを発見できる」ということです。
リリースしたばかりのWebサービスにとって、まず大事なのはそのサービスを使って、そのサービスで勝手に楽しんで遊んでくれる人たちです。
こういう人たちに共通しているのは、自分たちが面白いと思った物に対しては、多少のめんどうなんかどうでもいいと言わんばかりの行動力です。
その行動力にそのWebサービスが育つヒントが隠されているわけです。
これは別の表現をすると、「ユーザーを信用して、安心して不親切を仕掛ける」となります。
そのユーザーの行動はきっとアプリ版に反映されるでしょう。
ということで、アプリ版のリリースもとても楽しみにしていますよ、ロケタッチ。
そりゃ、Web版以上のものが出てくるに決まってますからね!
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投稿:by いしたにまさき 2010 07 20 10:30 AM [Webサービス] | 固定リンク
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