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2010.07.07

トマス・ピンチョン全小説の本気ぶりにイベントもマラソンも開催される勢い




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トマス・ピンチョンの『メイスン&ディクスン』の翻訳が進んでいるという風の噂は聞こえていましたが、まさかの新約もたくさん含まれる全集的なシリーズで刊行されるとは!

新潮社ホンキですね!すげー、うれしい。

Tomaspynchon

 リンク: トマス・ピンチョン全小説|新潮社.

しかも、その第1弾『メイスン&ディクスン』。これに関しては、ちっとも翻訳が出ないので、もう諦めてつたない英語だけど、原書で読むしかないのではないか?(そんな時間はあるのか?)とか思ってただけに、とてもうれしいです。

ホントなんの根拠もないんだけど、とにかく『メイスン&ディクスン』が読みたかったのですよ!おれ!

私はピンチョン読みとしては、かなり落第生で、『V』を読むのに数年かかり(大学入学と同時に読み始めて卒業するまでかかった)、いくつかの短編・中編を除けば、未だに読み通したことがないというひどさです。

とはいえ、『V』を数年かけて読んだおかげで、「世界はそんなに単純じゃないけどひどく単純でもある」ということをはじめとするいろんなことがわかったので、この数年のおかげで今の自分があると思っています。ピンチョン兄さんありがとう。

ということで、私がピンチョン語るわけにはいかないので、空中キャンプの伊藤さんのエントリーをみなさん読みましょう。

 リンク: 2010-07-01 - 空中キャンプ.

さて、みなさんはトマス・ピンチョンという方をご存知でしょうか。

名前の響きがかわいらしいので、なにやら甘くてふわふわしたお菓子を発明した人のようにもおもえますが、ピンチョンはアメリカの小説家です。

その正体がほとんど知られていない謎の作家であり、すごく長い小説をたまに出すことで有名で、その内容はときに前衛的な実験としかけに満ちている……という、作風を説明するのがいくぶんむずかしいのですが、現代アメリカを代表する小説家です。現役で元気に執筆活動しています。

このエントリーには大事なことがいっぱい書かれていますが、その中でもとりあえず2つが大事です。

1.ピンチョンイベントの開催

場所は立川で、話し手が柴田さんで聞き手が伊藤さん。はい、行きますよ!

 リンク: オリオン書房ホームページ-イベント・フェアのお知らせ‐ノルテ店 柴田元幸×伊藤聡トークイベント.

2.ピンチョン・マラソン開催中

ピンチョンの小説というのは、まず長い。

そして難しくはないんだけど、一度その世界の空気感みたいなものをつかまえないと、なんだか入ってこない。そのせいで表面しか読めていない感覚になってしまう。

だから、脱落者が実に多いんですね。

しかも脱落した人が大抵考えてしまう「あ!短編なら読めるかも!」と思って短編に挑戦すると、短編には空気感を感じるだけの文字数がないので、もっと高度な罠にはまるという悪循環に陥るわけです。

そしてピンチョンは難解な作家だというどうでもいい話ばかりが広がるわけです、ホントどうでもいい。

で、こういう罠にはまらないためには、ぜひみんなで読んでみようというのが、伊藤さん提案のピンチョン・マラソンなわけです。これはすばらしい提案。

▼ピンチョンマラソン部@twitter(ハッシュタグは #pcyom )

私はいかんせん毎回ピンチョンを読むには数年単位の時間がかかっているので、ピンチョン・マラソンもどこまで進めるのか、ちっともわかりませんが、イベントも参加するつもりです。これはすごく楽しみだあ!

トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection)
トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection)

トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(下) (Thomas Pynchon Complete Collection)
トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(下) (Thomas Pynchon Complete Collection)

さて、肝心な新潮社の「トマス・ピンチョン全小説」についても書いておかなくては。

今回のこの企画で、私がなによりもうれしいのがたくさんの新訳が入っているところです。というか、ほぼ新約なのか。

これは別に過去のものがダメとかそういうことじゃないです。

ピンチョンの読書体験というのは、何度も言いますけど難しくはないです。ただ豊かすぎるだけ、だから特定の誰かの経験だと理解には足りないんですね。

つたなくても原書で読むか?と考えたのも同じ意味で、いろんな人のいろんな見方を味わうことで、さらに豊かな読書体験になるし、ホントに豊かなものを味わうには、豊かさと豊かさをぶつけるような濃密な時間が必要なんですよね。

そして海外小説の翻訳ものの場合、その足がかりになるのが複数の翻訳だというわけです。

ということで、ピンチョンにまだ出会ってない人にも、過去挫折した人にも、ピンチョン大好きという人にも、みなさんにおすすめしたい気持ちでいっぱいです。

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投稿:by 2010 07 07 10:30 AM [重力の虹を読む] | 固定リンク

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