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2010.08.09
NHK・BS2できょうから銀河鉄道999という「上京」の物語が一気に放送
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NHKのBS2できょうから夏休みらしい企画のスタートです。なんと5日間ぶっとおしの銀河鉄道999特集。
とりあえず、先に叫んでおきましょう。
メーテル!!!!
リンク: 全駅停車!「銀河鉄道999」ぜんぶみせます.
NHK広報のツイッターも、アイコンもを車掌さんにするという手の込んだことしてます。
BS2では20:00から「全駅停車!銀河鉄道999 ぜんぶみせます」を今日から5夜連続で放送。全113話中、人気の30話をフルバージョンで、残り83話をダイジェストでご紹介。詳細は http://bit.ly/b8AJ6g をご覧ください。
はい、こんな企画には付き合いますよ!
メーテル!!!!
さて!
子どもの頃、銀河鉄道999は当然見ていましたが、そのうらに隠されたテーマというのは子どもには全くわかりませんでした。
その隠されたテーマ、それは「上京」です。
実は幼少時代の経験のせいで、郷里と呼べるものがなかった私にとって、まったくなじめない概念が「上京」です。
あの「上京」のすがすがしさや手の広がる感覚というのを味わったことがないのは、私にとってはうらやましくて仕方がなく、夏休みに帰省するというのも、あこがれの対象でしかなかったわけです。
松本零士先生の上京と銀河鉄道999の関係について知ったのは、このブログでも時々紹介している番組「わたしが子どもだったころ」の松本零士の回。
この回はまさに神懸かりの様な演出の回。
決められた時間軸、演出を味わって、最後の最後に音楽とともにやってくる感情のカタルシス。まさにテレビの醍醐味。
▼テイキング・オフ!~銀河の彼方へ
この番組を見てしまえば、すごく納得できるんですが、まさか銀河鉄道999が上京の物語という発想はまるでありませんでした。
そう、機械をくれる星というのは、東京のことだったんです。
それに銀河鉄道999ほど、大人になって読むと驚かされるマンガも珍しいもので、宇宙の話だし、旅の話なんだけど、それぞれの話は基本「四畳半」なんですよね。
それはどういうことかというと、移動は各話の間に終わっていて、基本到着で始まり、出発で終わる。
つまり、毎回新しい「四畳半」に移ってはいるけど、移動そのものはほとんど描かれない。宇宙は車窓から眺めるのみ。
それにこの「わたしが子どもだったころ」を見てわかったんですが、移動はホントに手段でしかなくて、行った先で何をするかが大事。
だから、移動してもそこに星野鉄郎=松本先生がいる限りそこは「四畳半」なわけです。
さらに上京の物語という要素が加わると、いつか故郷に帰らないといけないわけです。実際に帰らなくても心は帰るものとして存在する。
そこが自らさまようことを選択するロードムービーとはまったく違うところでもあります。
さて、話がずいぶんいろいろになってしまいましたが、大人として「上京」の物語として銀河鉄道999をちゃんと見直すのも始めてのことになります。
この夏休みの課題、個人的にはとてもいい課題なのです。
▼さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- (劇場版) [DVD]
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投稿:by いしたにまさき 2010 08 09 06:12 PM [映画・テレビ] | 固定リンク
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