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2010.08.03

朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」で知るマンガ家のリアリティと戦後メディアの興亡史




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朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」面白いですねえ。あんまり面白いので、私は朝と昼と1日2回見ているぐらいです。

こんなに毎朝の連ドラを楽しみにしているのは、あの名作「ちりとてちん」以来です。

そういえば、ちりとてちんの音楽でピアノを演奏していたのは、ゲゲゲの女房主演女優の松下奈緒さん。

「ちりとてちん」オリジナル・サウンドトラック
「ちりとてちん」オリジナル・サウンドトラック

まあ、ドラマの出来がこれだけいいのだから、尻上がりに視聴率が上がってくるのは当り前と言えば、当り前。

 リンク: 「ゲゲゲの女房、視聴率アゲアゲ20%超え!」:イザ!.

第1週平均は15・3%。以降、第2週15・9%、第3週16・9%と上がり、第10週18・0%、12日を含む先週第11週は18・2%に。徐々に支持を拡大している。

周囲に「ゲゲゲの女房、面白いよ!」と言う人も増えているのではないでしょうか?

ゲゲゲの女房
ゲゲゲの女房

で、この「ゲゲゲの女房」、ドラマとしても十分面白いんですが、ある2つの視点で見ても、ものすごく面白い内容になっています。

それは以下の2つ。

  • マンガ家の生活のリアリティ
  • 戦後メディアの興亡史

もう、ホント今のメディアの枠組みって戦後にでき上がって、今に至るまであんまり変化していないんだなあということを確認できます。さらに、こういう歴史を踏まえて、今のメディアの枠組みが完成していったんだなあということも理解できるわけです。

順にもう少し詳しく書いていきましょう。

まずは「マンガ家の生活のリアリティ」。

ゲゲゲの女房」は2010年の4月からスタートして9月まで放送するという半年間のドラマです。

ということで、今はもう8月なのでもう残りは2ヶ月。つまり3分の1しか残っていません。そして、今週ようやく「ゲゲゲの鬼太郎」がホントの意味で登場するという時間の流れになっています。

そして、この4ヶ月の間繰り返し執拗なほどに描かれてきたのは、水木しげるがどんなに書き続けても生活が楽にならないこと。

もうホント起きているときは、飯食ってるときと風呂入っているとき以外は、ホントにずっとマンガを書き続けているのです。

この光景は今ではツイッターで確認できるマンガ家さんのタイムラインから知ることもできます。

そして、そのものずばりのことをまさにマンガ家の古屋兎丸さんが言っています。

今までドラマの中の漫画家はいつ漫画を描いてるんだ?というものばかりだった。その点ゲゲゲはリアルだ。起きてる時間はずーっと描いてる。これ正解。みんな呆れるほどずーっと描いてるんです。less than a minute ago via Echofon

みなさんも気になるマンガ家の方、ファンのマンガ家の方をフォローしてみましょう。このずーっと描いていることは、実感として知ることができると思います。

そして、もう1つの「戦後メディアの興亡史」。

「ゲゲゲの女房」は実際に起きた話をベースにしていますから、ドラマに登場する人たちにはそれぞれモデルとなる人たちがいます。

まんが学特講  目からウロコの戦後まんが史
まんが学特講  目からウロコの戦後まんが史

 リンク: ネットゲリラ: 「ゲゲゲの女房」のモデル総ざらえ.

このドラマではほとんどの登場人物にモデルがあるわけで、ゲゲゲの女房に興味を持った方は、ぜひ、もう一歩踏み込んで、日本劇画史までお勉強してくださいw

上記ブログに書かれている様に、まずは戦後マンガ史を「貸本→ガロ→少年誌」と水木しげるが活躍する舞台が変わっていったことからわかります。

また、その少年誌「マガジン」でアンケートシステムが動いていること、100万部を目指していること、その100万部達成のために映画、テレビ、レコードと言ったメディアミックスな作戦が取られていることもわかります。

もちろん、テレビで流したい企画の本丸は「ゲゲゲの鬼太郎」なわけですが、その企画を通すために、まずは「悪魔くん」のドラマ化を進めたり、雑誌の人気マンガでレコード作ったりと、ネットの部分を除けば、今と大きな違いはありません。

「貸本→ガロ→少年誌」という舞台の変化も単なる部数の問題ではなく、コンテンツを供給するコンテナの変化も含めてのものです。

マンガ制作の現場も、数名のアシスタントを使って分業するというやり方は、今と大きく変わりません。

今ではもちろんPCで作画するマンガ家も増えていますが、みながそのやり方になってしまったわけではありません。

この先、コンテンツもコンテナも変化していくと思いますが、この長く続いたコンテンツ供給の枠組みを知っておくことは、ひとつも損にはならないでしょう。

さて!

このゲゲゲ人気のおかげか、銀座松屋で来週からゲゲゲ展も開催されます。

Gegege

 リンク: 水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展 | MATSUYA 松屋 |.

グッズのゲゲゲ手ぬぐいをゲットするためにも、これは行っておこうと思っています。

最後に。

「ゲゲゲの女房」を最初から見ていた人ならわかると思いますが、水木マンガと戦争体験というのは切っても切り離せないものになっています。

単に片腕を失ったという以上の大きな影響の中にあります。

ということで、水木しげる戦記マンガの最高傑作と言われる「総員玉砕せよ!」。これだけは読んでおこうと思っています。

総員玉砕せよ! (講談社文庫)
総員玉砕せよ! (講談社文庫)

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投稿:by 2010 08 03 10:30 AM [アニメ・コミック] | 固定リンク

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