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2010.09.09

USB接続のPC専用スピーカー「Olasonic TW-S7」の設計思想とその音に感動した




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音楽も好きですが、音そのものも好きな私にとってPCでいかに音を聞くか?というのは、長年の課題です。

今までこんな感じで、いろいろ試してきました

  • ヘッドフォン端子接続のスピーカー
  • USBインタフェイスでオーディオに接続
  • USB接続のスピーカー

どれが今のベストチョイスなのかということをあれやこれや繰り返してきていたわけです。その理由は、要するに決定的なものがなかったということにあります。

  • ヘッドフォン端子接続のスピーカー → 音がもの足りないがお気楽、PCだけじゃなくiPodなどでも使える、このジャンルの製品が多い
  • USBインタフェイスでオーディオに接続 → 音としてはベスト、オーディオ使うので電気いっぱい使う、音量調整する箇所がぐっと増えてめんどくさい
  • USB接続のスピーカー → ぐっと音が良くなる、接続簡単、音量調整PCのみ、iPodで使えない、電源必要、このジャンルの製品少ない

ざっくりこういう感じなので、ホント決定打がないわけです。

また、音というのは基本金をかければ向上するんですが、あんまりそこに金をかけ過ぎるのも、どうかとも思うわけで、その辺のバランスもすごく大事。

こんなことを音とPCということでは、いつも考えていました。

そんなこんなで、今回モニターのお話をいただいたのが、USB接続のPC専用スピーカー。前述の用に、このジャンルは製品がそもそも少ないので、話には飛びつかせてもらいました。

ただ、まあ音質に関しては、そもそも値段が1万円以下ということで、あんまり期待してはいなかったのは、事実です。

R8071114.JPG

 リンク: PCスピーカー(高音質・USB簡単接続)Olasonic(オラソニック) TW-S7.

今回のモニターは、開発&販売している東和電子さんにお邪魔して、まずお話を聞いてから、試聴して、モニターという流れ。

もうね、話を聞いている最中から、ホントわくわくしてきちゃったんです。なぜなら、その設計が私がなんとなくだけど、ずっと考えてきたスピーカーの有り様にほぼ一致するものだったからなんです。

Olasonic(オラソニック) TW-S7の設計思想というか、PCスピーカーとしての考え方を書き出してみましょう。

  • USB接続
  • フルレンジ一発による点音源
  • フルレンジ採用による音の不足は筐体設計でカバー
  • 電源はUSBから、別の電源不要
  • 値段は1万円以下

で、お話を聞いていて、実に感動的だったのは、これらの要素が実に複合的に絡み合っていて、もうここに落ち着くしかないという設計になっていること。

もう1つは、見事に組み合わせても、どうしても問題になる電源不足(基本音は電源が大きいほど音がいい)を、アイデアと技術でクリアしていることです。

ここから長くなりますが、ひとつひとつ書いていきましょう。

【USB接続】

PCというのは、音にとっては大敵であるノイズの固まりです。だから、USBでデータをアナログではなく、デジタルで外に出すだけで音は確実に良くなります。これはいろいろで次元の違う問題なので、こうしない理由がない。

【フルレンジ一発による点音源】

よっぽどの音好きでもないと、「点音源」なんて言葉は耳慣れないとは思いますが、大事なことなので、ちょっと細かく書きます。

点音源というのは、音はできるだけ点に近いものから出した方がいいと言う考え方です。なぜなら、まずは点に近くすることで、微細な音を再現できるということ。

次に出音が1箇所になることで、音の定位が良くなるということが挙げられます。なお、点音源を実現するにはフルレンジスピーカーと呼ばれているものを使うしかありません。

でも、一般的に音がいいとされているスピーカーって2ウェイとか3ウェイの面音源のスピーカーです。

これはなぜかというと、まず、スピーカーのユニットを複数種類使うことで、高音も低音も出やすくなるメリットもあるがあります。また、音を出すところを小さくすると、音圧が出ないんですね。いわゆる低音不足。

ところがそういう設計にしてしまうと、まず当然高くなります。そして、それ以上に問題なのが、かなりお金をかけないと微細な音を再現しにくいということ。最後の問題が、スピーカーを近くに設置すると、いかにも高音と低音がバラバラに聞こえてしまうこと。

PCスピーカーなんて、人から近いところに設置するに決まっているわけで、ここは問題になりやすいです。

【フルレンジ採用による音の不足は筐体設計でカバー】

さて、問題になる高音と低音の不足。これがスピーカーの主に筐体設計で見事にクリアされているんです。

まずこのサイズのスピーカーユニットにしては、すごく大きい磁石を採用しています。これは自作スピーカーのユニットして名作と呼ばれているFOSTEX FEn Seriesよりも大きい磁石のユニットを自社開発。

これでまず第1段階の高音と低音不足をクリア。

次にスピーカーの筐体です。低音というのは、電気回路以外で増幅できます。これはいわゆる「鳴り」というやつで、スピーカー以外のところに低音を増幅するしかけを用意することで解決できます。

それが背面にある「パッシブラジエータ」というわけ。これが前面のスピーカーと共振することで、ぐっと低音がよくなるわけです。

次に高音。

ここでは、「デフューザー(整流器)」が採用されています。

R8071111.JPG

こんな風にスピーカーの前に、音の流れを拡散させるものが設置されています。高音というのは、低音と比較すると、実はすごく音の方向が音の善し悪しに影響します。

だから、こうやって流れを作ってあげるだけで、耳に届く高音が安定します。そして、それは同時に音の定位の向上にもつながるわけです。

【電源はUSBから、別の電源不要】

スピーカー様に別の電源を用意しないということに2つメリットがあります。余計なものがないので、値段が安くなること、もう1つは設置が楽になることです。

ただし、電源というのは音にはものすごく影響があるんです。単純に表現してしまうと、デカイ音を出すには、電気がいっぱい必要なんです。

ただ、よっぽどビートの強い曲でもない限りは、ずっと最大の電気が必要という場面はあんまりないんですね。

だから、このスピーカーではアンプにまさにダムの様な発想で、電気量が必要ないときはダムに電気を貯め込んで、必要なときにだけ、そこから電気を引っ張り出すという設計をしています。

これはもうホント頭いい。必要なときに必要なだけ取り出す!だからダム!、この発想の展開はすごいとしか言い様がないです。

【値段は1万円以下】

こうして見てくると、音のため、ユーザーのためにやったことが結果的に設計をシンプルにして値段を下げることに貢献していることがわかります。

オーディオマニアならともかくPCのスピーカーに1万円以上出すことには、私でも少し考えます。でも、いかにも安い音を出すスピーカーなんてもっと欲しくない。

これがOlasonic(オラソニック) TW-S7では、全部解決されているんですよ。ホントすごい。

さて、肝心な音のことを書いていませんでした。

ここでテストしたのは、以下のソース。このソースは以前に8000万円クラスのオーディオを試聴したときに、結果が良かったものです。

Goodbye Swingtime
Goodbye Swingtime

なんの問題もなし!

そりゃ8000万の音とは違いますよ!でも、これはこれで何の問題もない!すげえ!

他にも、歌謡曲も、テクノ系もいろいろ試してみましたが、中域の弦やボーカルの良さがあり、どんなソースでもこなします。もちろん高音や低音も問題ないことは、マイケル・ジャクソンがちゃんと聞けることでわかります。

ただ、他のソースもフル音量でテストしていた結果。気づいたことがあります。

さっき書いた様に、アンプにダムを採用しているので、ずっとビートが鳴り続けている様な音楽をフル音量で鳴らしていると、容量オーバーして音がひずむんです。

これはもうこのスピーカーはこういうものと理解するしかないので、私は自分のPCの音の設定を以下の様にしました。つまり、この設定を最大音量とするということですね。

・iTunes側

Olasonic_tws702

・PCのサウンド設定

Olasonic_tws701

まあ、腹八分目ということですね。

ただ、この目盛りでも、普通の家で聞く分には十分な音量です。普段はこれよりも下げた感じで聞いています。

いい加減、長くなっていますが、最後にもうひとつ。

PCスピーカーの音質を向上させるといいことがいっぱいあるんですが、その中でも最上のものは、ネット動画(Ust中継も)の音が良くなることです。

ということで、Youtubeで発見した音が面白いと思えたものを並べておきます。

▼こういう微細な音がスピーカー効果が最大発揮されます

▼そうかと思えば、こういう音響系の音、音が重層的になる後半もすごくいい

▼古めかしい音もそれなりに再生してくれるのがまたいい

▼フルボリュームにすると音が割れるソース代表、これで調整しておけば他のソースで音割れする危険はかなり回避できるはず

元々、ピュアオーディオが好きだし、スピーカーを自作したこともあるものとしては、パソコンで音楽を聞く?っていう気持ちもすごくわかるのです。そういう流れに抵抗したい気持ちもあります。

でも、音を出す装置を作る会社として、そこで思考を止めてしまうのではなく、だって現実的にみんなパソコンで音楽(だけじゃなくて音)を聞いているんだから、そこに可能な限り「シンプルでいいもの」を提供する姿勢というのは、音に限らず見習いたい姿勢だと思いました。

Skypeの音や、ツイッタークライアントの着信音、そういう音を聞くことだって、十分に新しい音の経験だということを、ぜひ多くの人に味わって欲しいです。

ホント全身全霊で絶賛します!絶賛、絶賛、大絶賛!これで当分PCスピーカーで悩む必要なし!

そうそう、軽いし、USB接続だけなので、旅先にノートPC持っていく人なら、このスピーカーも持っていってしまうこともできますよ。

Olasonic USBスピーカー バスパワー 10W+10W TW-S7(W)
Olasonic USBスピーカー バスパワー 10W+10W TW-S7(W)

Olasonic USBスピーカー バスパワー 10W+10W TW-S7(B)
Olasonic USBスピーカー バスパワー 10W+10W TW-S7(B)

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投稿:by 2010 09 09 01:49 PM [音楽] | 固定リンク

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