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2011.01.19
『日本の若者は不幸じゃない 』はこれまでの本でいちばん時間がかかった本です
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『日本の若者は不幸じゃない 』、いよいよ発売となりました。2011年の最初の新刊です。
共著者の喪服ちゃん(@mofuku)も書いている様に、この本過去の私の自分の本と比較しても、ずっと時間がかかっています。
リンク: 新書「日本の若者は不幸じゃない」発売します!|アキバで働くスク水社長のアメブロ.
実は昨年、ず~っと仕込んできていたのです・°・(ノД`)・°・
ようやく、発売がきまって、実物が送られてきたときは感動しましたY(>_<、)Y
時間がかかったことそれ自体には、なんの価値もないのですが、その時間がかかった理由を書いておくことは、この『日本の若者は不幸じゃない』という本がどういう本なのかを説明することになると思うので、その理由について記しておこうと思います。
・時間がかかった理由1:テーマの変遷
この本を書こうと言い出したのは、要するに私なのですが、当初はもっとガチガチのアキバ本としての提案でした。
まず、私が個人的にアキバという街の変わり方というのに興味を持っていました。そのアキバの街の変化と、今のアキバのど真ん中で活動を続けている喪服ちゃんが日々体験していること。
この2つをセットにすると面白いものができるあがるのではないかという予感があったわけです。
この点については、編集さんとも合意して、まずはアキバを中心にして話を整理していきました。すると、まさに変化し続けるアキバがそこにはありました。
その状況を考えると、いわゆるアキバ本としてしまうと、そもそもアキバを巡る物語が矮小化してしまうことがわかってきたのです。
・時間がかかった理由2:新しいテーマがやってきた
そんな感じで、著者陣が悩んでいた頃に、ちょうど喪服ちゃんの朝まで生テレビの出演がありました。
要するに、あの伝説の回なわけですが、そこでの喪服ちゃんの「若者は不幸なんですか?」という発言が波紋を呼びました。
そして、東さんの以下の発言もあったわけです。
リンク: 出島DEJIMA2010: いまさらながら、「朝まで生テレビ〜若者不幸社会〜」東浩紀 ”退席” に思う.
「若者不幸社会」とか言うけれど、若者が怒ってるといって「若者vs高齢者」みたいな構図で話しても議論が堂々巡りで無駄。若者はそこまでバカじゃない。
だから、若者論とか世代間格差という話はやめにして、みんなで話をしよう。
日本は不幸不幸というけれど、先行世代が作ったインフラで、お金があまりなくても楽しく生きられるという面もある。それをポジティブに捉え直して、今後のことを考えよう。
また、クールジャパンとか、トヨタとか巨大企業に比べれば生み出すお金は少ないけど、文化的な価値とかシンボルは大切で、むしろそういうものを大切にする事で人は幸せになって行く。日本も文化的なものでヨーロッパみたいに自信を持つべきだ。
これは面白いテーマです。でも、用意していたアキバ本とはつながらないよなあと思っていた頃に、またしても東さんのツイートがやってきました。
でもぼくは実際には妻も子どももいるから、秋葉原には属していないのだけど、ぼくの精神のどこかかが秋葉原に絶対的に属していて、それから逃れることはできないのだなあと、そんなことをじつは今日は思っていた(座談会では言っていないけれど)。
この前後のツイートで、ラゾーナ川崎などにきょうには行ってきたともツイートしているので、今思えば、この日は思想地図β1のショッピングプラザの取材だったのでしょう。
このツイートが大きなヒントになりました。そうアキバを巡る物語はアキバという場所に限定して考えていてはダメだったんですね。
そこが見えてしまうと、喪服ちゃんのアキバでの現場の話と若者というテーマは自然とつながっていきました。
ということで、帯を田原総一朗さんと東浩紀さんに書いていただいたのは、当然のことでした。ホントにありがとうございました。
さて、最後にもうひとつの時間がかかった話をしておこうと思います。
本のあとがきでも書きましたが、私が喪服ちゃんと出会ったのは、2002年のことで、お互いに今とは全く違う状況にいました。
全くもって結果的なんですが、この本が出るまでには実は9年という時間が必要でした。
自分で言い出しておいてなんですが、喪服ちゃんと本を出すつもりなんて全くなかったし、本が出た今となっても、喪服ちゃんと本を出したという状況についてはよくわかっていません。
ただ、喪服ちゃんの活躍と行動力が『日本の若者は不幸じゃない』いう本の形になる現場に同席できたことを、とてもうれしく思っています。いや、喪服ホントがんばった。
おっと、最後にもう1個だけ。
ツイッターで、このをツイートしてしれもらう際には「@wakafuko」とハッシュタグを入れてもらえると助かります。よろしくお願いします。
あ!
自分のパートの話をすっかり忘れているので、それはまた改めて書きます!
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投稿:by いしたにまさき 2011 01 19 02:49 PM [日本の若者は不幸じゃない,喪服ちゃん] | 固定リンク
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