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2011.10.12

【新刊告知】「楽しいみんなの写真 -とにかく撮る、flickrで見る。ソーシャルメディア時代の写真の撮り方・楽しみ方」がホントにやっと完成しました




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ずっと出したかった写真の本。デジカメ以降、ネット以降、ソーシャルメディア以降で変わってしまった写真の本が完成しました。

この手の本はずっと出したかったんですが、私には「写真を撮る」ということについて書くということに、なんだか踏み込みきれない気持ちがずっと残っていました。

それを払拭してくれたのが自分探し禁止の「大山顕のうまくはならない写真ワークショップ」でした。

私が参加したのは、その第1回である『大山顕の二ヶ月間ですごい写真を撮るワークショップvol.1』でした。

そこには、今のデジカメ&ソーシャルメディア時代の写真の撮り方に対するひとつの答えがありました。

すでに答えがあるんだから、その首謀者に共著をお願いすればいい!ということで、ここまでの本の枠組み設計は、今思い返せばすごく早かったんだなあ(遠い目)。

タイトルは「楽しいみんなの写真」。通称「みんなの写真」で覚えてもらればと思います。

Minnaph
※帯の丸い写真についてはこちらまで

まずは、いきなりですが、関係各位に謝罪しなくてはいけません。

この「楽しいみんなの写真」という本、実は当初は2011年の4月に発売予定だった本で、半年も出版が遅れたのです。ホント申し訳ない。

いやいや、もっとさかのぼると版元の編集さんと話とをし始めたのは、なんと2010年の2月。つまりは、実はこの本をやろうとしてから、完成までに、実に20ヶ月もかかってしまっていたというわけです。

なんで、こんなに時間がかかってしまったのかというと、そもそも想定していた話では、この本はまとまらないことに気づいたり、いろいろあってりして、本の形が見えてきたのが、2010年の年末近く。

だから、2011年のはじめに「みんなの写真、撮影会」を開催していたわけです。

IMG_3376

 リンク: 「住宅都市整理公団」別棟 : 2011年1月16日 「みんなの写真」みんなで写真撮りましょう!.

自分自身がかつてそうだったからよくわかるんだけど、「良い写真」を撮ろうとすると写真っていうものがいつのまにか「撮影者の個性・能力を表現するもの」だと思ってしまう。ようするに「作品」である、と。ぼくはそれは幻想だと思う。

もっと「人のせい」にして撮ればいいと思う。みんなで撮って、みんなで鑑賞すると、その時点で価値が生まれるはず。それをずっとやりたかった。

 リンク: 『みんなの写真』という本を始めます!そして撮影会やります!:[mi]みたいもん!.

そして、『みんなの写真』というタイトルの本ですから、みんなで写真を撮って、みんなで写真を見るという本になります。

そして、さらにここから出版までのスケジュールが大きくずれ込んだのは、3月11日の東日本大震災が理由でした。

震災とその後に起きた多くことで、単純にいろんなことがいつも通りにいかなくなったこと。それ以上に影響があったのが、震災による本の内容そのものへの影響でした。 

その結果は、あとで目次を見てもらうとして、震災のおかげでもう一度写真と生活というものを考え直すことができ、その内容を本に入れることができたのは、結果的には本をより良いものにすることになりました。

ということで、以下目次です。ええ、これははっきりいって自信作ですよ。

【楽しいみんなの写真:目次】

第1章 写真を見るーなぜflickrを使うのか? ソーシャルメディアに流された写真が導く先
 日本は世界の最先端だった
 オープンな世界でむやみに流通する写真
 flickrはなぜflickrになったのか?
 自分と他人の写真アーカイブからわかること
 デジカメというマーケット
 ソーシャルメディアの中で流通する写真
 常識はずれのiPhoneアプリ、Instagram
 写真とコミュニケーション
 外部に写真を供給する貯蔵庫としてのflickr
 写真は流通したくてたまらない
 column とれるカメラバック

第2章 写真を撮るー「良い写真」ってなんだろう? みんなで撮る、という行為から生まれるもの
 写真のプロセスのアウトソーシング
 大山顕の写真ワークショップ1日目「別に好きじゃないものを撮る」
 ー1.「写真好き」ってなんだろう?
 ー2.自分探し禁止
 ー3.写真を出発点にしない
 ー4.好きでもなんでもないものを撮る
 ー5.「アイディア」なんてくそくらえ!
 ーみんなで撮るとなにが起こるか
 ー思わず「かわいい」とか言い出す
 ー外蛇口
 ー言葉とのズレ
 ー最もわけがわからなくなった人
 大山顕の写真ワークショップ2日目「瞬間写真」
 ー「撮るに足るもの」というもの
 ー「これでいいのだろうか」という不安が面白い
 ーあとから発見する
 ー「自分のことを忘れて」撮ったのに「撮れちゃう」人
 大山顕の写真ワークショップ3日目「他人になりきって撮る」
 ーなりきるのはあきらめました
 僕らはなんのために写真を撮るのか

第3章 写真をシェアするー東日本大震災からわかる、写真の役割
 被災地と「みんなの写真」ーいしたにまさきの視点から
 ー思い出サルベージアルバム・オンライン
 ークラウドで生き残る写真
 東京の帰宅難民と「みんなの写真」ー大山顕の視点から
 ーTwitter上に流れる写真たちに安心した
 ー写真は煽らない
 ー非常時に写真はなにをするか?
 ー言葉は慎重に、写真はやみくもに!

おわりに 編集後記としての座談会
 人が写真を撮る姿を観察する
 みんなで撮るといい理由
 デジカメに任せて撮る
 アートフィルターをかけた写真からわかること
 コピーライト(著作権)とクリエイティブ・コモンズ
 進化するウェブサービスと写真の公開設定
 ウェブサービスにおいて重要なものはすべてflickrの中にある

Appendix flickrの基礎
 最初にすること
 フォトセットを作ろう
 あなたの写真をみんなとシェアしよう
 flickrでもっと写真を探す方法
 プロアカウントのすすめ
 できればEye-fiを使おう
 おまけ

さて、最後に!

この紆余曲折はあった本、最初はもっときっちりとしたflickrの解説本になるはずでした。でも、flickrの初心者向けの本がほとんど存在していないことから、始まったこの本、その部分はちゃんと残っています。

そして、そんなあって当たり前の本がないことを気づかせてくれた「うえむらちか」さんに最上級の感謝をさせていただきます。あなたのあのツイートがすべてのはじまりでした。ありがとうございました。

楽しいみんなの写真 -とにかく撮る、flickrで見る。ソーシャルメディア時代の写真の撮り方・楽しみ方
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投稿:by 2011 10 12 10:30 AM [みんなの写真] | 固定リンク

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