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2011.11.25
GR DIGITAL 4の水準器は(建物)を撮る人を楽しくやる気にさせてくれる
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GR4の高画質については、すでに書いた通りですが、今回のGR4のアップデートにはもうひとつ特質すべき点があります。
それは、写真撮影をサポートする機能が各種追加されているということです。
写真に色味を変更する、これはトイカメラブーム辺りからずっと続いている傾向ですが、フィルター機能がさらに充実して、さらにオートブラケットにも対応しました。
つまり、普段の色味の写真に加えて、2種類のフィルターを1ショットで同時に撮影できるということです。
これは楽すぎる。ただし、撮影枚数が自動的に3倍になるので、その点はご注意ください。あと、色味の変化が面白いので、ついつい無駄に撮影しちゃうんですよね。危険、危険。
でだ!
もうひとつの本丸が2軸になった電子水準器です!これが泣ける、泣けるほどにうれしい。
リンク: GR DIGITAL IV / デジタルカメラ | リコー.
従来の水平方向に加え、アオリ方向の傾きも検知できるよう、電子水準器が進化。水平方向は自然風景や夜景など、基準線がないシーンに有効です。アオリ方向は、プロポーションの忠実な描写を効果的にサポートします。
カメラ本体の傾きって、特にコンデジでは気がつきにくいところなんです。
そして、左右は画面で確認できるので、まだいいのですが、カメラの仰角・アオリってのは、どうしても癖になってしまっているカメラの持ち方に左右されるので、気がついても修正がすごく難しいんです。
さらに!
この被写体に対して水平が取れない問題は、人やスナップを撮っているときは、それほど気にならないのですが、工場や建物などの写真を撮っていると、とても気になる部分なんです。
それは、当たり前なんですが、建物は地面に対して、水平・垂直に建っているものだからですね。
また、ちゃんと水平・垂直が取れるということは、ちゃんとパースが取れるということにもなります。
以下の写真は、新潟駅の新幹線のホームです。
画面のセンターは外れていますが、しっかりパースの消失点が見えていますね。
話を戻して、建物を写真に撮るときの話です。
なぜか、ずっと建物が布でくるまれている様子を見かけると撮影しています。
うっかりクリスト, a set on Flickr.
こういう建物、どうも震災以降、おそらく安全対策のために都内でも増えているおかげで、撮影する機会が増えています。
ブルーシートも、こうやって使えばいいものです。
白いシートもいい。
もちろん、これらの写真で完璧に水平・垂直が取れているわけでもないのですし、建物や場所によっては、水平・垂直を取ると撮影がうまくいかない時もあります。
それでも、水平・垂直のガイドがあるとないとでは、話が全く違います。
また、建物とかを撮っていると看板を撮りたくなるときもあります。このときは、さらにこの水平・垂直が取れるということが、とても効果的です。
ピタっときれいに撮れます。これは、この水準器の案内があるからこそ撮れた写真です。
こういう写真が撮れると、もちろん気のせいなんですが、世界を手元に引き寄せたかのような気持ちになります。
そして、つまるところ、写真の面白さって、そういうことなんだと思います。カメラというのは、写真を撮るためにあるのではなく、写真を通じて世界を記録するためにあるんです。
さっき、気のせいって書いたんですが、気のせいでいいんですよ。気のせいでも、「あ!なんか今おれ世界を撮ることができた!」と思えば、写真を撮ることは楽しくなります。
▼楽しいみんなの写真 -とにかく撮る、flickrで見る。ソーシャルメディア時代の写真の撮り方・楽しみ方
写真が楽しくないっていう人は、自分が思った写真が撮れないのが不満だという人が多いのですが、それは違うと思ってます。
そうではなく、自分が思った以上の写真が撮れてしまった経験が少ないからだと思ってます。
GR4がまさにそういうカメラですが、写真の完成度を上げる技術的な部分は、カメラがサポートしてくれますから、自分はまず被写体と見つけて、よく見てつかまえることの方がはるかに面白いことなんです。
そして、この水準器は、人にはなかなかむずかしい正確さを求められる部分を機械がまさに機械のやり方でサポートしてくれます。
だから、ここでようやく最初のレビューの疑問点に戻れます。
リンク: GR DIGITAL 4のモニタープレゼントキャンペーンでなんとか解明してみたい謎.
そして、最初に話した「なんだかよくわからないんだけど、写真を撮るのが楽しいカメラGR」という謎にも、レビューを書きながら、少しは挑戦していきたいと思います。
私の中では、謎は解けました!
- 撮れば高画質:自分が見えてなかったものまで描写される
- 撮影をサポートする水準器:自分では自覚できなかった画角の発見
そう!GR4というカメラは、写真と自分の可能性を広げてくれるのです。だから、写真を撮るのが楽しくなり、どんどんやる気になって、サイズのおかげで毎日撮影したくなるんです。
いやあ、ホントすばらしい。このGR4を作り上げたリコーに脱帽です。
GR4、ホントに絶賛絶賛、大絶賛です。
【GR DIGITAL 4のモニタープレゼントキャンペーン関連記事】
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投稿:by いしたにまさき 2011 11 25 10:30 AM [GR DIGITAL] | 固定リンク
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