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2011.11.18
おいしい食べ物を共有するiPhoneアプリ「miil(ミイル)」が持つ、食べ物ライフログの可能性
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ブログで書くことの中で、いちばん難しくハードルが高い話というのが、食べ物の話だと思っています。
私にもう少し書く腕があれば、こんな素敵なうどんのエントリーを書くこともできるのでしょうけど、今の私には、こんなものは書けません。
食べ物の話がやっかいなである理由は、実に多彩です。
- 食べ物は、クオリティだけでは判断できない
- むしろ、趣味趣向の好みの部分が印象を決めてしまう
- 味だけではなく、店の雰囲気や誰が作ったのか、誰と食べたのかすら大事
- つまり、TPOの影響が大きい
- 人によって、1回の食事にかけられるコスト感覚にばらつきが大きい
となるとですね。
例えば、デジカメやWebサービスのように、様々な人に呼んでもらっても問題のない内容に仕上げにくいんです。
だから、私自身がそうしているのですが、結局ホントにおいしいもの、すばらしいお店は、信用のできる人、価値観を共有できる人に、直接教えてもらうしかないのです。
では、ネットを見てみると、お店をネットで探すことは、日常的になっています。ただ、その両極であるぐるなびと食べログは、それぞれ違う種類の問題を抱えています。
ぐるなびは、そういうサービスだから仕方がないのですが、基本お店の味方です。おかげで、店が提供したい店に関する正しい情報やクーポンなどの発行に対しては、威力を発揮します。ただ、そのページから実際に利用している人たちの声を聞くことは、ほとんどできません。
そして、このサービスの本質的な問題をついたのが食べログです。食べログは、ぐるなびのまさに正反対と言えるサービスです。そこにはお店のお客さんによる評価、コメントなどが並びます。
ところが、食べログの認知が進むにつれて、別の問題が発生しています。お店というのは、同じ店に何度も通ったことがある人であればわかりますが、どうしても毎日全く同じサービスを提供することができません。
もちろん、お客にしてみれば、そんな店の都合なんか知るか!って話でもあるのですが、たった1回の来店をその店のすべての様に書かれてしまうのは、お店にとっても、他に利用するお客さんにとっても不幸なことです。
この不幸はなぜ起きるのかというと、それは特に食べ物の話では問題となりやすくなってしまう、情報と個人の属性が切れてしまっていることにあります。
そして、この問題を結果的にツイッターで解決した店というのが、実はすでに存在しています。それが六本木にある豚組です。
▼小さなお店のツイッター繁盛論 お客様との絆を生む140文字の力 
この豚組をめぐるソーシャルメディアと人々の動き、つまりマキコミのついては、手前味噌ですが、マキコミの技術でもページを割いています。
おいしい食べ物、すばらしいお店を巡って、人はどう動くのか?、それをよく知った人が、じゃあ豚組で起きたことを、もっと外に広げたいと思うのは、自然な流れです。
で、長くなりましたけど、登場したのが、最近私のまわりでも流行しだしている「miil(ミイル)」です。
miil 
カテゴリ: 写真/ビデオ
価格: 無料
「miil」がまずユーザーに提供するのは、食べ物という写真です。
下部のメニューのど真ん中に「カメラ」というメニューがあることからもわかります。
食べ物と写真の相性がいいのは、とにかく分かりやすいということと、写真は余計なこと言わないというところにあります(その辺りの話は「楽しいみんなの写真」にも書かれています)。
そして、実はけっこう難しいのが食べ物の写真です。それは、なぜかというと、お店というのは、特に夜だといろいろな照明があるものです。
複数のライトがあると、カメラのホワイトバランスが崩れやすいのです。食べ物と撮ると、色が妙な写真が撮れてしまうのは、そのせいです。
そして、miilはこの問題をクリアしています。
Instagram的なフィルターメニューも用意されていますが、重要なのは写真のグリッドにある丸い点です。
この点を移動することで、最適なホワイトバランスを探すことができるのです。これはホントすばらしい。写真を撮り直すのではなく、ちょっと調整すれば、食べ物の写真はぐっと見栄えのいいものになるということを、このアプリは教えてくれるのです。
もちろん、写真にコメントを追加して、ツイッターに投稿することができます。
ただ、Instagramと同様に楽しいのは、ツイッターでmiilの投稿を見るのではなく、miilの中でフォローした人たちのタイムラインを見ることです。
コメントやmiilにおけるいいね!である「食べたい!」がタップされると、お知らせも届きます。
位置情報を付加することもできるので、今自分がいる場所の近所の情報からポストを探すこともできます。
さてさて!すっかり長くなってきたので、整理しておきましょう。
「miil」がこれまでの食べ物系サービスと違うところがあります。それは、人と写真とコメントとそれを巡るみんなの反応が切れ目なく提供されているところです。
そして、これはユーザーに頼るしかないのですが、ここには食べ物のライフログの可能性すらあります。
それはなぜかというと、お店の情報だけではなく、自宅で食べているもの、自分で作ったものをアップする人たちがたくさん出てきているからです。
ここには、あのクックパッドですら、まだ見えていない領域が見えてきます。
つまり、クックパッドには料理の情報=家で食べた情報しかありませんし、食べログにはお店の情報=外で食べた情報しかありません。
でも、食べ物のことで、自分が信用できて、価値観を共有できる人たちというのは、言われてみれば当たり前ですが、家の情報も外の情報も、どっちも大事な情報なんですね。
ということで、今おいしい食べ物・すばらしいお店を知っている人たち、そうでない人たちもいますがw、がクラスター化しているのが、この「miil」です。
miil 
カテゴリ: 写真/ビデオ
価格: 無料
やっぱ、こういうのは、サービスが育っていく過程こそがサービスを楽しむ醍醐味ですからね。
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投稿:by いしたにまさき 2011 11 18 12:11 AM [iPhone] | 固定リンク
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