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2013.07.05

国立新美術館「アンドレアス・グルスキー展」行く時には、カメラを手にして出かけよう




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グルスキー展の初日に行ってきた。細かく説明するのは、めんどくさいので、現代最高の写真家の展覧会とご理解ください。

詳細は、以下などで。

まあ、とにかくよかった。どのぐらいいいかというと、乃木坂方面に行くたびに、毎回行くべきなんじゃないかというぐらいにいい。9月までやってるから、がんばれば、30回ぐらいは楽勝なはず。

DSCF2887.JPG

展示内容は、やっぱり大判が気持ちのは、当然として、小さいサイズのものも、けっこういけるというのが、収穫。

 リンク: TwitLonger — When you talk too much for Twitter.

プラダシリーズやオーシャンシリーズ、水面を捉えたシリーズなどは最高に美しい。点数も多く、見応え十分。

グルスキーの写真には、これは写真なんだろうか?と思わせるものがあります。先日、うっかりリヒターをまた「TOLOT/heuristic SHINONOME」で見てしまったこともあり、どうしてもその対比で考えてしまいます。

リヒターとグルスキーは、ともに東ドイツ出身。ともに現代最高ランク。画家と写真家。そして、乱暴な表現になるけど、芸風が似てる。

つまり、こういうことです。

  • 絵を写真のように描くリヒター
  • 写真を絵のように撮るグルスキー

近い時期に、この2人を見れたのは、幸運だったと思う。そして、思ったことは、この2人に通底する感覚というのは、「20世紀文明萌え」なんじゃないかということ。

自分で言ってても、あんまり意味がわかってないんですが、表現することよりも愛でることが上位にある感じ。そこには、やっぱり萌えという言葉がよく似合うと思うのです。

さて、展示について、もう1つ言っておいた方がいいことがあります。すでに、ツイッターなどには流れまくっているので、知っている人いるかもしれません。

グルスキーの写真は、引いてみても、寄ってみてもすばらしいので、当然寄りたくなる。しかし、こういうぐあいなのです。

たしかに、初日の午前中という人がそれほどいない時間帯にもかかわらずに、そこら中で常にセンサーの音がかなりうるさかった。

まあ、いずれも高い作品なので、もろもろで仕方がなかったと思うんですが、それにしても、あまりにも警告音が鳴っていて、途中からむしろ面白くなってくるほど。

そもそも、写真の展示が、空間をかなりぜいたくに使って、没入できるようになっているので、インスタレーションっぽさがあります。

ということで、途中からは、この警告音は、この展覧会の効果音だと、脳内変換することで、なんかぜんぜん問題なくなった。

警告音だと思うから、うるさいと思うのである。

あの音は、どうしても近くで見たくなってしまった人の人数をカウントして可視化する装置なのだと思もえば、なんかわりとどうでもいいことになってしまった。

というか、あの程度のノイズでどうにかなるような写真じゃないと思うなあ。それぐらいのパワーは、余裕であるもの。

そのパワーに、私は見事に当てられて、展覧会を出て、国立新美術館周辺なんて、もう何度も何度も見ているのに、どっかにグルスキー空間はないだろうかと、カメラをかまえて、どうしても写真が撮りたくなってしまった。

DSCF2900.JPG

そうそう、団地マニアのみなさんにお知らせしておくと。団地もあります。というか、なんでグルスキー展に大山顕の写真があるんだろうか?と思ったほど。

なので、グルスキー買う金なんて、みんなないから、大山顕の写真を買うといいと思った。意味わからないかもしれないが、グルスキー展を見て、なんかモヤモヤした気持ちになった正解は、ここにあると思う。

グルスキーは、世界で唯一の存在だからすごいんじゃない。写真のある領域の最高峰だから、すごいんです。だから、グルスキーが3億円なら、大山顕の写真にも100万円ぐらいの値段は、最低でもつかないといけないはずなんです。

ということで、現状の大山顕の最高傑作である「鈴鹿川河口」は、私が買ったので、みなさんうらやましがるようにね!

【追記】

そう!こういうことですよ。やっぱ、グルスキー、あと3回ぐらいは行こう。

 リンク: 「住宅都市整理公団」別棟 : 「写真は表面だけでできている」.

もう、ここでは「主題は何か」とかそういうことはどうでもいい。写真はつまるところ2次元平面の明暗と色彩のパターンなのだということが、この巨大さになるとよく分かる。

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投稿:by 2013 07 05 11:36 AM [写真] | 固定リンク

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