みたいもん

トップ > ネットマーケティング > きっと22世紀まで愛される雪印コーヒーの『オレたちのゆきこたんプロジェクト 』

いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まったHonda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすることHonda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日

HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まった (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすること<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック)

2013.07.18

きっと22世紀まで愛される雪印コーヒーの『オレたちのゆきこたんプロジェクト 』




Clip to Evernote

このエントリーをはてなブックマークに追加

pixivと企業のコラボレーションも、ついにここまで来たかという格好の事例が登場しています。

yukico

 リンク: オレたちのゆきこたんプロジェクト|雪印コーヒー |雪印メグミルク株式会社.

この企画が巧みというか、よくできているというか、匠の仕業だなと思うのは、ネットのロジックをよくわかっているなあと感じられるところです。

私が「ブログは黙って3年書け」というときのロジック説明で使っている「種→苗→実」が、しっかりキャンペーンに組み込まれているからです。

つまり、こういうことですね。

  • キャンペーンの種を集めるためのpixiv
  • キャンペーンの苗を育てるためのメディア連動
  • キャンペーンの実を刈り取るためのライブ・イベント(しかも複数)

こういう企画には、必ず2種類のお客さんがいます。ガチファンとやじ馬です。いや、言葉を変えましょう。

ガチファンとやじ馬両方をターゲットに想定していないキャンペーンなんてダメなんだってことです。

そして、ガチファンとやじ馬を両方喜ばせることができないキャンペーンも同様にダメです。

そう考えると、さっきのキャンペーンには、実は2種類の動線が設定されていることがわかります。

  • ガチファン:pixivからコミケ会場へ
  • やじ馬:メディアから駅イベントへ

いやあ、これ予算がないとできないけど、今後のネットを連動させたキャンペーン・PRのお手本になるような戦略だと思います。
私は、所詮やじ馬なので、できれば新宿駅に行きたいなあと思っております…。

で、もうひとつ大事な話があって、なんでこれを雪印が公式のキャンペーンとしてやらないといけなかったのかって問題です。

きっと、想像するに、雪印のマーケか広告担当に相当の猛者がいるだろうということは、想像できるんですが、猛者がいたところで、世間が許さないとできないのが、企業キャンペーンというものです。

「世間が許さない」は言い過ぎか、でも世間に後押しされる予感もないものを、企業活動としてできるわけがないのは、わかりますよね。

じゃあ、その世間との関係なんですが、どうせ◯◯されるなら、自分たちでやってしまえ!ということです。

 リンク: 日本文化と違法撮影・アップロード問題:Perfume WORLD TOUR2 ドイツ参戦レポート(2) #prfm ([の] のまのしわざ).

これはクール・ジャパン、日本文化の表と裏の部分で表裏一体。表面としてのPerfumeライブパフォーマンスであれば、裏面である違法動画撮影・アップロードに対抗するには唯一の手段しか残されていません。

・公式で誰よりも早く・高品質で配信してしまうこと

です。すでに公式チャンネルでその流れはきており、PVやライブが配信されています。違法動画にたくさんアクセスされるくらいなら、公式動画にたくさんアクセスしてもらった方がいいです。

公式にアクセスされないということに追加して、なぜ公式が自分たちでやるのか?という理由は、すでに書いています。そう!やじ馬問題です。

やじ馬は、自分でネタを探しにいきません。でも、だからといって、自分たちの企業活動にとって、いいお客でないとは言えません。むしろ、やじ馬の方が、あっさりお金を落としてくれたりします。だから、やじ馬に発見されるためには、企業側が自分たちでわざわざ(悪ノリした)何かをやってみる必要があるのです。

ただし、種がないところには、何も生えないので、事前調査はそれなりに必要だと思いますが…。

こういう動きは、他にも見えています。

例えば、あまちゃんのスピンアウト企画のCD。

ちょっとわかりにくいと思いますが、これはあまちゃんがきっかけになって発売される80年代のアイドル歌謡曲のコンピレーションアルバムに、今は江口寿史さんの奥様となられている水谷麻里さんの楽曲「21世紀まで愛して」が収録されていることを受けての発言です。

春子の部屋~あまちゃん 80's HITS~ソニーミュージック編
B00E02P0UO

つまり、変につっこまれるぐらいなら、自分で言っちゃうということですね(笑)。

春子の部屋~あまちゃん 80's HITS~ビクター編
B00DZYCDHQ

連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック
B00CICW6L4

あまちゃんは、ネタの宝庫なので、すでにネットではいろいろなコンテンツが日々量産されています。

だから、こういう仕掛けも有効です。「あざとい」なんていう批判を恐れているひまはありません。熱量が高まっているファンに最適化されたコンテンツを提供できなくて、なにがレコード会社ですか!ってなもんです。

話が少し脱線しましたね。

で、このキャンペーンで、きっと固定化されていた雪印コーヒーのイメージは、新しくなり、再生するはずです。

そして、雪印コーヒーのような息の長い商品、デザインの変わらない商品は、それを逆手に取ったこのキャンペーンをお手本に遠慮することなくマネしちゃえばいいと思います。

で、きっとゆきこたんのフィギュア制作も予定されていると思うので、ぜひそこまで突っ走ってください!

« デジタル一眼レフの歴史を変えたEOS 5D Mark IIがついに引退したので、5年のユーザー体験でそのすごさを話しますよ | トップページ | 日本のブログ10年を考える「ブロガーサミット」パネル6に登壇します(宣伝) »

投稿:by 2013 07 18 02:01 PM [ネットマーケティング] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12272/57815328

この記事へのトラックバック一覧です: きっと22世紀まで愛される雪印コーヒーの『オレたちのゆきこたんプロジェクト 』:

 
We are bloggers.