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2013.08.21
『たのしいインフォグラフィック入門』はインフォグラフィックの入門・実践書として掛け値なしに最高
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発表して、中身が良いものであると、それそのものが流行って、結果的に会社にもいい影響を与えるインフォグラフィック。
そういう副次的な効果だけではなく、そもそも顧客や関係者もろもろに、会社やメディアなどが、どういう状況にあるのかを伝えるのに、現状少なくともネットにおいては、インフォグラフィックほど友好な手法はありません。
それは、どうしてかというと、要するにネットが「見た目」がドリブンする本質を持っているからなわけです。
とはいえ、下手くそなインフォグラフィックは、むしろ悪評を広めることになってしまう場合も想像できたりして、効果と逆効果を考えると、意外と諸刃の剣なのも、インフォグラフィックなのではないかと思ったりもします。
で!
素敵なインフォグラフィックは、tumblrとかによく流れてくるので、まあポツポツ数は見ていたのですが、普通のデザイン以上に明確な意図を持ってデザインされているものなので、どっかにインフォグラフィックについて体系的に書かれた本がないかなあと思っていたら、あったんですよ!
いやあ、いいタイトルですね。なんか、なじみのあるタイトルです(笑)。
▼楽しいみんなの写真 -とにかく撮る、flickrで見る。ソーシャルメディア時代の写真の撮り方・楽しみ方
まあ、自著と「たのしい」が同じだけですけどね…。で、この『たのしいインフォグラフィック入門』は、たまたま、この編集をやった方に、本の存在を教えてもらって、ついでに献本もいただいてしまったのですが、これが想像よりもずっといい本でした。ああ、びっくりした。
この『たのしいインフォグラフィック入門』のなにがすごいって、入門が掛け値なしにうそじゃなくて、インフォグラフィックの超実践本になっていることです。
本の構造としては、ざっくり3つに分かれています。
- ピクトグラム篇
- 図解篇
- インフォグラフィック篇
これって、どういうことかというと、
- 見て
- 理解して
- 実践する
リンク: 「たのしいインフォグラフィック入門」Amazon予約開始のご案内 | ビジュアルシンキング.
「ピクトグラム篇」「図解篇」はインフォグラフィック制作に必要な能力の土台を鍛える基礎体力づくり。 そこでの考え方がインフォグラフィックを作るのにたいへん役に立ちます。
で、私が感激したのは、ラフの段階からのノウハウすら見せてくれるということ。
なんか、これは、すごいなと思いました。
ということで、私はすでに本そのものは、目を通してはいるのですが、これは読む本じゃないと、ホントに思いました。
いつか、自分がどこかで、ちゃんとインフォグラフィックを作るときに、参考書として真摯に取り組むべきレベルの本です。
そういう意味では、「入門」という言葉は一見正しくない様にも見えるし、こういう本こそが、ホントの「入門」書なんだという気もします。
そして、この本、最近の本ではめずらしくビニールのカバーがついてます。表紙の写真やアマゾンだと、こういうところが伝わりにくい。
でも、このビニールカバーってのは、わざわざ意図がない限りつけないものですから、これは、この先長く何度も見直して欲しいという著者や編集者の方のメッセージだと私は受け取りました。
ということで、ネットに情報を出す「デザイナー・マーケ・PR、その他もろもろ」のみなさんに超おすすめします。
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投稿:by いしたにまさき 2013 08 21 10:30 AM [献本書評] | 固定リンク
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