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2013.12.20
すごい食玩!バンダイのハコビジョン(HAKO VISION)は、ホントにスマホを使って楽しめる驚愕映像体験玩具菓子だった
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最近話題になるプロジェクションマッピングと言えば、ここがやってるというNAKEDチーム。
あまりにも人が集まりすぎて、中止にまでなってしまった東京駅のプロジェクションマッピング・東京ミチテラス2012の「TOKYO HIKARI VISION」や東京国立博物館 特別展「京都-洛中洛外図と障壁画の美」の夜間開館日限定イベント・洛中洛外図3Dプロジェクションマッピング「KARAKURI」のことなどを記憶している人もいるのではないでしょうか。
で、そのNAKEDさんからバンダイと組んで、プロジェクションマッピングを食玩で発売するというわけわかんないお話を聞きまして、そんなわけわかんないものは見に行きますよと、お邪魔してきたわけです。
で、これがその例のぶつ。製品の名前、というかこの食玩の名前はHAKO VISION(ハコビジョン)です。
リンク: スマホを使って楽しむ、驚愕の映像エンターテインメント食玩 ハコビジョン|バンダイキャンディトイ公式サイト.
で、上のリンクの説明を始めたいところなのですが、今回、実はこのハコビジョンを開発したバンダイの方も同席されていたんですよ。
その腕に装着したスマートウォッチから、相当のガジェット好きと思えるこの方が開発者なのですが、、、この方なにもかもが反則でした。
ちょっと箇条書きで書いてみましょう
- 株式会社バンダイ
- キャンディ事業部・玩具菓子チーム
- 三原飛雄馬
なんでもご両親によると、人間らしくあって欲しいから「ヒューマン」にちなんで命名されたということなのですが、普通に考えると巨人のアレですよね(笑)。ちなみに、なぜか弟さんのお名前もお聞きしたのですが、明らかに阪神が意識されているお名前でした(笑)。
で、なんでこの三原さんをネタにしているかというと、ホントこの人がハコビジョンを作った開発者なんです。
この三原さん、なんか面白い人で、ハコビジョンの説明してくれたのですが、もう出だしからすごかった。
三原:では、ハコビジョンのご説明をさせていただきます。こちらの商品は、スマホを使って楽しめる驚愕映像体験玩具菓子・ハコビジョン(HAKO VISION)です。
おれ:え?なんですって???
三原:いや、だから、こちらの商品は、スマホを使って楽しめる驚愕映像体験玩具菓子・ハコビジョン(HAKO VISION)です。
おれ:しれっとすごいこと言いますね(笑)。ところで、なんでこの商品をつくろうと思ったんですか?
三原:私、東京駅のプロジェクションマッピング・HIKARI VISIONを見て、すごく感動したんですよ。だから、これを食玩にできないかなって考えたんです。
おれ:はい?!ちょっと待ってください。三原さん!それ、行間飛びすぎですよ(笑)。
その場には、その東京駅のHIKARI VISIONを作った村松さんもいらしたのですが、その村松さんの三原さんへのコメントもなんだかおかしい。
村松:なんかね、三原さんいきなりふらっとやってきたんですよ(笑)。でね、プロジェクションマッピングを食玩にしたいっていうんですよ(笑)。
いやあ、この時点で、この商品は面白いに決まっていると思いました。面白い人が作っているものは、基本面白いに決まっているからです。
さて、キャンディ事業部の三原さんの話はこの辺にして、ハコビジョンという食玩についても、書かなくてはいけません。
このハコビジョン、第1弾として発表されたのは、ここまで何度か話に出てきた過去にNAKEDが手がけたプロジェクションマッピングそのものです。
▼東京ミチテラス2012『TOKYO HIKARI VISION』
▼東京国立博物館『KARAKURI』
ハコビジョンを構成するパーツは4つ。
- フィギュア(映像を投影する物体)
- クリアプレート(映像を反射させる)
- 箱(ハコビジョンですからね)
- ガム1個(食玩ですから)
ハコビジョンを楽しむためには、まずはこの箱の上蓋を切り取って、サイドを織り込みます。
そこにフィギュア、ここでは東京駅の壁面のミニチュア、をはめこみます。
そして、クリアプレートを立てかけます。
あれ?映像はどうするの?と思いますよね。ここで、スマホの登場です。
このQRコードを読み取ると、このハコビジョンのために作られた動画(Youtube)がスマホに表示されます。
最初の15秒は、白黒のグリッドが表示されるので、その間に箱の上に乗せて、フィギュアの形とぴったり合うように調整します。
この手のひらに乗る箱の中で、東京駅のプロジェクションマッピングがそのままミニチュアスケールで再現されるんです!
三原!いや飛雄馬!あんた!やるじゃないか!
ホントにハコビジョンは、スマホを使って楽しめる驚愕映像体験玩具菓子でした。
このハコビジョンね、ホントすごかった。だって、この東京駅の映像12分あるんですけど、もうすっかり最後まで見ちゃったもの。
しかも、このハコビジョンの値段は500円です。これは買える!いや、買わせてくれ。
そして東京駅に引き続き、東京国立博物館の映像も体験。こちらは8分。
水の反射とかまで再現されていました。これも最後まで見ちゃいましたよ。
でね、一応細かく説明しておくと、これスマホから流れる動画をクリアプレートで反射させて、フィギュアに投影しているので、映像がものすごく立体的なんです。
だからね、一応写真をお見せしてますが、この映像体験は写真だとぜんぜん伝わりません。だって、プロジェクションマッピングの体験って、そういうものですよね。
で、ハコビジョンミニチュアではあるんですが、映像はNAKEDが東京駅で流したものを一部カスタマイズしているもの、内容はオリジナルのままで、しかも投影しているので、プロジェクションマッピングそのものを食玩で再現しているんですよ。
いやあ、これすごいですよ。いやあ、三原やるなあ、できる男だ三原。
で、ハコビジョンのすごさを味わったところで、改めて三原さんと村松さんにハコビジョン完成までの話を聞きました。
- とにかく東京駅のHIRARI VISIONを食玩にできないかなと思った(おい三原)
- クリアプレートで映像を立体的に見せる技術は昔からあって、それを応用できると思った
- 実験してみたらうまくいったので、会社の上司へのプレゼンも成功
- NAKEDの村松さんのところに飛び込みで相談した(おい三原)
- 実験装置を見せるとNAKEDもノリノリに
- 東京駅のHIRARI VISIONで実際に使った映像は、東京駅に投影する都合上パーツごとにバラバラになっているので、それを1つの映像に統合
- オリジナルは下からプロジェクターで投影させるので、映像をわざと歪ませているので、それを修正
- クリアプレートで反射させるので映像全体を反転
- ペットボトル素材の配合を工夫して、いちばん反射するクリアプレートが完成
- ついにリリース
だってね。しつこいですが、ミニチュアだけど、やってることはプロジェクションマッピングそのものなんです。
東京駅のやつだって、実際中止になったし、現場でも場所が悪いときれいに見えない人もいたはずなんです。
でも、ハコビジョンなら1人でプロジェクションマッピングを独占。彼女と2人で見れば、ぴたっとくっついてみることになるはずです。このやろう!
個人的にも、最初の頃はともかく、最近のプロジェクションマッピングは、より巨大な建築物やよりおかしなものに投影するという方向にばっかり向かってしまっていて、あんまりいい方向じゃないなあと思っていました。
だって、その体験はそりゃすごいものかもしれないですが、体験できる人数は限られているから、スケールしないんですよね。
でも、ハコビジョンなら、売れた数だけどんどん体験する人の数は増えていきます。プロジェクションマッピングのサイズを小さくした方が面白くなるなんて、これは意外すぎますよ。
そして、当たり前なんですが、映像と投影するフィギュアの形はもちろん変更できるので、ハコビジョンの応用範囲すごい広いんです。しかも、500円。
せっかくなので、自分のiPhoneでもハコビジョンを体験できるのか、その場で試してみました。
さっきのQRコードを読み込みます。
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まず、説明が表示されます。スマホを明るくして、ネットワーク環境のいいところでお楽しみくださいということです。
なるほど、なるほど。光量は多い方がいいし、途中で止まらない方がいいですからね。
また、真っ暗よりも薄暗いぐらいのところの方が、背景のフィギュアが見えるので、よりきれいに見えるそうです。
そして、グリッドを合わせます。
おお、出てきた。
おれのiPhoneでも、バッチリハコビジョン成功です。
でね、ここでまた三原がすごいことを言うんですよ。
- スマホの画面サイズはいろいろあるので、映像が1種類しかないと、映像とフィギュアの位置がズレるスマホが出てきちゃうんです
- 調べてみると、今の出荷されているスマホの画面サイズはだいたい10種類あることがわかりました
- そこで、QRコードを読み込んだら、機種を自動判別して、最適な画像を表示させているんです
しかもねえ、なんかこのハコビジョン、食玩といえばキャラクターものみたいな風潮からの食玩の原点回帰みたいな側面もあって、なんかワクワク感する体験なんですよね。
さて、このハコビジョン。2014年1月27日なのですが、すでに発表会が実施されていることもあり、実はアマゾンではとっくに一度お祭りになっており、すでに在庫なしで予約受付中という状態です。
そして、もう第2弾も予告されています。
ええ、みなさん期待していいですよ。なにしろバンダイのド直球がきます。
リンク: 吉木りさも感激! 手のひらプロジェクションマッピング『ハコビジョン』の魅力 | マイナビニュース.
来春発売予定の第2弾は、人気アニメ『機動戦士ガンダム』関連の商品になることもアナウンス
ガンダムきたーーー!!!
どんな内容になるんでしょうか?、おれはコロニー落としかガルマの特攻かウッディ大尉がはじけ飛ぶところか、ミハルががはじけ飛ぶところが見たいです。
ただ、バンダイの方にも申し上げたのですが、ハコビジョンでPerfumeみたいなあ。だって、もう3Dモデリングデータあるわけだし、真鍋さんなんとかしてくれないかなと思いました。
ということで、長くなりましたが、体験してみたいとすごさがわかりにくいハコビジョン。体験会も東京と大阪で予定されています。
リンク: スマホを使って楽しむ、驚愕の映像エンターテインメント食玩 ハコビジョン|バンダイキャンディトイ公式サイト.
【東京】12/22 11:00-19:00 新宿ステーションスクエア
【大阪】12/23 11:00-19:00 グランフロント大阪 北館 ナレッジプラザ2F-1
もう来週のことですが、お時間のあるみなさんはぜひどうぞ。ホント、小さいけど異次元の体験ができますよ。
スマホを使って楽しめる驚愕映像体験玩具菓子・ハコビジョン。食玩でここまで感激したのって、ホントはじめてかもしれないです。すばらしいです。
【追記】
ハコビジョンがダボス会議のJapan Lunchでデビューしたのこと。ある意味、これで三原もダボスデビューですね!
リンク: 驚愕の映像エンターテインメント食玩 『ハコビジョン』。ダボス会議 “Japan Lunch”で 世界に向け、日本の文化・最先端技術を発信 | 株式会社バンダイ.
2014年1月22日から25日までスイス・ダボスにて開催された世界経済フォーラム(通称「ダボス会議」)。期間中の1月25日(土)には、日本文化、及び国際社会に向けた日本からのメッセージ発信を目的とした“Japan Lunch”が催され、ダボス会議に参加する各国・各界リーダー層に対し、日本の最先端技術の代表として『ハコビジョン』が紹介されました。日本の歴史的建造物をモチーフに、手のひらサイズでハイクオリティな映像体験が出来るという、『小さなハコの中に詰まった日本の文化と技術』を、世界へ発信しました。
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投稿:by いしたにまさき 2013 12 20 10:30 AM [ガジェット] | 固定リンク
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