みたいもん

トップ > ウェブログ・ココログ関連 > ブログ10周年、今から10年先に向けてブログを書くとはどういうことか?

いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まったHonda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすることHonda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日

HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まった (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすること<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック)

2014.01.06

ブログ10周年、今から10年先に向けてブログを書くとはどういうことか?




Clip to Evernote

このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年1月5日に、このブログ「みたいもん!」はめでたくブログ10周年を迎えました。

最初の記事が2004年1月5日

そこから10年で6449記事を書いてきました。この記事がちょうど6500本目の記事になります。

2004年当時のことはわりとよく覚えていて、他で書いたことや公演などで話すこともあるのですが、ここで改めて当時のことをかいておきましょう。

・2004年の1月の写真アーカイブ

200401photos

当時私はひとつの問題を抱えていました。それが「1998年ぐらいからやっていたメーリングリストのWebへの移行」でした。

MLの移行先がWebということに疑問を持つ人もいるかもしれませんね。これには少し理由があって、私がやっていたML「日本全国見たいもんはみたいぞの会」というのは、コミュニケーション型のMLではなくて、情報共有型のMLだったんです。

MLというのは長く運営していくとだんだん投稿する人が限られていくものなのですが、このMLは情報共有型のために、いつの間にか投稿しているのが私ともう1人の2人ということになっていました。

さすがに投稿する人が2人しかいないと継続しなくてもいいかな?と思うので、そろそろやめましょうか?と問いかけると「いや読んでいるのでぜひ」という返信がくるという感じでダラダラと運営されていたんですね。だから、MLにこだわる必要はなくて、Webに移行してしまおうという話になるわけです。

その課題をいい加減ジャッジしないといけなかったタイミングが2003年でした。レンサバを借りて、いくつかテストをしていたのですが、自分でブログエンジンのお世話とかアップデートをしないといけないというのがどうにもいやで、どっかいいASPないかなあと思っていたわけです。

で、2003年の年末にココログがリリースされて、MT系であったことと、すでにNiftyIDを持っていたことで、ココログでブログをはじめたわけです。

で、そこから10年経ちました。

自分がブログをはじめた頃の記事を見ていると、内容的には今ならツイッターやfacebookに書いているような内容です。それを読んでいると、ああ10年経ったんだなあという気持ちに実感が湧いてきます。

ブログ10年、この10年で何が変わって、何が変わっていないのでしょうか?

今回は、せっかくなので、その辺の話を自分のタイムスタンプとして残しておこうと思います。

ーーーここから

金を目標(もしくは食っていくことを目標)にして、これからブログを始めるのであれば、おれはもう全くおすすめしません。10年経っても、おれ自身がこの体たらくですからね(号泣)。ミリオネアにもなってないし、美人秘書がいるわけでもない。

でも、この先の人生を楽しくやっていこうということを目標にして、それも今の自分には想像もつかない部分に少しでも時間を使えるというのであれば、それはもう断然におすすめします。

だから、なんかすでにきっちり目標を持っている人は、余計なことやって暇なんてあるはずもないので、ねこまっしぐらで、その道を進んでください。ブログを書いている暇なんてないはずです。

ねこまっしぐらのその先で、ここから先は自分の努力だけじゃどうにもならねーぞってことに気づいてからでも、ブログを始めるのに遅すぎるなんてことはないんです。ホント、ブログを始めるのなんていつでもいい。

ーーーここまで

言いたいことは、上のパラグラフの中で言い切ってしまっているのですが、一応ひもといておきましょう。

日本では10年かけてブログは「昼のブログ」になったと思っています。そんな話は2003年頃に多くされていたのです。

 リンク: semblog-dev : 1IMC感想文.

いま彼の地で代表的といわれるなWeblogは専門家が自分の専門について毎日書き記すような類のもの.レッシグとか.過日のWWW2003の論文では「Personal Knowledge Publishing」という大枠の中にWeblogを位置づけるものがあったが,まさにそういう感じなのだろう.ならばWeblogがジャーナリズムの革命だ!と叫ばれたのも納得できなくはない.そう,Weblogは自分の本業,昼の仕事を世界に開くための手段だったのだ.これを「昼のWeblog」と呼ぶことにする.

昼があれば、夜のブログもあるわけですが、それは今となってはソーシャルメディアが、そのポジションを奪ってしまったといっていいでしょう。

ということは、どういうことかというと、ただブログを書いていても、ブロガーにもなれないということなんです。

以前、コグレさんがこんなことを書いています。

 リンク: [N] 「ブログ初心者だったけど3年間毎日書き続けたら本を出版できるまでになりました」と嬉しいメールを頂きました!.

「ブログキャンパス」ではブログの書き方や心構えなどの講座をさせて頂いたのですが、3年間くらい続けていれば何か結果が出る的なお話をさせて頂いたのですね。

でも、多くの人は3年間は続けられないんですよ。毎日書く。ブログを書く。ただそれだけのことなのですが、やっぱり3年間は待てないんですね。

そう、ただブログを書くだけということを3年続けるというのは不可能に近いです。でも、なにか自分がやっていることがあって、それをパブリッシングしたいということであれば、3年書くことは急に可能になります。

だから、ブログは一度終わって、さらに10年戦おうとしていると私は思っています。

 リンク: YAPC::Asia Tokyo 2013: 「本当にあったレガシーな話」と最近のlivedoorBlogの改修 : D-7 .

でも実はこれまでの作業は今回のこのURL自由化などを含めこれまで10年戦ってきたシステムが次の10年を戦えるようにするための布石だったわけです。

冒頭に6500本の記事と書きましたが、こんな数字は狙ってできる数字じゃありません。10年ただ黙々と好きでやっていたら、うっかりたどりついてしまった数字です。

だから、こんな数字を10年後の目安とかにするのはまちがってます。でも、事実は私を裏切りません。

 リンク: 「人生、どうなるか分からない」 出発点はお絵かき掲示板 41歳で単行本デビューした主婦「るなツー」さん (4/4) - ITmedia ニュース.

この10年を振り返って思う。「まさか、結婚して絵を描くことになるとは思わなかった。人生はどうなるか分からない」  「何がきっかけで人生どう転ぶか分からないので、描けるうちは、楽しみながら描けたらいいなと。来年どうなるかも分からへん。誰でも、どんなことが起きるか分からないから、悲観もせず、楽観もせずにいたいですね」

ITのこの10年のおかげで、大抵の分野でコストダウンが猛烈に進み、いろんなジャンルで「とりあえず◯◯になる」ことはできるようになりました。

作家になりたいからブログを書くというようなやり方は、もう間違ってます。ブログを先に書いて「作家になるのが目標です」なんてことを目標として掲げるのは、くだらないことなんです。

まずはKDPでもなんでもいいから、先に本を出してしまえばいいのです。その上で、自分がどういう人間なのか、なにを考えているのかをブログという開かれた場所で書いていけばいいのです。

ここがこの10年ですっかり変わってしまったことです。

もっとしつこく書きましょうか。

自分が今やっていることは間違っているかもしれない、それでも書かずにいられない。そういう記事が、その記事を書いているブロガーに未来をギフトとして送ってくれるのです。

すでに評価が定まっている正しいこと、ちょっと考えれば目標にできるようなことを書いていてもダメなんです。

今の自分が設定できる目標を目標なんかにして、何が面白いの?ということなんですよ。

 リンク: 誤解されやすいけれども実は本質的な、「目標をもたない」という生き方 | Lifehacking.jp.

Leoのいう「目標をもたない生き方」は、たとえば「2014年は収入を◯◯万円にしよう」といった未来に対してかかげられたハードルを外して生きようという提言です。いま自分がそうでないものを思い描いて、その幻想を達成できたら幸せ、達成できなかったら残念に思うという枠にはめられた思考を外してみないか?という挑発でもあります。

何回も書くけど、ブログを書いていえば、ブロガーと呼ばれる時代は終わったと思っています。それは別に何かの専門家でないとブログを書いてはいけないということではありません。

ブログから出て行って、外でなにかをやりたい人のためにブログは書かれるべきなのです。

 リンク: ブログでメシが食えるか? Publickeyの2013年 - Publickey.

こうしたフリーランスの仕事をいただけるのも、Publickeyでつねに情報発信をしているおかげであると強く感じています。ブログを通じて新野のことを知っていただくことで仕事につながることが多いので、フリーの人はブログを書くことをおすすめします。別にPublickeyみたいに売上げを上げるほど力を入れる必要はなくて、自分の専門性や能力をアピールすることで、お客様に見つけてもらえる手段として活用すればいいと思います。

最後にHack For Japanなどの活動でも知られるグーグルの及川さんが公開されているスライドを添付しておきます。

ITを学ぶということ from Takuya Oikawa

ものすごく乱暴なので、及川さんに怒られるかもしれませんが、ここで書かれている「ITを学ぶということ」は、そのまま「ブログを書くということ」に置き換え可能だと思っています。

ネットの外を変えていくためにITはあり、ブログですらその本質から逃れることはできないのです。そして、だからブログは10年続き、さらに10年の世界に突入できるのです。

We are bloggers.

« ツイてる!ポッドキャスト新春2014第4・5回:1月4/5日・2014年の抱負と2014年のトレンド予測 | トップページ | Vineの天才(PASSPO☆増井みお)とVineの6秒というあたらしい動画フォーマット »

投稿:by 2014 01 06 10:30 AM [ウェブログ・ココログ関連] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:

この記事へのトラックバック一覧です: ブログ10周年、今から10年先に向けてブログを書くとはどういうことか?:

 
We are bloggers.