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2014.02.17
CP+2014:SIGMA山木社長が語る「新型FOVEON quattroセンサー」の話が最高すぎる!ホント最高だ!dpの話もあるよ!
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SIGMAブースに限らず、CP+では各社のブースでプレゼンやトークショーなどが開催されています。
でも、社長自ら1時間近くも話をしたのはSIGMAぐらいではないでしょうか?
リンク: CP (シーピープラス)2014シグマブース最新情報|株式会社シグマ.
14時55分-15時35分 山木 和人 「Quattroセンサーについて」
ということで、数多くの人たちが集まっていました。
シグマ山木CEOのプレゼンすごい人!皆 Quattro センサーに興味津々! pic.twitter.com/hPxBL8zjqd
— sasurau (@sasurau) 2014, 2月 14
で、このプレゼンはMacお宝のおかげで、全内容がすでにYoutubeにアップされています。これはうれしい。
なぜかというと、この山木社長のプレゼンすごいよかったんです。内容もよかったんですが、途中が普段はスーパーダンディな山木さんにうっかり熱が入ってリキ入っていく感じが最高なんです。
人って、ある意味単純なので、感情がこもった言葉にすごく影響を受けるし、その話が妥当であればあるほど、感情が導火線になるんですよね。
この山木社長のプレゼンはそういう種類のプレゼンでした。プレゼン体験としてすごくよかったことを先に申し上げておきます。
ということで、そのプレゼン全部の動画は以下。
リンク: CP 2014:シグマ、山木和人社長が語る「Quattroセンサーについて」ステージ講演(変態とキレッキレ) | レポート | Macお宝鑑定団 blog(羅針盤).
お好きな人は、もうとにかく上の動画を全部見てもらえればいいと思うのですが、そういう人ばかりでもないと思いますので、記録という意味でも、プレゼン内容をひもといておきます。
山木さんの話は、まずはなにはなくともFOVEONセンサーの話です。
FOVEONってなんのさ?って人もいますからね。フォビオンという名前は網膜中心窩(fovea centralis)からきています。
FOVEONセンサーというのは、ざっくりいうと3層構造センサーというのがFOVEONの正体です。
一般的なセンサーというのはベイヤー型と呼ばれていて、RGBという光の三原色を一層のセンサーにちりばめています。
だから、乱暴に言うと光を横方向にとらえてから色をの処理をしているのが、普通のデジカメのセンサー。
それに対して、FOVEONセンサーは光を縦の方向でRGB(BGRの順番で)それぞれのレイヤーで全部とらえているのがFOVEONセンサーです。
だから、どうしてもFOVEONセンサーでないと実現不可能な領域ってのが存在するし、それがあるからこそのSIGMAのカメラなわけです。
そして、FOVEON quattroセンサーがこれまでのFOVEON X3センサーとなにが違うのか?という話に続くのですが、これがけっこうすごい話でした。
リンク: フォビオン第2章、クワトロの物語はじまる: mono-logue.
そう言う意味でFoveonは第2章に入ったと思う。 そして、シャアがクワトロになったように、フォビオンもまたクワトロになった。 (これが言いたいためのエントリー・・・)
そう、FOVEON quattroセンサーはいわゆるメジャーバージョンアップされたセンサーで、まさにFOVEON第二世代と呼ぶしかないレベルの変更がされていたのです。
画素数としては、これまでのFOVEON X3センサーを上回る3900万画素相当の解像力です。ただ、それを実現するためのセンサー構造がまったく違います。
これまでのX3センサーは、同じ1500万画素のセンサーを3枚(RGB)で実画素数が4500万画素あり、3000万画素相当だったんですね(これむずかしいのでそういうものだと理解するしかないw)。
ところが今回のquattroセンサーは1960万画素+490万画素+490万画素で3900万画素相当の解像力を実現しています。つまり、実画素数よりも解像力の方が数字が高いわけです。
これはわかりにくいです(笑)。
上の構造図は、これまでのFOVEON X3センサーのもの。1500万画素×3というのは、こういう3層構造だから、実現できていることです。
下は、撮像センサーが緑を重視する理由。この人の目の特性に影響をセンサーは受けているわけです(動画でいうと20分ぐらい)。
で、この緑色の波長の受光能力において、構造的にFOVEONはベイヤー型の倍の解像力があり、ベイヤー型は緑50%で赤25%青25%の配分なので、計算すると実画素数の1.5倍が解像力だったわけです(計算合ってる?)。
それがquatteroセンサーでは大きく変わるんです。
いちばん大きな特徴は、これまで1:1:1だったセンサーが1:1:4になったということです(動画22分辺り)。
この1:1:4がquattroが第二世代FOVEONである理由でもあります。
さて、そろそろ私の理解を超えつつあるので、みなさんにはぜひ動画を見つつ、以下の記事などを参照して欲しいです。
3層であるが故に高感度に弱いという懸念については以下。
リンク: 来場前に要チェック、カメラ展示会「CP 」で必見の注目製品ベスト5 日経トレンディネット.
2層目以下には光が届きにくいという層構造の特性もあって、高感度特性があまり良くなかったFoveonだが、下の層の画素数を抑えて画素の面積を上層より大きく取ることで高感度化を狙った設計なのだろうか? 個人的には、輝度情報と色情報を別に扱うビデオの信号処理に近い考え方が導入されているのかなと感じる。
そして、なぜ実画素数を落としたのかについては以下。
リンク: CP 2014:シグマ、山木和人社長が語る「Quattroセンサーについて」ステージ講演(変態とキレッキレ) | レポート | Macお宝鑑定団 blog(羅針盤).
従来センサーが持つ問題点として、解像度を上げる事でファイルサイズの巨大化が起こり、このまま解像度を上げていくと、ファイルの扱いが問題になることは明らかで、1960万画素x3の撮影データーファイルサイズは58.8MBだったが、このQuattroセンサーでは、1960万画素 490万画素x2の撮影データは29.4MBと小さくなり、それによって、処理時間の改善などを行う事が実現出来たと話していました。
処理時間の向上や電池の保ちへの影響も少なくなさそうです。
さて、この辺から山木社長のプレゼンが猛烈に面白くなっていきます。
- 高感度改善したと言っても、ベイヤー型のようにはいかない
- 低感度できっちりした写真なら、どのベイヤー型にも負けない
- これは2人乗りのスポーツカーのようなものだ
- すでにミニバンを持っている人に、追加で最高性能のスポーツカーを買ってもらいたい
そして、ここから山木社長のプレゼンはさらにヒートアップしていきます。
話はFOVEON quattroセンサーで絶対に維持したかった「質感表現」の話に移っていきます。
FOVEON LOOK!
そこにそのものがあるようなディテール。
「ディテールの情報というのは、最初のキャプチャーの段階でしか取れないんですよ!」
ここですよ。ここがきょういちばんの大ゼリフです。ぐっときました(動画27分辺り)。
「画素数はスペック競争じゃないんです。解像力はこと画質に関しては必ず正義なんです!ディテールが需要なんです!解像力には!」
きょう2番目の大ゼリフきました(動画29分辺り)。
「ちょっと興奮してしまいました」CEO
— sasurau (@sasurau) 2014, 2月 14
あと、FOVEONの大事な点でいうと、FOVEONは緑を多く解像情報として取らず、全部均等に取るので、被写体の色味の影響が少ないというのも、このディテールにこだわる部分にかかっていますね。
さて、ただ、これまでのFOVEONセンサーからすると、画素数落ちているわけですから、色解像度落ちてるんじゃないの?ってつっこみは当然きます。
「大丈夫です」(動画34分辺り)
色は輝度のロケーション情報を持っているので、いわゆる処理による偽色(にじみ)は基本発生しないんですよね。
こういうことです。
リンク: CP 2014 番外編 Foveon Quattroが4:1:1で成立する理由を推測 : [クマデジ].
この方式でもモアレが発生しないのは、色を演算する上での「重心」が各色でズレていないためと思われます。ベイヤー配列ですとたとえば「赤や青しか受光していない画素の緑成分」はどうしても演算で求める必要があり、その演算誤差が色モアレとなって見えるわけですが、Foveon Quattroセンサーの場合は「RもGもBも受光していない画素」は存在しないので、色モアレは限りなく少なくなるわけです。
さてさて、第二世代foveonこと、FOVEON quattroの話がひと通り終わり、まだ時間があるということで、dp quattroの話もありました。
dp1のレンズのみ、今回新設計になっているそうです。
この「ネットでは変態と言われてる」dp quattroのデザインについても説明がありました。
「考えたことはしっかりホールドして撮れるカメラをつくろう」ということ、これは最初からの狙いだったそうです。
普通は前に出ているグリップが後ろに出ているのも、それが理由です。
さて、ここからきょうのメインイベントです(動画41分辺りから)。
- 最初は私もどうかと思った(笑)
- 使えば使うほどなじんできて使いやすい
- ツイッターに「使いづらいとか握りづらい」とか書くのちょっと待っていただきたい(笑)
- 2日か3日使って「これいいじゃん」ってなったら発言してください(笑)
- 軽はずみな発言はどうか避けていただきたい(笑)
- たしかにデカくなりました
- 3900万画素相当のものすごいデータが出てくるシステムがこの中には入ってます
- グリップをレンズ以外は全部機能で削ぎ落とした結果がこのデザインです
- 最高峰のテクノロジー、機能主義の固まりなんです
いやあ、この時間気持ちよかったです。よくぞ、ここまで山木さん言ってくれたと思いました。まさにブラボーな時間。
最後に「レンズ一体型カメラ」のアドバンテージの話です。これは納得ですね。
- ツイッターとかだと「DPは使いづらいカメラ」だと言われる
- でも、もっとも簡単に高精細な画像が得られるカメラでもある
- 多少、写真のスキルは必要になります
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投稿:by いしたにまさき 2014 02 17 02:44 AM [SIGMA DP2,Foveon] | 固定リンク
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