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2014.07.06
最初のSNS「Orkut」を終了に思う、ネットと贈与論のこと
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Googleさんから「いい加減orkutを終わらせるよー」ということで、そのデータをアーカイブで落とせるようにしたので、データ落としたい人はどうぞ!という感じのご案内があったので、一応チェックしてみようと思った。
それというのも、もうmixiすらアカウントを持っていない若者もいるかもしれないという状況で、ましてやキヌガサとかもろもろのことなんて、もうだれも覚えていないかもしれないという感じなのに、さらにその前のorkutである。なんとなく、骨は拾ってあげてもいいではないか?という気持ちになるでしょう。
なぜ、今orkutを止めるのか?ということについては、もうタイミング勝負の問題だったと思うのですが、orkutがブラジルで人気があったことを考えると、ワールドカップまで待っていたと考えてもいいのかもしれません。
で、肝心のorkutのデータですが、orkutのデータがもし残っていてれば、以下のリンクから、アーカイブデータを作成することができます。
リンク: データのダウンロード - アカウント設定.
orkutのチェックボックスを確認して、ダウンロードということです。
で、さすがに一応データの中身を確認します。
はい、データゼロでした。
いや、さすがにゼロっていうのはおかしい気もするんですが、まあ別に気にすることでもないので、このデータゼロの事実をそのまま受け止めることにします。
orkutについて、今更論評的なことを書いて意味ないと思うので、個人的な体験の話をしておこうと思います。
orkutがあったから、第1回グリーナイトにも行けた気がするし(アカウントもうないけど700番ぐらいだったはず)、mixiも比較的早め(id=2838)に使うことができました。
だから、とりあえずはorkutには感謝しているんですよね。今よりも、さらに人も世界も小さかった、オンライン上のひとつのコミュニティにアクセスする方法の1つにはなっていたんですよね。
その後の転落というか、地盤沈下の反対ってなんていうんだ?、他が上がりまくってしまった結果の、このラストメッセージなわけです。
で、さらに感謝しているのは、orkutがなければ、「ネットの世界の力学はとりあえずは贈与論で考えていいんじゃないの?」ということに気づくのが、かなり遅れたんじゃないかということです。
orkut以前(つまりはSNS以前)にもなんとなくは気づいていた「ネットって要するに贈与論だよね」ことに確信を持たせてくれたのはorkutだったわけです。もちろんorkutのWebサービスの構造を考えれば、わりとすぐに気づくことです。
でも、そのおかげで、その後に山のように出てきたWebサービスを読み解くことが、数段楽になったことは言うまでもありません。
これも懐かしのCOLORSで一抜けできたのも、そのおかげですね。ああ、懐かしいな、あの3000円。
ということで、orkutとorkutさんにいろいろと感謝しつつ、手を合わせるのみです。
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投稿:by いしたにまさき 2014 07 06 01:30 AM | 固定リンク
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