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2014.10.24

アポロ計画を最高のマーケティング・PR事例として描き出す「月をマーケティングする・アポロ計画と史上最大の広報作戦」




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タイトル、そして帯を見ただけで「ああ、これは負けた!」と思える本というのが、あります。この本はそういう本です。

なにしろ「月をマーケティングする」です。

今やっている本が、かなり生みの苦しみを味わっているだけに、そういう意味でも、私には、それがガツンとくるものがあります。

月をマーケティングする アポロ計画と史上最大の広報作戦
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 リンク: 日経BP書店|商品詳細 - 月をマーケティングする アポロ計画と史上最大の広報作戦.

マーケティング・PRの専門家であり、宇宙ファンの著者が、これまで語られることがなかった「史上最大のマーケティング作戦」としてのアポロ計画の姿を描きだす。

もう、この紹介文で、ああそうだよねえ、そうに決まってるよねえと、脳が気持ちよくロックオンされる感じ。

さすが、グレイトフルデッドとマーケティングを組み合わせたデビッドらしい仕事です。

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ということで、日経BPさん経由で献本いただきました。ありがとうございます。で、まだ読み始めたばっかりなんだけど、この本。最初からいいんだよ。

少し引用しましょう。

まずは、最初のFOREWARDから。

こうして宇宙飛行士は、史上最大規模となるマーケティング活動の最前線に立つことになった。私たちは、アメリカ合衆国そのものをマーケティングする、政府の代弁者だった。

ここまではっきり言われないと、なかなか腑に落ちないのですが、私はもうとっくにこういうことを理解していたはずなんです。

それは、ここのところのオリンピックの招致活動とか、もろもろの学術研究に関するアレコレとか、古くはキシリトールの話とか、そういうことは、複雑な要素がからんではくるものの、成功の可否を握る極めて重要なパートを占めているのが、マーケティング・PR活動そのものであるということをです。

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本の帯に「人類がまだ火星に到達していないのは、つまるところ、火星探索事業のマーケティングが失敗に終わったからだろう」と書かれているのも、つまりは同じ話です。

人、技術、科学の進歩、目的、予算、これらが大事であることは言うまでもありませんが、以下の本文からの引用の、まさに技術の中心にいたフォン・ブラウンの言葉が実に重いのです。

「一連の広報活動がなければ、とても成し遂げることができなかった」ーウェルナー・フォン・ブラウン(1969年7月22日)

なぜか、マーケティングには、必要もないものも必要であるかのように見せる恐怖訴求のような、悪の権化のように見られてしまう部分も根強くあるのですが、それがマーケティングそのものを否定するようなことであってはいけません。

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むしろ、SF少年だったフォン・ブラウンが現実の中で、最後にまさに「成し遂げる」際に、マーケティング・PR活動が必須であったことを受け止めることを、今一度、アポロ計画という最高の事例から考えてみようというのが、本書の狙いなのだと思うのです。

自社とアポロ計画をいっしょに考えるのか?と思う人にいるかもしれません。しかし、成功した事例をを多角的に見て、そこから今担っている仕事に置き換えて、今自分たちに欠けているものを考えるというのは、とても建設的なことであると思います。

というかですね、デビッドすごいですよ。

実は、熱狂だけに包まれていたわけではないアポロ計画のマーケティング・PR活動を、当時の資料を集めつつ、丹念にひとつひとつ読み解いていっています。アポロ計画が最後に戦っていたのは、大衆の無関心なんですよね。

また、この本、一体どれだけの手間と時間と熱量が必要だったんだろうかと思うと、ホント呆然とします。

ということで、私は明日からまずは自分の原稿ともっと向き合わないといけないと、正直とても反省しました。

ということで、マーケティング担当者だけではなく、企業活動に関わるみなさんにおすすめします。

ホント、マーケティング・PRの最大の敵は無関心なんですよ。

【追記】

SoundcloudでちょうどNASAの音リソースが公開されていました。やっぱ、ロケット発射音燃える!

月をマーケティングする アポロ計画と史上最大の広報作戦
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投稿:by 2014 10 24 10:30 AM [献本] | 固定リンク

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