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2015.01.30

ネットマーケティングにおける萌えと攻殻機動隊的手法について




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ソーシャルメディア、ネットでのマーケティングにおいて、画像としての写真の重要性はますます高まっています。

それは、例えば以下のような形で、まずは説明可能です。

 リンク: ‘Why photos go viral’ 第1回 「思わずシェアせずにはいられない、魅力ある写真とは?」 | Eyefi Japan.

  1. 脳に伝わる情報の90%は視覚から。画像は言葉だけの場合よりも60,000倍早く処理されるといわれています。
  2. ソーシャルメディアでは、画像がないものに比べ、画像がついている投稿は平均94%プラスPV(ページビュー)があがり、全体的に投稿に対する愛着・つながりの度合いも急増。
  3. 画像はシェアするのも簡単で、すぐに見ることができるため「ソーシャルメディアフレンドリー(適している)」なコンテンツと言えます。

さらに、単に写真としてクオリティが高いだけでは、とっくに不十分で用途や写真の流通先に合わせての調整が必要です。

 リンク: 写真にストーリー インスタグラムの賢い使い方 (村山らむね) :日本経済新聞.

例えば靴のネット販売で全米トップとなったZappos・com(ザッポス・ドットコム)は、サイト上には商品の様子がよく分かる写真、インスタグラムにはボカシを多用した物語性のある写真を掲載して使い分けている。

1つの商品に様々な顔を持たせて示し、特にインスタグラムではスマホ画面で心を動かすのが狙いだ。いわば証明写真とイメージ写真の違いだ。

この使い分けが今後、画像系ソーシャルメディアでの勝負になる。

さて、問題は写真の選び方なんですが、その決め手は情報量です。これについては、すばらしい解説があります。

 リンク: グラドル自画撮り部・部長(尻職人)倉持由香が語るソーシャル・マーケティングの極意とは [後編] "グラビアイドル"という日本文化を世界へ|SENSORS|Technology×Entertainment.

グラビアアイドルの武器って全身なのに、インカメラで顔とピースサインを写したところで、「なんか可愛いね、はい」で終わってしまいますよね。

私がツイッターに載せる写真で意識しているのは情報量の多さです。一秒でも長く拡大して写真を見てもらうためには、顔写真とピースだけだと情報量が少ないじゃないですか。

全身だと、たとえば「顔はこうで、身体はこんなかんじ。腰がいいな。水着になんでヘッドホンしてるんだろう」とか細かいところに目がいきますよね。

背景の本棚に『AKIRA』があったり、「あ、この子『寄生獣』が好きなんだ!」とか何でもいいんですけど、一枚の写真で情報量が多いと、その分釣り針が多いと思うんですよね。一つでも引っかかりが多いほうが多くのファンをゲットできると思うので。

ただ、この情報量の出し入れには、もうひとつ大前提が必要です。

それは、これまでに何度も言っていますが、写真を見るネットの向こう側にいるユーザーへの信用です。

 リンク: 涼宮ハルヒが起こしたYouTubeの憂鬱、ネットマーケティングの大成功例。:[mi]みたいもん!.

ハルヒは1クールで終わるアニメです。キー局じゃありません。広告予算も潤沢ではないはずです。

だから、ハルヒのスタッフはいわゆる「あちら側」のネットの善意を信用したんですね。信用しているから、安心して不親切さを仕掛けられる。

ここで大事なのは、信頼関係を構築しましょう、なんていう話をしているわけではないということです。

まず先にユーザーを情報提供側が、いわば根拠もなく信用して、情報を若干過剰に投げてみる。

だって、そうですよね。最初のボールは、ユーザー側には絶対にありませんから、マーケティングでいえば、事業者側が第一球だけは、投げ込まないといけないんです。

信頼関係なんていうのは、その第一球のはるか先の野球でいえば、七回裏ぐらいまでは、見えてこないものだと思います。

さて、ここのところ考えていたことは、こういう情報量とユーザーの関係みたいなものって、どこから始まったのかなあということです。

で、とりあえずは(一般的には)マンガの攻殻機動隊を始まりとしていいのかなと思っています。

攻殻機動隊 (1)    KCデラックス
406313248X

攻殻機動隊 (2)    KCデラックス
406334441X

攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER (KCデラックス ヤングマガジン)
4063754537

説明するまでもないことですが、攻殻機動隊の欄外には(というか士郎政宗のマンガ全般なんですが)、物語の背景や装置についての説明が大量に書き込まれています。

つまり、萌えと、その萌えを加速する欄外というのが、ひとつの発明品なんですよね。で、その欄外を読み込む能力によって、読者の中に複数の物語のレイヤーが出てくるわけです。

このレイヤーが当然、ユーザーに託す信用とリンクしているのは言うまでもありません。

さて、攻殻機動隊なんてものを持ち出すと、そんな欄外とか萌えとか、普通の商品のマーケティングなんかに応用できるわけがないということになると思うんですが、ポイントは話の中身ではなくて、レイヤーが複数あることをうまく活用しようというところにあると思うんです。

どんな商品であっても、企画段階・プロトタイプ制作・商品化・広告ぐらいのレイヤーは存在します。

そこに萌え的なものを掛け算すると、商品にユーザーから熱量が供給されるということになるはず、スケールアップのためにはこの熱量というのが必須条件ですし、ネットを使うという時点で、このスケールメリットを設計に入れないのは、もうやるだけ無駄なことなので、やっぱりここは考えないといけないということでもあります。

で、ここでもうひとつ問題になるのが萌えです。

いやあ、うちの商品に萌え要素なんてないですよ、ってことになると思うのですが、別にここで言ってる萌えというのは、なにもかわいい女の子とかに限定している話ではありません。

 リンク: 『涼宮ハルヒの消失』、物語とマーケティングの大団円:[mi]みたいもん!.

いろいろ映画見た後、もう一度考えたんだけど、長門の萌えは色恋ではなく、人としての尊厳に対する萌えなんだと、やっぱり思います。

さらにもうひとつ引用しておきます。

 リンク: グラドル自画撮り部・部長(尻職人)倉持由香が語るソーシャル・マーケティングの極意とは [前編] グラドル氷河期を乗り切るためのセルフプロデュース術|SENSORS|Technology×Entertainment.

新しいルートを自分で開拓しないと、グラビアアイドルって事務所の人やスタッフさんの着せ替え人形になりがちなところがあって。 今後はよりいっそう自分と向き合う力(セルフプロデュース力)が求められる時代だと思いますね。

萌えとか、セルフプロデュースなんていう言葉に集約させてしまうと、なんだか陳腐なものに聞こえてしまうかもしれませんが、これって要するにユーザーを信用して投げ込むボールのことなんです。

しつこいですが、ネットマーケティングにおいて投げ込むのは商品そのものではありません。

本編である物語がいいものであることは大前提なのですが、攻殻機動隊が教えてくれることは、萌えを加速させたのは欄外だということなんです。

その欄外を考え、それを想像させる写真を提供してはじめて、ネットマーケティングにおいて価値のあるボールになるんです。

最近では、ネットマーケティングにおいては、イベントもセットになることが多いです。このイベントでも、この欄外が大事になるのは言うまでもありません。

イベントにおける経験が、ネット上での経験を情報量で下回っていい理由なんて、どこにもありませんからね。

成功しているネットイベント・ブロガーイベントと、成功しないイベントの違いというのも、この情報量の部分が成否のキーとなっているのだと思います。最近、ひとつの流れになっているアンバサダーマーケティングも同様ですね。

以上、まとまりがないですが、書き記しておきます。

マキコミの技術
B009O2X4F8

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投稿:by 2015 01 30 11:09 PM [ネットマーケティング] | 固定リンク

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