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2015.02.05

『やせたいならコンビニでおでんを買いなさい』は、あたらしいコンテンツの誕生の本としてもう一歩踏み込んで欲しかったので勝手に解説文書いてみた




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ここのところは、すっかり人気ブロガーとして名前をはせる鳴海さん(なるみん)の処女作を日経BP(というか、私の本の担当だった編集さん)から『やせたいならコンビニでおでんを買いなさい』を献本いただきました。

IMG_5409

まずは、出版おめでとうございます。

とにかくはじめての本というのは、いいものです。かわいいものです。それを読んでくれる人が、ネットに言葉を残してくれたりなんかしたら、もう最高です。いやあ、めでたい。

で。

今ではすっかり人気ブロガーのなるみんですが、私は記者時代から知っているのですが、ことオンラインでなるみんという名前が広く知られるようになったのは、なんといってもNAVERまとめ職人としてのなるみんであったと思います。

そのデビュー(という言葉を使っていいのかわかりませんが)は、とても鮮烈で、ああまとめってこういう使い方があったのか!と、目から鱗が落ちたことをよく覚えています。記憶が正しければ、その頃はまだLINEの人でもなかったはず。

で、これは勝手なこっちの見方なんですが、なるみんの視点は、なんかどこかみんなと違うところを見ているような気がしています。

あえて形容すると、「え?こっちの方が近道じゃね?」という感じなのですが、それが読み物として面白いのは、その近道は利益とか効率追求のための近道ではなくて、「え?こっちの近道の方が面白いじゃんね!?」という絶妙なバランスに支えられているからだと思うのです。

さて、この本はわざわざここで書くまでもないことなのですが、下の人気まとめをベースにしています。

 リンク: 1カ月半で10.5kgダイエットした人の全食事記録 - NAVER まとめ.

つまり、この本の成立までをちょっと整理すると、こうです。

  • 人気まとめ(で視点に注目が集まる)→人気ブログ(で書ける人であることが判明する)→まとめが継続的な人気(これは一過性のことではない)→出版

ここには、2つの注目すべきポイントが含まれています。

1つ目は、まとめがコンテンツを生成するメディアとしての力を持っていたことの証明です。

さきほども書いたように、なるみん登場以前には、まとめは単にまとめとして機能していることが中心でした。つまり、まとめるべきなにかが他にあって、それを知っていないとまとめも面白くないというやつです。

でも、なるみんが手法として広めたまとめは、まとめそのものが1つのコンテンツとしての強度を持っていることを証明してみせました。

だから、本というパッケージにまで辿り着いたんです。パチパチ。

これは、私とコグレさんのタッグチームのデビュー作である「クチコミの技術」がブロガーが本を書くコンテンツを作ることができるという意味で、出版に辿り着いた構図とよく似ています。

 リンク: 「クチコミの技術」を執筆、そして発売されます!(2007/3/29発売予定):[mi]みたいもん!.

タイトル通り、ネットにおけるクチコミをブロガーの目線で解読した内容になっています。

いやあ、実はこの半年ずーっとこの原稿のことが頭にありました。原稿を書きながら、これまでブログを通じて経験したこと、知ったこと、また原稿を書いている最中にも起きたこと、これらすべてを叩き込めたと思っています。

本になるからえらい、本を書いたからえらいということはありません。

でも、本というパッケージになるには、そのコンテンツにある一定の量と強度がないと、そもそもパッケージにならないので、本になったということは、ひとつの成果としていいのです。

それをまとめを通じて実現したところに、この本の凄みがあります。これ、ホントすごいことだよ。

もう1つの注目ポイントは、まさにタイトルに入っているようにコンビニとダイエットの関係です。

私も、ここ2~3年自分で体感していることですが、今のコンビニの食品の進化はすさまじいものがあります。企業努力万歳!

たまたま、お仕事でローソンさんの「フローズンスイーツ」「ウチカフェKiSS」の記事を書いていますが、ホントうまい。で、味だけではなくて、健康面やカロリーの問題にもコンビニはどんどん踏み込んでいます。

このコンビニ食品の進化と、なるみんの「え?こっちの近道の方が面白いじゃんね!?」という視点がうまくマッチしたのが、このダイエットというネタだったんですよね。

だから、このダイエット本、基本つらくない。というか、可能な限りつらさから逃げようしています。つらさから逃げてもダイエットは可能だということを、コンビニを使うことで発見したことそのものがコンテンツとしての価値をさらに引き上げています。

さてさて。

もう1回整理します。

  • まとめというメディアとその発展
  • コンビニの進化
  • なるみんの視点
これらが三つどもえになって、そこにちょうどいいダイエットというネタを投下することで、新しいコンテンツのあり方を発見したというのが、このなるみんダイエットというコンテンツの醍醐味だと私は思っています。

  • なるみんの視点

これは本全体に流れているものです。

  • コンビニの進化

これはタイトルにも入っているぐらいなので、ばっちり入ってます。

  • まとめというメディアとその発展

問題はここです。

これ、一応書かれているんだけど、本でいうと「おわりに」の見開き2ページで、さらっとしか書かれていないんですよ。

知ってる編集担当だから、老婆心なのはわかっているけど、1章使えとは言わないけど、挿入コラム的に10ページから数ページは使っていい内容だと思うんですよ。

というか、この3つの要素を知らないと、この本のすごさは伝わらないと思うんですよね。ちきしょう、おれに解説文書かせろ!この野郎!

ということで、この記事を書かせてもらいました。竹内さん、よろしくお願いします。

あと、最後に。

ホントに余計なんだけど、ついでにこれも言っておきます。

おい、たけうち。

「誰にどんな本を書いてもらえばいいですか?」って考えるのは、それはお前の仕事だ!!

やせたいならコンビニでおでんを買いなさい

4822250806

【追記】

まるで正反対のコメントがついたので、ご紹介。

あと、私はメディアとしてのまとめに1章使えなんてことは、ひとことも言ってないんですよね。

これは、自分の筆力のなさにちょっと落ち込みますね(苦笑)。

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投稿:by 2015 02 05 03:42 PM [書評, 献本] | 固定リンク

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