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2015.04.02
デュッセルドルフの旅:ボーイング787で旅することの素敵さについて #ANAxトラベラーズ
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3月の頭、ツイッターなどで見ていた人は知っているかもしれませんが、なぜかデュセルドルフに旅をしておりました。
それというのも、ANAさんからこんな企画が降ってわいたからなのです。
リンク: 【初企画】ANAとトラベラーズのコラボレーション企画で、ブロガーさんがドイツを旅します。 #ANAxトラベラーズ | Linkトラベラーズ.
トラベラーズではブロガーさんの既存の記事を転載させていただくのと同時に、ブロガーさんが日本各地や世界に旅行できる機会を提供すべく、様々な企画を検討しています。
その記念すべき第1弾として、ANAさんとトラベラーズコラボレーションの企画「春のドイツ旅 ブロガーレポート」がはじまりました。これは3月中に3名のブロガーさんがドイツへと渡り、思い思いの旅行を楽しむ企画です。その際の航空券チケットをANAさんよりご提供いただきました。
まあ、これ要するにANAさんが「エアーあげるから、ブロガーさんどっか行ってきてよ」という話であり、そのある意味無茶ぶりともいえる挑戦状をどうこなしてやるかという話でもあるのです。
ANAさんからご提供いただいているのは、航空券のみですから、他は自分で勝手にやるわけで、旅のプランからなにから自分で考えます。でも、行き先はデュセルドルフと決まっている。
こういうの大好きです。しかも、成田からデュセルドルフまでの直行便の機材が、ボーイング787と聞いて、とりあえずデュセルドルフのことなんか、ほぼなにも知らないのに「はい、行きます」と軽返事しました。
もちろん、その軽返事の結果が大成功だったことは、この先おいおいと書いていくわけですが、乱暴に言うと滞在して面白くない街なんてものはないわけで、だから行き先なんて誰かが決めてくれればいいのです。
せっかくなので、ついでにくどくどと書いておきますが、いまどき海外旅行ですら、パスポート×クレジットカード×スマホ×電波さえあれば、かなりどうとでもなります。これ、要するにグーグルマップは偉大だという話です。
現地のスペルがわからなくても、カタカナでなんとなく地名とか場所を入力すれば、グーグルマップが行き場所とルートと現在地を教えてくれます。
その結果がなんかあやしいな?と思ったときには、即ストリートビューで確認です。これで、検索して調べた行きたい場所の写真と照らし合わせれば、ミスはかなりの確率で減らせます。
そして、最近では地味にありがたいのがイングレスです。
Ingress
カテゴリ: ゲーム, アドベンチャー, ストラテジー
イングレスエージェントとして活動していると、その土地とポータルと人の流れの関係がなんとなくわかるようになります。
あえて言語化すると、ポータルがアクティブな場所は人もアクティブである、という感じになるでしょうか。
これ、どういうことかというと、イングレスでつちかったポータルに対する勘みたいなものを持っていると、土地勘のない場所で、イングレスを起動すると、土地勘のない地図でも、土地の様子、主に人がいるところいないところの感じがわかるようになるのです。
なんですかね、これ。
バーチャルな体験を現実に逆転写するような感じです。
さて、すっかり前置きが長くなっていますが、要するに言いたいことは、海外であろうが旅に対する障壁はどんどんなくなっているので、なんかきっかけがあれば、どんどん出かけていこうということです。
だって、前もってどんなに調べても、実際に出向いてみると、そこには行かないとわからないことが山ほどあるんですから。
そんなわけで、成田空港につきました。
この時点で私が調べていたことは、さすがにホテルの住所がわからないのは、まずいので、そのオフラインでも読めるメモ。
あとはデュセルドルフ国際空港からホテルまでの距離。デュセルドルフは幸いなことに空港から市内までが、車で20分程度と近いことがわかった時点で、その先は調査せず。
空港の行き帰りは、できるだけ楽に移動したいので、特にはじめての街では、まずはタクシー派です。
そんなわけで、あとは空港でWi-Fiルーターを受け取ってしまえば、事前準備はこれでほぼ完了です。
成田空港について驚いたのが、新ターミナル建設中だったこと。これで、また成田の様子も変わってくるのかもしれませんね。
ふと空港の地面を見ていると、これは停止位置の表示でしょうか「B787」の文字がありました。
ボーイング787の外見上の特徴は、いろいろあるのですが、まずはエンジンのうしろの部分。
こんな風に、波を打ったような形になっているのが、B787です。これはたしか騒音対策だったはず。
さて、海外旅行にいくのに、行く前からボーイング787のどこになにを大騒ぎしているのか。
それは、もう端的にいって移動中の機内の快適性です。
私、それなりにめんどくさいので、実は飛行機ではあまり寝れません。今回のように12時間近いのフライトであっても、これまでは3時間程度しか寝れませんでした。
主な理由は2つあって、機内の騒音と乾燥です。
音はまだ最近だとノイズキャンセリングヘッドホンとか、昔は耳栓などで対策ができます。でも、できれば寝るときに耳になにかつけていたくはないんですよね。
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音以上に困るのが乾燥。
寝ている間に、毛布なんかにくるまったとしても、肌が露出している顔が乾燥でバリバリになって、それで起きてしまうというわけです。
ボーイング787の機内での快適さに最初に気づいたのは、サンフランシスコまでボーイング787で行ったときのことです。
たしか8時間程度のフライトだったはずですが、ご飯タイム以外はほぼぐっすりと眠ることができたんです。飛行機でこんなに長時間寝れたのがはじめてだったので、ものすごくよく覚えています。
では、なぜボーイング787は安眠できるか。それは、気圧と湿気に答えがあります。
地上と同程度の気圧に保たれています。だから耳がキーンとならない。さらに、カーボンボディのおかげで、機体のサビを気にすることなく、湿気を機内に出すことで、乾燥問題にも対応しているのです。
もちろん安眠以外にも、ボーイング787には、違う快適性も用意されています。
機内での時間の過ごし方といえば、映画などですが、10年前ならまだしも、すっかりiPhoneのRetinaディスプレイの画面に慣れてしまったわれわれにとっては、この液晶普通の旅客機の場合、ちょっと難ありですよね。
でも、ボーイング787は、そこも改善されています。もちろん、iPhone並みとまではいきませんが、2時間程度映画を鑑賞することには耐えられるレベルだと思います。
さらに、シートにはエコノミーでもUSB電源も完備。スマホ・タブレットに機内で消費しようと思ってたコンテンツをぶち込んできたような人には、これほどありがたいものはないでしょう。
そして、外を眺めるとボーイング787の特徴であるしなる主翼。これもカーボン製のはず。
飛行中に窓から翼と空と雲を眺めるって、どうしてこうも気持ちが良いのでしょう。
また、機内照明も、LEDを使った間接的なものになっています。
しかも、色まで変わります。
この色合い、到着時の現地の時間を意識して、時には朝、時には夕方という感じに、どうもCAさんが光の演出をしている模様です。ニクいですね(笑)。
さてさて、旅客機の旅といえば、大事なのは機内食です。
ANAだと最初にこのおかきセットが配られます。これ、おいしいんですよね。私は、おかきにコーラ派です。
今回のデュッセルドルフまでの便は、成田を出たのが正午ぐらいでしたので、わりとすぐに1回目の食事が出ました。
せっかくのANAですから、和食セットを選びました。どうも、和食は人気で、私はギリギリセーフという感じでした。
鶏つくねご飯にそばに豆腐。
え?そば?と思ったんですが、けっこういけます。少なくとも機内食ということを考えれば、十分すぎるほど。機内食もおいしくなりましたね。
デザートは、ハーゲンダッツ。繰り返しますが、エコノミーですよ。
2回目のご飯は、デュッセルドルフ到着が15時ということもあり、到着の少し前に、今回も和食セット。
この鮭ご飯が、またおいしかった。さすが、CAさんが「人気メニューです」と言い切るだけのことはありました。
さてさて。
そろそろまとめに入りたいと思います。
私は、今後、少なくとも10時間を超えるようなフライトの場合、もうボーイング787しか乗りたくありませんと心に誓いました。
理由はここまで述べてきたように機内での快適性が理由なんですが、大事なことは、その快適性が与えてくれるものにあります。
旅の、特に海外の旅でいちばん貴重なものは、現地での滞在時間です。もちろん、フライトスケジュールというものがありますから、毎回都合のいい時間になるわけではありません。
でも、自分で調整できる部分は、自分で調整したいです。ここ、なんです。つまり、長時間のフライトで機内の快適性が維持されていると、現地の空港に着いた瞬間から、いつも通りの体調で行動することができるんです。
これ、私の体感と経験値でしかないですが、ざっくり半日ぐらいは滞在時間を稼いでいる感覚です。これは大きいです。
今回のデュッセルドルフ便でいうと、午後15時に空港着だったので、その日は普段だともうチェックインしてご飯食べたら、疲れて寝ちゃうって感じなんですよね。
つまり、ボーイング787の快適性のおかげで、疲れで時間をロスするということが格段に減るのです。これは、もう何ものにも代えがたいものです。
もちろん、日本に戻るフライトでも、これは有効です。戻って、すぐ仕事にとりかかれます。
しかも、この快適性はエコノミーでも十分に味わえるものなのです。なにしろ、機内そのものが改善されているわけですから、ビジネスクラスに乗らないと得られないというものではないです(いや、そりゃビジネスクラスには乗りたいですが)。
そして、ここから最後にもう1つ話があるのですが、このボーイング787を世界でいちばん保有しているのが、ANA(All Nippon Airways)という会社なのです。
なぜ、世界でいちばんなのかというと、ボーイング787のローンチカスタマーがANAだからなんです。
ローンチカスタマー、つまり最初の顧客ということなんですが、旅客機の開発においては、ローンチカスタマーは、顧客以上のもっと大きな意味を持っています。
旅客機のローンチカスタマーって、実はほぼ共同開発なんです。これ、ホントにすごいんですよ、1つの旅客機の開発でそれに関われるのは、世界で1社しかないんですよ!!
この辺の話は、以前ボーイング787のローンチイベントの際にしつこく書いているので、以下の記事でご確認ください。
リンク: 新型旅客機B787のローンチカスタマーの重み, ANA×ボーイング787ブロガーイベント:[mi]みたいもん!.
初導入ってことは、相談するお手本がいないんです。むしろ、自分たちがお手本にならないといけない立場なんです。
ANAのみなさんは、決してそんなことは言わないでしょうが、ボーイング787という旅客機は、ANAが作ったと言っても言い過ぎではないのです。
ああ、ANAさんすてきな旅客機をありがとうございます。
そんなことを噛みしめているうちに、ドイツのデュッセルドルフ国際空港に着きました。
さあ、旅の始まりです。
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本記事は、ANAさん と 旅マガジン「トラベラーズ」の企画にて、ANAさんより航空機のチケットを提供いただき執筆しております。
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投稿:by いしたにまさき 2015 04 02 01:15 PM [旅行・地域飛行機,旅客機,エアライン旅行先でその滞在地に関係がある小説を読む旅, トラベルデュッセルドルフの旅, #ANAxトラベラーズ] | 固定リンク
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